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マイアミ・ヒートの数奇で、切なく、愛すべきシーズン

・・・Dark Side・・・

2016年7月6日。ドウェイン・ウェイドはシカゴ・ブルズへの移籍を発表した。
「ビジネスを弁えている人間として、今できる自分にとっての最高の決断がこれだと思ったんだ」試合数、通算得点、アシスト数、スティール数でマイアミ・ヒートのフランチャイズリーダーに輝くその男は、シカゴで育った少年としての側面を覗かせながら、続けてこう語った。「そして俺は、夢を見る1人の男でもある。故郷のためにプレーすることは、ずっと夢だったさ。そして今、完璧なタイミングで、その時がやってきたんだ」

7月10日。ヒートはデリック・ウィリアムズ、ウェイン・エリントン、ジェームズ・ジョンソンと契約。
125kg、体脂肪率14.5%という、あまり芳しくないコンディションでチームに合流したジェームズ・ジョンソンは、シャツを脱いで写真を撮ることを要求された。"ビフォー&アフター"の"ビフォー"用の写真だ。
「不気味に感じたよ。本当に。俺だけが身体を絞ってない状態で来たのかと思った」とジェームズは言った。
実際はそうでもなかった。服を脱いで写真を撮るように言われたのはジェームズだけではなく、ジェームズもそのことをすぐ知った。写真を撮ったiPadには、他のヒートの選手"ビフォー&アフター"写真がたくさんあった。
とりわけ目を引いたのは、ジョー・ジョンソンのものだった。彼は15-16シーズンの最後の3ヶ月チームにいたに過ぎないが、「それでもここまで身体を変えられるのか……」とジェームズは感銘を受けた。
自分を変えたい、その時ジェームズはそう思った。

7月16日。1時間に渡る会見で、パット・ライリーはウェイドの移籍について語った。
「彼がここ(ヒート)でキャリアを終える姿を思い描いていた。そのためのプランもね。でも実現しなかった。私の責任だ」
「私の頭には常に、チームを良くすること、そして、ドウェインに彼がこの3~5年で受け取るべきだったお金を差し出すことがあった。だが、それと引き換えにチームが勝てる見込みを捨てることはできなかった。彼を傷つけたのはここだろうな。もっと手を尽くすことは出来たはずだった。でも今となっては、取り返しはつかないんだ」
「悲しいが、この世は諸行無常だ。変化に対処して適応して、前に進まなきゃならない。彼の幸運と、健康を祈ってるよ」

7月25日。ヒートはディオン・ウェイターズと契約。「ウェイドが去った今、マイアミが求めているのはスーパースターだ。俺はそれになる」と意気込みを語ったとか、語っていないとか。

9月23日。過去2シーズン、血栓症によりシーズン途中で全休を余儀なくされたクリス・ボッシュが、身体検査をパスできず、キャンプやプレシーズンを含むあらゆる場でのプレーの許可が下りないことが発表された。ボッシュは夏にウェイドと共にワークアウトするなど、復帰には意欲的だったが、残念ながらそれには至らなかった。

9月26日。「クリス・ボッシュの復帰に取り組むつもりはない。彼のヒートでのキャリアは……」パット・ライリーは語った
「……おそらく、終わりだ」

10月26日。ヒートはオーランド・マジックとの開幕戦を、108-96の白星で飾った。ドウェイン・ウェイドとクリス・ボッシュが抜けた最初の試合で活躍を見せたのは、夏に4年98ミリオンの再契約をしたハッサン・ホワイトサイドだった。18点、14リバウンド、4ブロック。フランチャイズの新しい顔としての挨拶がわりのパフォーマンスとなったが、本人にはその気はなかったらしい。
「ただここに来て、プレーしたってだけだ。チームメイトが俺のやりやすいようにしてくれた。チームとして戦えたよ。俺らのことを眼中にも入れてない奴らが多くて、俺もみんなもムカついててね」
この勝利は、エリック・スポルストラHCの400番目の勝ち星でもあった。「これだけ多くの試合をコーチする機会に恵まれて、嬉しいよ。3、4回クビになっててもおかしくないからね」と語った。

