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【戯言シリーズ】童貞の戯言 vol.1「ファーストキスは誰のもの?」

皆さん、こんにちは!中央大学SEXを考える委員会(CSC)です!

今回は少し趣向を変えまして、『童貞』としての視点から性について考えるコラムをお送りします!

このnoteでは、今後【戯言シリーズ】というCSCメンバーが日々思ったことを綴る連載をしていきます。書く人も書く内容も個々に違うので、ぜひお楽しみに!

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実は自分はCSCのメンバーであると同時に、中央大学童貞研究会という「童貞」を取り巻く問題に関して研究を行うサークルの会長でもあります。賛同者が中々集まらず活動が停滞していたところ、CSCの代表から「CSCの一員として『童貞』の戯言を世界に届けよ」という使命を受けた結果、こうして記事を書かせていただいております。


 さて、記念すべき第1回のテーマは「ファーストキスは誰のもの?」です。

突然ですが、皆さんはキスをした事がありますでしょうか。

恋人とした人もいれば、意図せぬ相手とした人まで、事情は人それぞれだと思います。ちなみに僕のファーストキスは、小学生の時に同性の生徒に悪ふざけで奪われました。残念ながら、それ以来した事がないです。

今回は、自分と同い年で交際経験が無い青年に訪れたある事例について簡単に紹介しながら考察を深めていきたいと思います。  

2018年3月11日、アメリカの歌手であるケイティ・ペリー人気オーディション番組『アメリカン・アイドル』の番組内で一般出演者のファーストキスを奪うという珍事に出た。一般の出演者とはオクラホマ州出身の 19歳の青年、ベンジャミン・グレイズ。番組上で彼は審査員の一人から、ケイティの曲にかけてキスをしたことがあるか尋ねられる。ところがペンジャミンにはこれまで彼女がいた事がないため「付き合った事がないのに女の子にキスなんかできっこない」と答えた。するとケイティは彼を手招きし、頰に軽くキスするよう言う彼は頰に軽くキスをしたが、ケイティは不十分と言ってもう一回要求した。そこで彼がもう一度キスしようとしたところにケイティはすかさず顔の向きを変え、彼の唇を奪った。キスされた直後の彼は尻餅をついて激しく動揺するも、すぐに笑顔で立ち上がり一見まんざらでもない様子でいた。その後、彼は歌唱やギターを披露するが残念ながら落選。端から見れば世界の歌姫からキスをされた事で彼は一見、動揺していたものの喜んでいたように見えたかもしれない。だが米紙New York Timesが報じたところによるとキスに関してベンジャミン本人は「すぐさま不快になった」とコメント。保守的な家庭で育った彼は「ファーストキスは特別なものにしたかった」と語った。そしてこの発言が明るみに出たことで、ケイティの一連の行動がセクハラの一種ではないかという批判の声が寄せられた。(参考:Elle online 2018/3/16 ケイティ・ペリーにファーストキスを奪われた「アメリカン・アイドル」の出場者、「不快だった」!) 

 ケイティの行動はファンを勇気付ける行為の一種で性的な嫌がらせとは言い難いようにも見えます。また悪意ある行為ではないため、嫌がらせではないという見解もあります。 

一方で、ペンジャミン本人の意図しない場面で公衆の面前でキスを奪うことは性的な嫌がらせのようにも見えます。また、当人が不快な思いをしているのであればセクハラとして訴える事ができると思います。 


 皆さんはこの一連の出来事は「セクハラだ」と思いますか?それとも「セクハラではない」と思いますか?


 この問いに答えを出せるのは、当事者だけだと思うので正解はありません。ただ、私の個人的な意見として、この一連の行為は紛れもなくセクハラだと思います。 

正直最初は、羨ましいな、何が問題なのだろうと思いました。ですが勇気付ける行為として行うのなら最初の頰にキスをするだけで十分なはずです。この時、彼にキスをしたのは勇気付けるという意味合いも少しはあったかもしれませんが、どちらかと言えば場を盛り上げるため、つまり番組の演出としての意味合いが強いと感じます。番組の売名行為の一環であると考えたら悪趣味が過ぎますし、演出の為に一般出演者の唇を奪ったところが不快だと感じました。それから、ベンジャミンの合意なしにキス行為に及び、不快に感じさせたという点でもセクハラといって良いと思います。 

 ではこれも踏まえて、最初の問いに答えていきたいと思います。 

Q.「ファーストキスは誰のもの?」


 先の例であった通り、お互いの同意(セクシュアル・コンセント)なく行う性的な言動はセクシュアルハラスメントであり性暴力です。性行為でお互いの同意が必要であるように、キスをするにも同意は必須です。

従って、初めてかどうかは関係なく、キスは、する側とされる側の2人のものだと思います。 

ベンジャミン君はNew York Timesでの発言は自身の意図しない形で伝わってしまったと言っているそうです。彼は自身のインスタグラムで、「ケイティ・ペリーから、セクハラを受けたとは思っていません。審査員のコメントや論評には感謝しています。ただ、僕はそれまでキスをした事がなかったという点では不快に思ったし、予期していませんでした」と発言しています。

当人が否定しているのだからセクハラとは言えないのかもしれません。もっとも、審査員としてや人格的には嫌いじゃないけど、行為はセクハラだったとも捉えられそうな発言ですが……。 

いずれにせよ、行為をする側は自分のすることに対する相手の同意があるかを常に意識して、同意を得てから行為を行う必要があると考えます。

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 皆さん、いかがでしたでしょうか?

この記事を通して、性に関して考えるきっかけにして頂けたら幸いです。

私自身もファーストキスは残念なものでしたが、セカンドキスは素敵なものになる事を祈りたいです。現在、奪ってくれる人大募集中です!なんてね!!

以上、童貞の戯言でした。それではまたいつかどこかでお会いしましょう。

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               (中央大学SEXを考える委員会 ライス)

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