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【試し読み】vol.13 神話存在プロファイル:ドール、恐怖の人形 |えくすとら

本記事は、公式アプリ「クトゥルフ神話TRPG ルールブックPLUS」にて、有料プラン加入の方向けに公開中のアプリ限定コンテンツ、「クトゥルフ神話TRPG えくすとら」の試し読み記事です。

#データ


■文:七峰きざし
■画:黒瀬仁ほか

 ドール、人形。古くから人間の生活と共にあり、皆に愛される存在。だがそれは時として恐怖の対象にもなりうる。ホラー作品においては、定番の髪が伸びる「呪いの人形」から、 人間の魂が乗り移った「殺人人形」まで、さまざまな恐ろしいドールが登場しているのだ。
 今回はそんなドールについて解説して、“新クトゥルフ神話TRPG”で活用できるデータを提供する。

「クトゥルフ神話TRPG えくすとら」Vol.13

恐怖のドールたち
 ドール・ホラー(ドールを主題としたホラー作品)の歴史は長い。1920年代には江戸川乱歩(えどがわらんぽ)も短編小説で人間と人形の狂気を書いている※1。映画であれば『肉の蝋人形』(1933年)※2をはじめとして、さまざまな作品が制作された。
 ドール・ホラーを1つのカテゴリーに昇華したものとして『チャイルド・プレイ』シリーズ※3は名前を聞いたことがあるだろう。この中では、警察に撃たれて致命傷を負った殺人鬼が、ヴードゥー教の魔術によって子供用のおもちゃ「グッドガイ人形」に魂を移すという方法で人形を殺人鬼に変貌させている。
 “クトゥルフ神話TRPG”でも(邦訳されているものは少ないのだが……)ドールが登場する作品はいくつか挙げられる。「A Painted Smile」※4は、キャラクターの死後に人形に魂が宿って探索者を襲う。キャンペーンシナリオ“Horror on the Orient Express”※5でも、機械人形が探索者に剣を振りかざしてくる。いずれも探索者の身に迫る明確な脅威として描写されているのだ。
 ちなみに、先月公開された『えくすとら』12月号「ディスコ・インフェルノ」にもドールが登場するので、まだ遊んでいない方はぜひ遊んでみてほしい。
 こうした作品の中のみならず、ドールは私たちの生活にあまりにも近い存在であり、呪いの人形、髪が伸びる人形、わら人形など、身近な昔話にも登場している。
 以下では、このような多種多様なドールの特徴をいくつかのタイプに分けて解説していく。

「クトゥルフ神話TRPG えくすとら」Vol.13

続きは公式アプリ「クトゥルフ神話TRPG ルールブックPLUS」にてご覧ください。

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