金粉のドレイクが何やら高騰してしまってるわけで
・2021年1月27日「有料部分」を無料公開に変更しました。
・2020年9月17日「有料部分」を追記しております。さらに情報としては当時の内容は古くなっているため値下げしております。
エキスパンション「ウルザズ・サーガ」のレアカード
《金粉のドレイク》
このカードの価値が、2020年に入ってから何やら高騰しているのはご存じでしょうか?
2019年では、¥3,000くらいで購入することができたカードなのですが、2020年6月にはなんと¥10,000を超える価格で販売されています。
1年足らずで、¥3,000→¥10,000
凄い成長してますね、このドレイク(;´・ω・)
※wisdom guildさんから参照しています
良い価格上昇っぷりです。
何故、価格が上昇しているのか?
いや~実は調べてみましたがよく分からないんですよね。
・再録禁止カードである
・海外でのEDH(統率者戦)の需要が高まっている
という2点が絡み合った結果だとは思います。
「再録禁止カードである」
この点だけでの高騰は考えにくいです。
《金粉のドレイク》は1998年に発売されてからこの高騰タイミング(初動はそれなりにしたかもですが)まで約20年間¥1,500~¥3,000くらいを推移していたカードです。
なので、急に需要が高まった原因があるのです。
「海外でのEDH需要が高まっている」
日本もそうですがEDHというカジュアルに遊べるフォーマットの人気が、海外では非常に高いという話を聞いたことがあります。
そこでこのタイミングで「金粉のドレイク」に注目が集まり、購入者が増えたことが高騰の要因に繋がっている可能性が高いです。
再録禁止カード高騰のメカニズム
メカニズムという言葉を使いましたが、ちょっとカッコイイ言い回しを使いたくなっただけなので身構えないで下さいね。
再録禁止カードというのは、その名称の通り「新しく再録してはいけないよ」という意味合いのカードのことを指します。
1993年にマジック:ザ・ギャザリングが登場して最初のセットから、1999年に発売したエキスパンション「ウルザズ・ディスティニー」までのカードプールの中に該当するカードが何枚か存在します。
再録されないため、同じカードはもう「増えない」というのがポイントです。
そのセット、及びエキスパンションが生産終了であれば、現存するカードだけが絶対数になるのです。
しかも、その絶対数は年々減っていきます。
全員が全員、所持している再録禁止カードを良い状態のまま扱うわけじゃないからです。
ボロボロになったり、紛失したりと様々な理由で減っていきます。
ということは、枚数はあるはずですが「再録禁止カード」自体、年々貴重なカードになっていく動きになります。
そして需要がある「再録禁止カード」は尚更貴重になります。
・需要がある
これは手放したい人より、欲しい人の方が多いという状態です。
需要が高まる→お店やフリマ系サイトには在庫がなくなる→欲しい人が求める→再録禁止なのでパックから出ない(在庫補充が自前でできない)→在庫を増やすために高値で買取する→価格が上がる
簡単に書くとこのような流れになります。
そして、この高値で買取した実績ができてしまうため、値段が下がりにくい現象が起きます。
世間がその値段のカードになったと認知するからです。
このカードはそれくらいの相場になったと思ってしまうと、その価格で推移していきます。
再録禁止「ではない」カードだと新規で在庫を追加できるため価格推移が落ちていく現象も見受けられます。
しかし、それがない
・再録禁止カードである
・需要がある
は、より強力な高騰コンボに繋がるのです。
なので、「《金粉のドレイク》の海外EDH需要が高くなった」という内容は充分に高騰する理由になります。
この2020年時点でEDHでどのような活躍をして需要が高まっているのかは分かりませんでしたけどね(;´・ω・)
《金粉のドレイク》自体は強いカードである
《金粉のドレイク》
(1)(青)
飛行
金粉のドレイクが戦場に出たとき、対戦相手1人がコントロールするクリーチャーを最大1体まで対象とし、金粉のドレイクとそれのコントロールを交換する。交換しないまたはできないなら、金粉のドレイクを生け贄に捧げる。この能力は、その対象が不正になったとしても解決される。
3/3
2マナ3/3飛行と、かなり使い勝手の良い強力なカードなのですが出した本人は使えないカード。
「金粉のドレイク」という名前ですが、メインはイラストのおっさんと言っても過言ではないでしょう。
「この3/3飛行ドレイクと、あなたのクリーチャーを交換しましょ?悪い話じゃないでしょ?」おじさんであります。
相手には拒否権もなく、しかもおじさんが交換するクリーチャーを選ぶという交渉する気もない態度。