11月15日。シーズン10試合目のホームでのアトランタ・ホークス戦。同点を狙ったウェイターズのスリーは外れ、90-93でヒートは接戦を落とした。連敗は6に伸び、シーズン最初の10試合は2勝8敗に終わった。
「弱いチームに負けているわけではない」そう語るホワイトサイドは正しく、彼らに勝ったチームは全て、その時点では勝ち越していた。「落ち込むことはない。大差をつけられたわけでもない。俺らはまだトップ5のディフェンシブチームだ。オフェンスが良くなれば、上手くいくようになるさ」
スポルストラHCも、決して悲観的ではなかった。「強いメンタルを持ち続けて、道を進み続けなければね。そうすればいつかは、ブレイクスルーがやってくる」

12月20日。ハーフで12点、4Qの頭に9点、残り1分に5点差のリードを有していたのは、ヒートの方であった。1OT残り40秒で4点差をつけていたのも、ヒートだった。だが結局、2OTに縺れた接戦を制したのは、オーランド・マジックの方だった。
リーグで最もフリースローの成功率が低いヒートは、レギュレーションの終わりにリードを3点差に広げるフリースローを外し、1OTには4本連続で外した。致命的だった。
ヒートはこれでシーズン20敗目を喫した。9勝20敗。

12月21日。タフな敗戦の翌朝にパット・ライリーが語った内容は、再建への見通しだった。
「再建は今までに2度した。2001年にアロンゾ・モーニングが腎臓疾患で離脱した時、2年間辛い時を過ごしたが、カロン・バトラーとドウェイン・ウェイド、FAでラマー・オドムをもたらした。おかげでシャキール・オニールを手に入れ、優勝できた。2008年の再建では、マイケル・ビーズリーの指名というミスを犯した。いや、大ハズレではなかったが、残っていた中でベストプレイヤーは4位で指名されたラッセル・ウエストブルックだった」
「今の状況に戻ると、再建の核となる若い選手が5、6人いる。親しみのある、大好きな選手たちだ。(昨日の試合で)タイラー・ジョンソンはベンチから出てきて32点取ったし、ハッサンは32点、15リバウンドだった。ジャスティス・ウィンズロウもいるし、ジョシュ・リチャードソンもいる。2人とも怪我に苦しんでいるが、我々はヤング・コアを愛しているよ」
「そしてこのチームにはフレキシビリティ(柔軟性、つまり重い契約を抱えておらずキャップに空きがあること)がある。我々が今持つ1番の財産はフレキシビリティだと思う。1巡目指名権もある。この単語を使うのは嫌いだが、我々は再建しなければならない。早急にだ。3年も4年も、マイアミの人々にそんなことを言い続けるつもりはない。素晴らしい、素晴らしいファンの皆さんに。彼らは苛立っている。過去10年いい思いをしてきたが、今我々は躓いている。だが、事態を好転させることはできるはずだ」

「これからヒートは再建に入る。ただし、一刻も早い再建を約束する」

2017年1月4日。ジャスティス・ウィンズロウが肩の手術を受けることを発表し、シーズン残り全休が決定した。10勝26敗のシーズンで、ウィンズロウが出場できたのは僅か18試合だった。
「彼に心から同情する。夏に彼がどれだけ努力したか知っているから」スポルストラは残念そうにそう語った。

ウィンズロウだけではなく、ヒートの選手の多くがシーズンを通して怪我に苦しんでいた。この夜ヒートはサクラメント・キングスを相手に、107-102で勝利を収めたが、4人の選手が戻ってきたその日にユニフォームを着てベンチに座った選手は11人だけだった。
「困っちゃったよ。あんなに"たくさんの"選手を使ったことなかったからね」とスポルストラは冗談を交えた。「コーチの腕の見せどころだったよ」

