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花を買ってみたら思いのほか気に入ってしまった人の日記

3月は別れの季節ともいいまして。
今年だけでも何人か、お別れとなる予定の方もいました。
どこかの偉い人がこんな事を言っていたのをふと思い出しました。
普段の生活で花を貰う機会なんてないから節目には花を贈ると良いと。
そんな事で今年は、お別れの際に花を贈ってみる事にしました。

普段花屋さんに入る事なんてありませんから、お店に入るだけでも緊張です。
しかし僕には花を贈るという使命があるので、躊躇なんてしていられません。
喜んでもらうのためなのです。

行ったお店は大正町のLamparfeというお店。
理由は近いから一択なんだけど、外観からえらいお洒落で圧倒されます。
しかしここでも躊躇は禁物です。喜んでもらうためなのですから。

意を決して来店すると、これまた内装もお洒落ではありませんか。
あちらこちらに花が沢山です。
入り口付近に置いてある黄色い花に目を惹かれました。ミモザのいう花らしいです。
明るい黄色の小さな花がフワフワと集まってとても可愛い印象です。
生意気にも花言葉なんてものを調べてみました。
「感謝」や「友情」だそうです。
これだ。来店から3分くらいで決まってしまいました。

それでも来店してすぐに出てしまうのはどうなんだろうと思い、色々見ていると店員さんが丁寧に説明をしてくれました。
しかし僕が買うものは決まっております。ミモザです。
気になるものがあったらお声掛けくださいね。と優しい店員さん。
でも気になってるものは決まっています。ミモザなのです。

丁寧すぎる店員さんに少し罪悪感を感じ、店内を見てみる事にしました。
すると、目を惹く花がもうひとつ。
若輩者ながら質問をしてみました。オンシジウムという花でした。

時間も迫り、結局ミモザのドライフラワーを注文し帰ることにしました。
プレゼント用のラッピングもお願いをしました。

ふと振り返ると、僕は友人や恋人に花を贈ったことがないなと気づきました。
僕が花への興味が少ないので当然です。
いざ本当に贈るとなると、買う前は喜んでくれるはずという自信満々の気持ちに少しだけ不安と迷いが覗き込んできました。
僕の選んだ花で喜んでくれるかな、花の色は嫌いじゃないかな、部屋に飾ってくれるかな、このミモザを見たら僕の事少しは思い出してくれるかな。
友人に送るだけなのに変な気持ちです。不安になる必要はないのに。

ラッピングを待っている間は、改めて店内を見渡します。
やはりオンシジウムさんが僕の心を揺さぶるのです。
僕はオンシジウムが気になって仕方ありません。
ですが僕は花瓶など持っていません。
誕生日に貰った花ですら枯らしてしまう男です。
しかし思い出したのです。酒とにオーナーが持ってきた使ってない花瓶があるなと。
酒とにに飾れば僕だけでなく、バイトの子も水やり手伝ってくれるかもしれない。

買おう。

紫の花が素敵です

買いました。
夕方の陽の入り方が素敵だったこともありとても良い感じです。
無性に愛着が湧いてしまいます。
半分この写真見て欲しいがためにNOTE書いてます。

影の伸び方が素敵です

この花は大事に育てたいな。
と今は思ってるけど恐らく三日坊主になると思います。
でももうしばらくは見て楽しめそう。


話はすっ飛んでミモザの花です。

ラッピングもいい感じ

とても良い感じに仕上げてもらいました。
大きくて派手な花束には敵わないかもしれないけどそれでもいいのです。
僕から友人に気持ちが伝わりさえすれば、感じとってくれさえすれば。
この花を贈るのは交友関係を沢山広げてくれて、よく一緒にお酒も呑んだ友人です。
中学生の時疎遠になってしまった奴と、改めて仲良くなるきっかけをくれたのもこの友人です。感謝してもしきれません。

さよなら会にも沢山の人が集まりました。

予想外に集まりすぎ

変な宗教集団みたい。教祖様です。
本当にみんな幸あれって感じ。ここに写ってないみんなも。

ミモザの花言葉「感謝」と「友情」に相応しい人達と空間でした。

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