3/3飛行が相手に渡るのは少し痛いですが、例えばエムラクールなど強力なクリーチャーが相手にいたとしたら・・・?悪い話ではないでしょう。
《金粉のドレイク》は、発売当初アンコモンで徐々に頭角を現してレアに昇格したエリートコースのこのカード、《霊気の薬瓶》とセットでよく使われているようです。
僕は昔「やくびん」って読んでましたが、「くすりびん」とのことです。ルビ打ちの素晴らしさ。
《霊気の薬瓶》でマナコストを踏み倒して、しかもインスタントタイミングでも召喚できちゃう効果。相手が強力なクリーチャーを出した時にすぐに奪っちゃうといった流れになります。
これは従来の使われ方で、しかもフォーマット「レガシー」の話なので今回の高騰に直接関わってくるような内容ではありません。
海外のEDH環境で何かがあった
高騰したタイミングを見てみると、2020年4月辺りから徐々に上がりだして6月中旬に一気に¥10,000を超えた感じになっています。
4月に発売したエキスパンションは「イコリア:巨獣の棲処」です。
海外では5月15日発売だったので、それを踏まえるとイコリアが統率者で何か影響を与え《金粉のドレイク》の使用率が上がったと分析します。
そもそも、「イコリア:巨獣の棲処」というエキスパンションはその名の通り巨大で壮大なクリーチャーがメインになっています。
さらにはゴジラコラボもされ、かなり盛り上がったエキスパンションになります。
ゴジラコラボのクリーチャーはカジュアルに遊べるEDHでも最適なのでは?
海外のゴジラ人気は相当ありそうです。さらにコラボカードはどれも多色が多い(特に3色)。そのこともありデッキに採用するならEDHというフォーマットは最適なのかもしれません。
場に出すことができたら強力なカードばかりです。
そして、イコリアで新たに追加されたメカニズム「変容」でクリーチャーがどんどん強くなります。
こういった強力なクリーチャーをメインとしたデッキが流行りだしたら、メタが必要になってきますよね。
そこで候補に挙がったのが2マナで手軽に奪うことが可能な《金粉のドレイク》ではないでしょうか。
とりあえず、採用しておけ枠!
この「とりあえず採用しておけ」という枠は需要が高まるスピードは速いです。
これを入れておかなければメタることができない心理が働くのです。
同じようなクリーチャーメインのデッキにも《金粉のドレイク》を潜ませておけば、相手の強力クリーチャーを奪うことができてかなり気持ちの良い勝ちに繋がるように思えます。
このような感じで想像してみましたが、もちろん他にも理由はあるのでしょう。
ちなみに日本の相場は、海外の価格上昇に釣られて高くなっている状態だと思います。
おそらく日本では需要的にはあまり変化がないです。
ただ、値段が高くなっているので安いうちに買わなければ!という心理が働いている形でしょう。
しかし、もともと英語圏のゲームなので海外の影響力は凄まじいものがありますね。
こういった形で、急激な高騰があるのはとても面白いなと感じました。
このような動きは、再録禁止カードを購入する上でとても参考になります。
第2の《金粉のドレイク》を予想して安いうちに購入しておくのも、趣味の1つとして楽しいかもしれません。
意図的な高騰操作
実はマジック:ザ・ギャザリングの再録禁止の高騰の理由の1つで
意図的な高騰操作がある雰囲気があります。(確実ではないので少し濁します)
再録禁止の買い占めが、ある一定の時期になると行われることがあるのです。
再録禁止を買い占めると一時的に世の中の在庫が枯渇します。
すると、カード自体に需要がある場合は枯渇した再録禁止カードの価値が上がります。
上がったタイミングで買い占めたカードを放出すると利益が入ってくるという単純な動きです。上の方に書いた高騰の流れを意図的に作るということですね。
放出後は緩やかに相場が落ち着いていきます。しかし、これが面白いのですが相場が落ち着いても、高騰前より価値が高いままなのです。
世の在庫は変化しませんが、販売側の在庫は変化するためこういった形になるのでしょう。
こういった意図的な買い占めは個人では到底不可能なので、大きなグループが動いているということになります。
再録禁止カードの相場変動を遡ってみると、需要がありそうなカードはすべてほぼ同じタイミングで高騰しているポイントがあるのです。
こういった動きのあるカードもあらかじめ予測して、購入しておくと高騰の波に飲み込まれなくて済むことがあります。
第2の《金粉のドレイク》を予想してみる
僕も第2の《金粉のドレイク》を個人的に目星を付けてみました。
ここからは、高騰の可能性があると個人的に判断したカードをピックアップしていきます。
そしてこの記事の本編はここで終わりです。
ここから先はただの予想および僕の買っておこうと思うカードのメモみたいなものです。
もしちょっと気になるなぁと思う方は、是非見ていって下さい。