1月13日。ロード6連戦の最終戦となったミルウォーキー・バックスとの対戦で、ヒートは1Qに42点を奪われ、116-108で敗れた。
「前半がまずかった」シーズンハイの16点を上げたルーク・バビットはそう言った。「もっとハードにプレーしなきゃダメだった。言い訳はできない」
「あと少しなんだ。48分間、高いレベルで戦えなければならない」スポルストラはそう言い、タフなロードトリップの終わりについてこう語った。「やっとホームに帰れるから、みんな楽しみにしていると思う。今は試合のことで頭がいっぱいかもしれないけど」

「ここは寒いからね。マイアミに戻って、陽の光を浴びるのがいい」

1月15日。マイアミ・ヒートのシーズン中間経過報告を以下に示す。
「シーズンの半分を終え、11勝30敗。リーグ最下位と2ゲーム差。ファイナルに出てから3シーズンも経ってない球団が、ドベ2に位置している。

サラリーキャップのうち23ミリオンを占めるクリス・ボッシュがプレーできない以上、ヒートは残りのロスターを健康に保ち、戦えるチームであらなければならなかった。しかし、そうはならなかった。ジョシュ・マクロバーツは長期離脱。ウェイン・エリントンは最初の16試合を欠場。ディオン・ウェイターズは17試合欠場。ジョシュ・リチャードソンはずっと怪我を抱えている。ハッサン・ホワイトサイドとゴラン・ドラギッチでさえ、怪我で何試合か欠場している。

そしてその上にジャスティス・ウィンズロウの全休だ。彼らのラインナップには一貫性がない。万全の状態で試合に出られる選手が毎晩少ない。

タイラー・ジョンソンは契約に見合った活躍をしているし、ジェームズ・ジョンソンはいいチームプレイヤーになっている。ホワイトサイドはリバウンドで怪物級の数字を残している。

だが、それより大事なことが他にある。ヒートのシーズン後半の"鍵"を3つ記そう。

1つ目の"鍵"は、若いタレントを育てることだ。ヒートがプレーオフに出られないのは明らかだ。反論はやめておけ。彼らが向かってるのはドラフトロッタリーだ。ジョシュ・リチャードソン、タイラー・ジョンソン、ウィリー・リード、ロドニー・マグルーダーにミニッツとチャンスを与えよう。また、この期間を来季FAになるジェームズ・ジョンソン、ディオン・ウェイターズ、デリック・ウィリアムズのうち、誰を残すのか決めるのに役立てよう。彼らは優先事項ではない。

2つ目の"鍵"は、いい慣習を身に付けることだ。エリック・スポルストラと彼のスタッフたちはよくチームのモチベーションを保たせている。今後前に進むためには、今ディフェンスやチームプレーの慣習を染み込ませておくべきだ。ジョエル・エンビードが言うように、「トラスト・ザ・プロセス」だ。

3つ目の"鍵"は、負け続けることだ。言いづらいことだが、それが今のチームにはベストだ。スポルストラとチームは勝とうとするかもしれないが、ヒートは負ける必要がある。8位シードまでの9.5ゲーム差を、41試合で埋めるなんて事は無理だ。起こるはずがない。起こるのはロッタリーだ。幸い次のドラフトは豊作だ。負ければ負けるほど、上位ピックの可能性を高めることができる。フランチャイズの未来を変えられるんだ。

負け続けろ。

シーズンの中間評価はD。すまないが、それが11勝30敗で、プレーオフの望みが0のチームへの評価ってものだ」

ESPNによれば、この時点でヒートがプレーオフに進出する確率は、0.03%であった。

・・・"White" Side・・・

1月17日。ヒートはオカロ・ホワイトというDリーガーと10日間契約を結んだ

1月23日。 ゴールデンステート・ウォリアーズをホームに迎えたこの試合、102-102、残り0.6秒で、ディオン・ウェイターズが今季最大のショットを沈めた。
https://twitter.com/titanichoops/status/823739611239288832

