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Pretenderってすごいなって深夜に改めて噛み締め直したオタクのお話

初めて聴いたのはラジオで、キャッチーなメロディと『失恋』というワードだけに惹かれてヒゲダンってなんでも作れるんや、すげぇなぁって思うだけだったんです。
まぁ普通の人もそう思うと思います。

これが1回目で、2回目にPretenderを聴いてすごいなと思ったのはライブに行って聞いた時。音の作りの緻密さに圧倒されました。

で、昨日。本当に昨日。なんでもない日、むしろいつも通りの日の深夜11時頃。ふと歌詞を思い返して思ったんです。
「結局主人公はどんな心情なんや!?」

なんでそう思ったか、歌詞に沿って理由を説明していきたいと思います。
普段「やば~い」と「すっごぉい」しか言っていない語彙力皆無JKの拙い文章ですが、精一杯、藤原聡という人間の凄さを伝えていきます。温かい気持ちで読んでください…

『君とのラブストーリーそれは予想通り
いざ始まればひとり芝居だ
ずっとそばにいたって
結局ただの観客だ』

やっと付き合えた、とかやっと相手に思いが伝わった。でも、付き合ってもなんだか君はどこかにいるようで、僕がただ1人で一喜一憂してるだけに見えるんだ。的な?
展開としてはよく見る恋愛ソングなんですけども、『予想通り』って言ってるあたり不自然に思うんです。というのも、普通、好きな人と付き合えるって予想できるわけないじゃないですか。でも、この後歌詞を読んでいてその謎が解けていくんです。

『感情のないアイムソーリー
それはいつも通り
慣れてしまえば悪くはないけど』

やっぱり主人公の彼女は主人公に対して何か気持ちがあるようには見えないという描写ですね。それに対して『慣れて』しまっている『僕』もいます。

『君とのロマンスは人生柄
続きはしないことを知った』

自分の経験上、『続きはしないことを知った』。さっき、『予想通り』が不自然だと言いましたが、その謎を解く鍵がこの部分にあると私は思っています。
『人生柄』というのはどうゆうことなのか。私は2種類の考え方があると思っています。
「『僕』の相手が軽い女である(失礼)」もしくは「『僕』と『君』はそもそも相容れない関係である」ということです。

あ、あくまで主観なので、異論は認めます。

軽い女ってあの、私、田舎者なんで、ようわからんのですけれども、きっと誰とでも付き合って、付き合ってる時も相手に特に興味はなくて、すぐ別れて〜…みたいな…そんな女なのかなとか……
それを知っていながらも、彼女を愛してしまっている『僕』なのでしょうか。
「あんた…そこに愛はあるんか…」って女将さんに叱られろって思います。

それとも、『僕』が『君』と付き合うために無理していたけど、やっぱり『君』とは釣り合わないんだよな…自分の経験上、こうゆうやり取り(『感情のないアイムソーリー』とか)しかできていない『僕』と『君』の関係は『続きはしない』と感じてるのだろうか。

私的には前者がしっくり来ると思ってます。

『もっと違う設定で もっと違う関係で
出会える世界線選べたら良かった
もっと違う性格で もっと違う価値観で
愛を伝えられたらいいな』

『そう願っても無駄だから』

わかりみがマリアナ海溝………

もっと違かったら…なんて失恋したら誰もが思う(と思う)
でももっと違ったらとか思ってもこの世にドラ○もんなんて存在しないので無駄なんです。それどころか、『君』は軽い女なので(確定したわけではないが)違う出会い方をしたって結果は一緒。 
だから、

『グッバイ』

『君の運命の人は僕じゃない
辛いけど否めない でも離れ難いのさ』

『君の運命の人は僕じゃない』って言ってるあたり、まだ未練タラタラだなと思ってしまうんです。例えば「僕の運命の人は君じゃない」っていう歌詞だったら『君』を切り捨てるイメージになると思います(個人の感想です)。なのに『君』を中心にする文になっている所為でまだ相手を想う心がうっすら見える歌詞になっています。
すごいね。
って思ってたんですけど、よくよく歌詞を読み返してみると、『グッバイ』って言ってましたよね?振り切ろうとしましたよね?なんでここで『グッバイ』って言っておいて、まだ『離れ難い』とか言っているんですか…?と思ってしまいました。
「相思相愛」というヒゲダンの大名曲があるんですが、そこでも『サンキューグッバイ』という歌詞があります。
私は聡さんの使う『グッバイ』という言葉には主人公の色々な葛藤が詰まっているのではと思っているんです。私のイメージとしては相手を押しのけて目を逸らして必死に縁を切ろうとしている様子です。
『でも離れ難いのさ』で呆気なくその努力や葛藤も崩れてしまうんですね。

