子供でもわかる株式・投資の起源と成り立ち
実は投資って必要不可欠な要素
投資・株など、資産運用というとどんなイメージを持つでしょうか?
様々なアンケートの結果を総合的にまとめてみると、投資の社会的影響に肯定的な意見を持つ方、つまり投資の本質を理解している方の方は、具体的な回答をしている傾向でした。逆にマイナスイメージを持っている人は『なんとなくそう思っている』という人が多いように思われます。
ただ単に「投資」というと、自分のお金を投じてリターンを得るというイメージですので、ちょっと魅力的に思えないですし、お金お金しすぎる感じがマイナスのイメージを持たれるのかもしれません。
今回は、投資・株式の起源を知ることで、投資って別に怪しいものではなく、私たちが便利に今を生活できているのも実は「投資」という仕組みがあるからだということに気付いてもらえると思います。
東インド会社と投資・株の起源
東インド会社は、投資や株式市場の起源として重要な役割を果たしました。1600年代にオランダやイギリスに設立された東インド会社は、アジアやアフリカの植民地での貿易を行うために設立されました。東インド会社は、特にスパイスや絹、綿などの高価な商品をヨーロッパに輸入することで巨額の利益を上げました。
東インド会社は、当時のヨーロッパの投資家からの「資金調達」を行うために、株式の発行を行いました。投資家は、東インド会社の株を購入することで、会社の利益に応じた配当を受け取ることができました。これが、現代の株式市場の原型となります。
資金調達の目的
会社や事業を発展させるための資金を集めることができる
株式を発行することで、多くの人々から資金を集めることができました。遠隔地まで船で航海をして商品を輸入するためには、莫大なお金が必要です。東インド会社は資金調達を行うことで、遠隔地での貿易を行うための資金を確保することができました。リスクを分散することができる
株式を持つ投資家は、会社の利益に応じて配当を受け取ることができますが、逆に会社が損失を出した場合には、投資家も損失を被ることになります。しかし、多くの投資家が株式を持つことで、リスクが分散され、個々の投資家が被るリスクが軽減されました。これは同様に会社のリスクも軽減されることになります。企業価値の向上
株式市場での株価は、投資家がその企業に対してどれだけ価値を見いだしているかを示すものです。東インド会社が株式を発行することで、多くの投資家が関心を持ち、企業価値が向上しました。企業の価値が向上して株価が上がれば、会社はさらに大きく発展することができます。効率的な運営
株主は企業のオーナーであり、経営陣に対して責任を求める権利があります。これにより、経営陣は効率的に運営を行うようになりますし、独裁的な経営を行うことはできません。株式会社のおいて最も力を持つのは社長ではなく株主です。
株式をわかりやすく解説
子供にもわかるように株式の仕組みを説明すると、株式を「駄菓子屋」のビジネスに例えることができます。
例えば、あなたが駄菓子屋を始めたいと思っていますが、お金が足りません。そこで、友達に協力してもらい、お金を出してもらう代わりに、ビジネスの利益を分け合うことにしました。
その後、駄菓子屋が大きくなり、たくさんの人がお金を出してくれるようになったら、どうでしょうか?お金を出してくれた友達や家族は、ビジネスの利益を分け合うことで、お金を増やすことができます。このとき、駄菓子屋の株式を持っている人々は、株主と呼ばれます。
株式とは、企業の一部を表すもので、株主は企業の利益に応じて配当を受け取ることができます。また、株式市場では、株を買ったり売ったりすることで、株価の変動による利益も得ることができます。
駄菓子屋のビジネスが成功すれば、株主は利益を得ることができますが、逆に失敗すれば、お金を失うリスクもあることを理解することが大切ですが、ただお金が儲かるとか儲からないではなく、投資には誰かの夢や目標を実現させる力や、世の中を大きく発展させる力があります。
私たちが使うほとんどのものは「投資」によって実現されている
スマホ・パソコン・家電、それらを動かすための電気や、生活を支える水道やガス、その他生活に欠かせないほとんどのものが投資によって成り立っています。企業が株式を発行し出資してもらっているのです。
「投資なんて怪しいし胡散臭い」と思っている人も、お金を出してくれる投資家がいなければ、株式という仕組みがなければ、今のような便利な生活はできていないかもしれません。
まとめ
投資とは、誰かの目標を応援するもの、世の中を発展させるもの、そして経済の成長に繋がるものです。つまり世界の発展や経済の成長に参加する行為です。
投資によって企業や経済が成長していけば、株式など資産価値は増えますので、投資家に分配される利益も大きくなっていきます。これを「プラス・サム」といいます。企業も潤い、社会に貢献し、投資家も利益を得ることができる3方良し、win-win-winの関係です。
投資を考えるときには、短期的な自分だけの利益を考えるのではなく、社会的貢献という視点も入れることで、身のある資産運用ができるのではないでしょうか?
短期的にお金を稼ぐFXなどの手法もあり、それらを否定するわけではないですが、短期的な利益のみを追求する投機的なものはリスクも大きいので、ご自身のリスク許容度を把握して実践してください。
今回の投稿が投資の本質的な理解に1歩でも近づいたのであれば幸いです。