探すポイントは本編で書いてますので、見ても見なくても辿り着く先は似たようなところかもしれません。
心の声(ブースターパックを買う足しにしやがれ!と僕に投げ銭感覚で投げてくれるととても嬉しいですけど)「CUBEの部屋」という、しがない趣味ブログもやっていますのでお暇な時に覗いてくれると喜びます。
2020年9月17日:僕の買っておこうと思っていた再録禁止カードの3ヵ月後の結果を追記
・今のうちに買っておこうと思う再録禁止カード
《金粉のドレイク》同様、再録禁止カードでありEDHでも使われることもあるカード。さらに、意図的な高騰操作に関わってきそうなカードをピックアップしています。
そして、現在とてつもなく需要があるカード「ではないこと」がポイントです。
《無のロッド》
ウェザーライトのレアカードになります。
「アーティファクトの起動型能力は起動できない」
といった対アーティファクトにとても有効なカードです。
似たような能力のカードは多数あるのですが、2マナ低コストで無色という点で使い易さはピカイチ。
レガシー、ヴィンテージでは強力なアーティファクトが多くあるので、このカードのデッキ採用率も決して低くはないです。
EDHでもソッと忍ばせておくことが多いので、需要はあります。
今後さらに強力な起動型能力を持つアーティファクトが登場していけば、値上がりしていくポテンシャルは大いにあるカードです。
2018年から2020年6月までの相場変動になります。
2018年の5月付近に一度一気の高騰しています。おそらくこれが高騰操作ポイントになります。
それなりに需要がある再録禁止カードだったため、買い占めが行われた可能性があります。その後、緩やかに下がっていき、高騰タイミングより少し高い金額で推移しています。
ということは、このカードはもう一度急上昇の時期がくるはずです。
こういった操作は3~5年単位で行われている印象があります。
なのでこの価格が落ち着いている時に、必要枚数確保しておいた方が良いと思っています。
追記:この記事を書いてから3か月後の「無のロッド」の値動き
6月に比べて、倍近くの値上がりをしています。
《ヴォルラスの要塞》
ストロングホールドのレアカードになります。
2マナタップで墓地のクリーチャーカードを1枚手札に戻せる、とても便利な土地カードです。
一定数の需要は常にあり、レガシー、ヴィンテージ、EDHどのフォーマットでもそれなりに採用されているカードになります。
モダンで禁止になった強カード「ホガーク」さんのデッキにも相性が良いです。
こちらも《無のロッド》と同様、相性が良いカードもしくはメタに繋がる動きが取れるキーカードになったら高騰していくと思います。
面白いですね。《無のロッド》と全く同じタイミングで、一度高騰しています。
入るデッキは全く違うのに。
そして同じように緩やかに下がっていき、高騰前より少し高い値段で落ち着いています。
これを見る限り底値をこれくらいと読んで、今のうちに買っておこうと思ってしまうカードです。
追記:この記事を書いてから3か月後の「ヴォルラスの要塞」の値動き
やはり6月中には購入した方が良かったと思えたカードです。
6月の傾向として下がっていたため、跳ねるタイミングがあるはずと思っていました。
《直観》
テンペストのレアカードです。
デッキから好きなカードを3枚選んで、対戦相手にその内1枚指定してもらいます。
指定されたカードは手札に加え、残り2枚は墓地にいきます。
一見、欲しいカードが手に入らないかもしれない賭け的な効果に思えますが、同じカードを3枚選択すれば、確実に欲しいカードをサーチできる優秀なカードになります。
当時はターボ・ジーニアスなどの、強力なデッキにも採用されていました。
デッキから好きなカードを持ってくることができるカード(サーチカード)は基本的にどのカードも需要があります。
最近と言うか、ここ数年では墓地に落としても働くカードも増えてきて直観の効果のデメリットがメリットにも作用するように使用できます。
このことから、レガシー、ヴィンテージ、EDHとどのフォーマットにも需要があるカードとして扱われています。
実際に強いので、上記で挙げた2枚よりかは値段が若干高く推移してます。そしてここ最近また値上がりしているカードです。
見て下さい。《直観》も《無のロッド》、《ヴォルラスの要塞》と同じ時期に値上がりしていますね。
やはりこのカードも狙い目のカードだということになります。
追記:この記事を書いてから3か月後の「直観」の値動き
6月から徐々に上がっていた傾向はありましたが、9月に一気に上がりました。
6月時点の価格からは下がることはないと思っていたため、1枚購入したカードになります。
《大地の知識》
テンペストのレアカードです。
自分のクリーチャーをタップしたら、土地をアンタップすることができます。