リーグ最強のチームを、最も劇的な形で下したウェイターズとヒートは、これで4連勝。
「彼は恐れていない。怖がっていない」スポルストラはその日のヒーローについてそう語った。「彼は恐れ知らずだ。ああいう瞬間を誰よりも待ち望んでいる」

「入ると思ったよ」とウェイターズ。「彼が俺に打たせてくれたんだ」
「我々もいいシュートを打てていたが、マイアミは素晴らしいプレーをした」ウォリアーズのスティーブ・カーHCは、数少ない黒星の1つを彼らに与えたチームに、賞賛を惜しまなかった。それはステフ・カリーも同様だった。「ディオンが決めていたのはタフなショットだったよ。明らかに調子が良かったよね」

「偉大なバスケットボールチームに勝って喜ぶ選手たちをロッカールームで見るのは、いいものだよ」スポルストラはそう言った。

1月27日。ヒートはオカロ・ホワイトと2度目の10日間契約。チームはその日シカゴ・ブルズに勝って6連勝。

2月6日。ヒートはデリック・ウィリアムズを放出し、オカロ・ホワイトとシーズン末まで正式に契約。チームはその日ミネソタ・ティンバーウルブズに勝って11連勝。

2月10日。ジェームズ・ジョンソンが26点のシーズンハイを記録し、連敗中のブルックリン・ネッツを108-99で破る。13連勝。
「みんなが自信に満ちている」とジェームズ。
「ネッツとの試合は、なぜだか知らないけどいつも追いかける展開なんだ」とドラギッチが語るように、ヒートは3Q途中で11点のビハインドだった。しかし4Qに83-83と追いつくと、オカロ・ホワイトの3ポイントを含む11-2のランで一気に突き放した。ドラギッチは「みんなが付いてきてくれたこと、逆転できたことを誇りに思うよ」と続けた。

3月7日。64試合を終えたシーズン半ばで、ジェームズ・ジョンソンは体重が108kg、体脂肪率が6.75%まで落ちたことを明かした
「身体を絞れば絞るほど、今までできないと思っていたことが次々できるようになっていったんだ」実際に得点、リバウンド、アシスト、3P%でキャリアハイを記録しているジェームズは、喜びに満ちた声でそう語った。「素早く動けるようになった。狭いスペースに切り込むこともできるようになった。何より、より試合に尽力できるようになった。今まで100だったのが、150になった」
外食を減らし、自宅での食事を増やしたジェームズは、ヒートのカルチャーが本物か聞かれ、「本物だよ。このカルチャーは本物だ。それだけじゃない。俺たちの練習の雰囲気を知ってるだろ。ここじゃサボったらみんながそれを指摘する。コーチに言われなくたってみんな本気だ」
ジェームズの"ビフォー&アフター"は、最高のサクセスストーリーとして、ヒートのiPadに保存されている。

チームは王者クリーブランド・キャバリアーズに連勝し、30勝34敗。プレーオフはもはや、現実的な目標になっていた。

3月28日。デトロイト・ピストンズとの試合は95-96の1点ビハインド、残り11.6秒という局面を迎えていた。インバウンズパスはジェームズ・ジョンソンに託された。残り6.2秒でジェームズが放ったショットは、ミス。激しいリバウンド争いの後、ドラギッチが必死のシュート。ミス。リングからこぼれたボールを、アンドレ・ドラモンドの上から触ったのはホワイトサイドだった。ブザー。成功。97-96で、勝利を収めた。

スポルストラHCは、ホワイトサイドのプレーに変化を認めていた。「ハッサンにとって、自分のためよりもチームメイトのためを思ってプレーしたのは、彼のキャリアで今日が初めてかもしれない」「ロッカールームでも、すごく周りのみんなのことを気にかけているんだ。コーチとしてこんなに頼もしいことはないよ」

