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ラブ・レスキュー

◎君は間違ってないよ、正しいよ、
という言葉を、
対価なしに得られる、
魔法のようなことがあると。
あり得ないと分かっていても、
信じてしまった。
(そういうのを、"分かってない"という。)
ぬか喜びしてしまった。

◎私を助けてくれたのは、
君は人を見る目がない、という
きついお叱りと濃い愛情だった。

◎そして、君は最低だ、とか、
それは良くないとか。
先月までに取りこぼした悪評を、
これでもかと
私にぶつけてくれた。

◎そういうのが
理想的な友情だと思ったことは
一度もないし、
もちろん憧れたこともないけれど。
そういう慰め方があるのだなと。

◎私は一つ賢くなった。
いや、また一回り
狡(ずる)く弱く、ずる賢くなった。

◎きどももこ…函教大4年。趣味は読書、水泳、献血、落語鑑賞。月30~60冊、年間600冊以上の読書量を積む。今年度から選書サービス「きどの¥3000選書」を開始。将来の夢はブックコーディネーターとラジオパーソナリティー。

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