土地の再利用。マナ加速に最適なカードです。
無限コンボのパーツとしても使用されているため、レガシーでは禁止カードに指定されています。
ヴィンテージではほとんど使用されておらず、EDHでの需要が高いカードです。
値段の動きは上記3枚と同じような形です。
《直観》と《大地の知識》はまた値上がりし始めているので、安いところを見つけたら買っておけば良いカードかと思っています。
追記:この記事を書いてから3か月後の「大地の知識」の値動き
6月時点で値動きを始めて、緩やかに上昇しています。この値段帯なら、9月時点でもまだ購入しても良いかもしれません。
この4枚が「まだ購入を考えられる値段」で高騰していくだろうと予測するカードです。使用される用途はそれぞれ違いますが、価格推移はすべて動きが似ている4枚になります。
同じ理由であれば、パワー9、デュアルランド、それらに比べたら少しだけ安いけど高いカードで《ガイアの揺籃の地》、《モックス・ダイアモンド》なども狙い目です。
しかしこれらはすでに万越えのカードで気軽に買えるものではありません。
なので第2の《金粉のドレイク》とは、ちょっとニュアンスが変わるカードたちと思っています。
・さらに安いカードで、持っていたらもしかして得をするカード
上記4枚の他にもっと気軽に購入しておけるカードもあります。
これはすぐすぐには影響はないと思っています。補欠的な感じで見て頂けたらと思います。
《中断》
ウェザーライトのレアカードです。
2マナインスタントでプレイヤー1人を対象として、そのプレイヤーはターン終了までソーサリーとインスタント、さらにマナ能力でない起動型能力を使用できなくする効果です。しかもキャントリップ付き(ドロー効果)。
かなり強力な足止めスペルだと思います。
1ターンの間ですが、打ち消しや除去など警戒せずに行動できるのはかなり強力で、決定打を打ちたい時とかに使用できます。
対象が1人なので、多人数戦だと需要がほとんどありません。
しかし、値上がりのポテンシャルは充分にあるカードだと感じます。
現在も最安値であればワンコインで入手が可能です。
推移を見て貰えたら分かると思いますが、徐々に値上がりはしています。
今うちに購入しておくと吉かもしれませんね。
追記:この記事を書いてから3か月後の「中断」の値動き
やはり効果が強いため上昇傾向にあります。6月時点で¥600で3枚購入していたので底値を狙えた感じがします。
《鉤爪のジィーリィーラン》
ミラージュのレアカードです。
別名、ドラゴンの教示者。
デッキから持ってこれるドラゴン限定の《騙し討ち》です。
ドラゴン好きの中で人気があり、さらにEDHでは統率者に採用するようなカードになります。
一部にかなり需要があるので、いつ値段が爆発するか分からないです。(爆発せずにカジュアルに終わるかもしれません。)
需要は一定数あるので、今の値段で購入すれば持っておいて損はしないと思います。
¥400くらいで入手可能です。
全体に需要があるわけでもないのでスルーしても問題はないと思っています。しかし、とんでもないドラゴンが刷られたら評価は激変するでしょう。
追記:この記事を書いてから3か月後の「鉤爪のジィーリィーラン」の値動き
新弾で強力なドラゴンが追加されてきたため、EDHでも需要が高まってきてるようです。
《炎の嵐》
ウェザーライトのレアカードです。
手札を捨てた枚数分ダメージを与えるカードです。
しかも、対象は1体ではなく捨てた枚数の数だけ組み合わせて与えることができます。
手札を捨てることになるので墓地利用できるデッキとも相性が良いです。
可能性をすごく感じるカードです。
相場の吊り上げが露骨に出ていますね。
おそらく再度、どこかで吊り上げが行われる可能性があるので、現時点で購入しておいて、そのタイミングで売れば良いカードかもしれません。
追記:この記事を書いてから3か月後の「炎の嵐」の値動き
やはり上がってきます。勢いはそこまで良くないので、最安で今のうちに入手できたらまだ可能性はありそうです。
他にも少しだけ可能性を感じるカードは多数あるのですが、とりあえずこの3枚は安いけど将来少しだけ得をするかもしれない再録カードかな?と思っています。
最後に
実際、需要があるもしくは需要が出るカードの特徴として
・マナ加速系
・サーチ系
・無効化系
・コントロール奪取系
の4点があります。どのフォーマットでもゲームの勝ちに濃く繋がるタイプのカードですね。
この特徴を持っているカードがあれば、安い段階で押さえておくと割と良いと思っています。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
どうも、きゅーぶでした。
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