「みんながえらく欲していた」というこの勝利によって、ヒートは36勝38敗、イースト8位に躍り出た。

4月8日。38勝41敗のヒートは、もう1戦も落とせないという緊張感の中、ワシントンでウィザーズと対戦していた。
プレーオフへの望みを繋いだのは、残り11.9秒、ジェームズ・ジョンソンのアイソレーションだった。見事なスピンムーブでマーキーフ・モリスを躱し、フィンガーロールで逆転のゴールを決めた。
ウィザーズはその次のインバウンズをミスし、ジョシュ・リチャードソンが2本のフリースローを確実に沈めた。同点を狙うブラッドリー・ビールのスリーを、ホワイトサイドがブロックし、試合は終了した。

そのプレーについて、ジェームズはこう語った。「心配は無用だったさ。ダークサイドならあのくらいは余裕だ」……ダークサイド?
「ニックネームだよ。俺ら、彼をダークサイドって呼んでるんだ。スターウォーズ的な意味で」

「あの人、最初に出会った時から俺をそうやって呼んでんの」ホワイトサイドは満更でもなさそうに言う。「俺のプレースタイルにはぴったりのあだ名だって言ってね。まあ、いいヤツだよ」

先日のピストンズとの試合で、ゲームウィナーとなり得たショットを外しているジェームズにとって、この試合は大きかった。「悪夢を見たからね。でも、ダークサイドが試合を覆すティップインを決めてくれたおかげで、俺のミスは忘れられた」
試合をジェームズに託したスポルストラは、「彼は自分のことより、常に人のこと、コートで起きていることを優先して考えてくれている。その彼が決めてくれた。あのプレーは格別だった」と語った。

4月10日。プレーオフを争うインディアナ・ペイサーズもシカゴ・ブルズも試合を落としてはくれず、依然として負けられない状態で、ヒートはキャバリアーズと対戦した。レブロン・ジェームズとカイリー・アービングが休養のため欠場していたとはいえ、王者キャブスは楽な相手ではなかった。
延長残り34秒、ジェームズ・ジョンソンは痛恨のファールをデロン・ウィリアムズに犯した。4ポイントプレー。3点のリードが1点のビハインドに変わり、6個目のファールをコールされたジェームズは頭を抱えてコートを去り、ベンチで顔をユニフォームに沈めた。
ピンチを救ったのはもう1人のジョンソン、タイラーだった。スポルストラによる素晴らしいプレーコールのおかげで、リングに一直線に切り込み、果敢にダンクを試みた。ケビン・ラブはファールして止めるしかなかった。タイラーは2本しっかり決め、その後のファールゲームのフリースローも両方成功した。121-124。ヒートのシーズンは最終日まで繋がった。試合後、チームメイト全員とハグを交わし、ハドルを煽っていたのは、他でもない、ジェームズ・ジョンソンだった。

4月12日。レギュラーシーズン最終戦。プレーオフに出るためには、ヒートが勝つことと、ペイサーズかブルズのどちらかが負けること、両方が必要だった。

ヒートは勝った。だが、ペイサーズとブルズが負けることはなかった。

ヒートはプレーオフを逃した。

ドラギッチは「2013年の欧州選手権の準々決勝で負けた時以来の最悪な気分」と胸中を明かした。
スポルストラは語る。「みんなプレーオフに向かって気持ちを高めていた。今はファイナルに負けたみたいな気分。そのくらいロッカールームは感傷的だ」

だが、このチームは凄いことを成し遂げた。シーズン前半は11勝30敗だった。リーグで下から2番だった。後半戦は、30勝11敗。リーグで上から2番の成績だった。史上最大のターンアラウンドをこのチームは見せた。

「いい時も悪い時も、俺たちが常に忘れなかったのは、楽しむことだった」ヒートのキャプテン、ユドニス・ハスレムはシーズンを振り返ってそう語る。
「毎日練習に出るのを楽しんでいた。練習を楽しんでいた。競い合うのを楽しんでいた。成長するのを楽しんでいた。」

「この長旅も、充分楽しんだよ」