【8】手が荒れない。台所洗剤も石けんに!
今回は、食器洗い洗剤についての投稿です。
まず、化学物質過敏症 (CS) の方にとって、
そうではない皆さんに、お願いしたいことは何だろうかと想像しながら書いています。
私自身はCSではないので、今回は中間の視点のつもりで考察しました。
CSの方は外出の際、他者の香りと使用している成分からダメージを受けます。
つまり、洋服についている柔軟剤や洗濯用合成洗剤、防虫剤、消臭剤、虫よけスプレー。
それから肌についている香水や、制汗剤、化粧品。
髪の毛につくシャンプーやリンス、整髪料の強い香り、
漂う煙草の煙や農薬、除草剤、殺虫剤も危険です。
言い換えれば、各家庭で使用している台所洗剤は、
外出先ではそこまで影響はないのです。
もちろんオープンキッチンの飲食店で目の前で使用していれば、影響はでます。合成洗剤を世界中の人がやめる世界がくれば、安心して暮らせます。そのためには合成洗剤を選ばないことが、消費者の声となりいつか届く日がくるかもしれません。
けれど飲食業界で長く働いてきた私としては、正直厳しいなと思うところもあります。コストパフォーマンスと、スピード、利便性から考えれば、
合成洗剤の方が使いやすいことをわかっているからです。
外出先で香り、ダメージを受ける、洗濯石けんについては【1〜7】までで、
柔軟剤、合成洗剤をやめてほしいとお願いしましたが、
各家庭で使う食器洗い洗剤はこれを使って!とは正直言えません。
ただ、食器洗いに使用し、その成分を口に含む可能性を考えた時、
合成洗剤より、食器洗い石けんの方が、安心して使えることは確かです。
ちいさなお子様がいる家庭では特に石けんを使用してほしいと切に願います。
上記を踏まえて
CSの方も安心して使える、食器洗い石けんを紹介したいと思います。
みなさまに参考にしていただき、考えていただくきっかけになればと思います。
食器洗いも裏面成分表示をチェック "石けん"を選んで!
・シャボン玉せっけん 台所せっけん 固形、液体、食器洗い機用もあり
他に、ミヨシ石けん、ソマリ、アラウからも台所石けんはでています。
シャボン玉、ミヨシ以外は使用したことがないのですが、
裏面の成分表示をみたところ、石けんと書いてあるので大丈夫そうです。
合成洗剤から切り替えると、最初のうちヌルヌルすると感じます。
これは食器に残留した合成洗剤が原因です。
手が滑って食器を割らないように気をつけてください。
しばらくすると、ヌルヌルは無くなります。
合成洗剤よりは汚れが落ちにくいですが、慣れれば問題なく使えます。
油汚れが一瞬で消えるような化学物質で食器を洗うことのほうが問題です。
食器洗い石けんは合成洗剤より泡切れがよいので、すすぎがはやく、メリットもあります。
以下使用のポイントです。
食器洗いせっけん使用のポイント
◯合成洗剤から切り替えたときは、スポンジも新しいものに交換する
◯洗う前にひどい汚れをボロ布やキッチンペーパー、新聞紙などでふき取る
◯きれいなスポンジで泡立てる
◯油汚れの少ないものから洗う
◯洗った食器は、流水で1枚ずつすすぐ
液体の食器洗い石けんはサラサラなのでついつい出しすぎてしまうという方は、
固形の食器洗い石けんもおすすめです。
使い方のコツはこちらです。
頑固な汚れは、重曹などを上手に利用してください。
参考にしている本:危険な化学物質から子どもを守る暮らし方
姉が体調不良になった当初、すぐにCSだとわかったわけではありません。
医者にもわからず、調べていく中で、やっとCSの症状だということに気が付きました。
反応する化学物質を見つけてはひとつずつ生活からとりのぞき、一歩外にでれば、化学物質から逃げる回ることでなんとか少しずつ回復しはじめました。
化学物質のあふれる世界で、じゃあ何を使ったらよいの?何が身体に影響を与えているのか?とても参考になったのがこの本です。
お子さんがシックスクールになった、一人のお母さんが、調べ、勉強し
子どもと地球を守るために実践した事がつまっています。
パッと見わかりやすくは無いですが、
本当に必要な情報、実践の仕方も書いてあり、とても良い本です。
本をひらいたら夢中で、あっという間に読み終わりました。
著者の方が、おわりに書いていたことばです。
様々な化学物質が家庭に入り込んでいる危険を身近に感じ、当時の私と同じように怒って欲しいと思い、この本を書きました。「怒り」というのは、決してマイナスではなく、生きるエネルギーになるからです。
心からうなづきました。深く、共感します。
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今回この記事を書くにあたり、
本当に食器洗いは石けんが一番安全なのか、
ヤシノミ洗剤など、植物由来の合成洗剤はどうなのか?
環境破壊についてはどうなのか?たくさん調べました。
石油系の合成洗剤より、植物性の合成洗剤のほうがよいと思いますし、
石けんを作る工程でも、環境破壊がないとは言い切れません。
正直なところ、各メーカーごとに良い点もあり、
素人のわたしが一概に、これが一番とは書けませんでした。
ただ実感としていえるのは、自身の手荒れが無くなったこと。
私は飲食業界で働いているので、一日中洗い物をしています。
手荒れには昔から悩まされ、冬場は特に毎年真っ赤に腫れていたのですが、
姉がCS になったことがきっかけで、合成洗剤から食器洗い石けんに代え
ところ、手荒れはなくなりました。
もし今回の投稿で、アドバイスや情報があれば、ぜひ教えていただけると嬉しいです。
次回は薬用ハンドソープについて書きたいなと思います。
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