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パラレルワールド

絶対者によって定められた運命というものがあるのだろうか。

もしあるのなら、パラレルワールドという世界は存在しないだろう。
なぜなら、絶対者の定めた運命によって全てが決定されているから。
誕生から滅亡まで、1つの道ができあがっているから。

絶対者によって定められた運命の下では、わたしたちに選択の余地はない。
選択している、という錯覚はあるだろうが、それはあらかじめ決められたことなのだ。
だから、パラレルワールドが誕生することはない。

しかし、絶対者の定めた運命がないとしたら。
世界は私たちの自由意思によって営まれているとしたら。
パラレルワールドは存在し得るだろう。

わたしが今選択しなかった世界、過去に選択しなかった世界、未来に選択しないだろう世界。
そのような世界の可能性が多分にあるから。

パラレルワールドとは、わたしたちによって選択されない世界なのだ。
選択する余地がわたしたちに与えられている世界ではパラレルワールドが存在し得るのだ。

今わたしが生きているこの世界は、どちらに分類されるのだろう。
後者であって欲しいものだ。

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