『その髪に触れただけで
痛いや いやでも 甘いな』

『グッバイ』

私はこの歌詞で『その髪に触れた』時、知らない香りがしてきた様子を表してるんじゃないかなと思っています。先程も言ったように『君』は軽い女なんですよ(確定したわけではないが)。どこかに行って誰かの匂いを持ち帰ってくる彼女。胸が痛い。でも『甘い』夢を見ている気分になれる。
この時点でさっき歌った『グッバイ』は無かったに等しい。だからもう一度『グッバイ』と言っています。でも

『それじゃ僕にとって君は何?』

また原点に戻って『僕』と『君』の関係について考え出してしまっている。『君の運命の人は僕じゃない』んだったら、『僕にとって君は何?』。『答えは』『運命の人じゃない』です。そりゃ、『君の運命の人は僕じゃない』は「僕の運命の人は君じゃない」の必要十分条件だからね。
でも『分かりたくもない』んですよ。それを認めてしまえば、きっとこの関係も崩れてしまうから。
『グッバイ』って言ってたわりに別れは認めたくないんですね。
『分からない』けど『確かなこと』は『「君は綺麗だ」』。ここの対比で『君』のことがまだ好きなことを強調しているのですが、なんでここで「好き」と言わないかと言うと、やっぱり心のどこかでは「好き」と言ってしまえば自分の負けになると思う『僕』がいるからだと思います。だからこそ『綺麗だ』と言うことで自分を正当化させようとしているんだと思うんです。

2番の歌詞は虚無感を表してると思っています。他人の恋愛観を聞いて『ピンと来ない』とか『「好きだ」とか』言う恋人達を見て『無責任』だとかあまりにも辛辣すぎるコメントだと思いませんか?自分が恋愛上手くいかなかったからって誰かに当たろうとしてしまう、一般的な人間の心理だと思います。

『繋いだ手の向こうにエンドライン』が見えていてもどうにか繋ぎ止めようとするけどその『未来には君はいない』んです。『その事実にcry』それに対して自分で『そりゃ苦しいよな』と客観視して自分を戒めてますが、それも自分を正当化させたかったんだと思います。ダサいな自分。って自嘲する自分を演じてあたかも「自分の置かれた状況をわかっています」という素振りを見せて正当化させる。私もよくやるのでこの気持ちはすごい共感できました。
というか、この、細かい未練と葛藤を描写できる聡さんがすごすぎるなと思います…

そ、し、て、ラスサビの歌詞、1番のサビと一緒なんですが、2番を経由したからこそ、より深く感じますよね。(長くなりそうなので説明は省きます)

最後、最後が1番意味わからんし、むしろ気持ち悪いというか、いや、全然悪いとは思わないんですが、マツ○会議にヒゲダンが出た時マツ○さんも仰ってたように聡さんはだいぶ変態なんだろうなと思いました。というのも『それもこれもロマンスの定めなら 悪くないよな』と『悪くない』と言っているあたり、なんで「良い」でもなく「悪い」でもなく『悪くない』なのか。「別に良いよ」でも良くないですか?(良くない)

『永遠も約束もないけれど』

『「とても綺麗だ」』

永遠の関係も約束(私は結婚と解釈しています)もそんなのはないのは分かっているけど、でも伝えたいのは『「とても綺麗だ」』ということ。

結局グッバイを5回も言っておいて振り切れなかったのかな。でも本人の中では『ロマンスの定め』なんだからしょうがないって思っているのかな。まだ「好き」と言えていないということは負けを認めたくないだけど君のことは「好き(小声)」なのか。え、でもグッバイ5回も言ったよ?

ということで、私の中で「グッバイ」の意味があったのかとか、結局どうゆう心情なのかよくわからず、深夜12時過ぎるまで考えこんでいました。

皆さんの解釈はいかがでしょうか?
長々と個人の感想を連ねてしまいすみません。
この文章で皆さんの新しい解釈を発掘できたら嬉しいです。

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