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Haikiでのフジロック出演に関して思った事

こういう大変なタイミングでルーキー枠として出演して、フジロック本編の出演者たちのステージを見て思った事を忘れないように、文章にして残しておく事にしました。

開催前に発信をしなかったのになんでこのタイミングで?って思ったかもしれないけど…

それは実際はじめてフジロックに参加して、ミュージシャンを仕事としている人が自分の考えや責任を持った上で、それをエンターテイメントに昇華している姿を見て、バンドやっている以上は僕もそれを目指していきたいな…と思ったからで
だからこそはじめの一歩として自分の考えをルーキー出演者なりに発信しようと思いました。


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正直、出演が決まった時にはまだ情勢に目を向け切れず、自分の考えをまとめきれないままでした。
メンバーが既に脱退する事を発表していたのもあって、このまま僕らが出演する事が他のバンド、8月の企画に来てくれるお客さんの失礼にならないのか?

自分らから能動的に応募したオーディションステージで、自主的に辞退することが許されるか?

ルーキーアゴーゴー自体が来年のフジロックに出る為の企画であるから、これから止まってしまうバンドが出ていいのか?

決まった時点でまだ感染者数等が増え続けていたから、関東首都圏近辺に住んでいる自分達が、仮に出演者だとしても向かっていいのか?
などなど

様々な理由と自分の夢であったフジロックに出たい気持ちをずっと天秤にかけなければいけませんでした。
正直この選択が正解かどうかというのは自分では判断できません。

それでも今、色々な人たちの反応を見て出演出来て良かったと思っています。
理由としては、ライブをした時のお客さんの反応はやっぱりみんな笑顔で、押し付けかもしれないけど、少なからず見てくれた人の活力になったんだなと思えた事。
普段は音楽についてそこまで深く考えたことはなかったけど
この環境、状況下で自分が演奏してやっぱり僕はライブが好きで、ただの娯楽とは言い切れなくて人生に生のライブってものが、僕の中で必要だと改めて思えた事の、大きく2つです。

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僕らのように普段大きなフェスとかに出演する機会の少ないバンドだと、出演するということ自体が、例えフェス開催へ様々な意見があっても大きな経験になりました。

フジロック、さらに言えばルーキーステージ含めて開催されたことは、駆け出しのバンドとしてはすごくありがたい事でした。
同時に、それまではもうこの3人では一生音楽をやらないんだろうなって思っていたけど、来年もこのバンドでまた出演したいと強く思えました。

自分の夢だったことにはどうしても抗えなくて、結局僕は出演を決めたけど
折坂さんをはじめ、自分の夢を犠牲にしてまで出演を辞退したアーティストやバンドのように
これからは1人のアーティストとして、現状と向き合うことから逃げずに、常に考えながら音楽を続けていきたいと思います。

僕はまだ音楽で飯が食えないので、この後また仕事に戻ります。
人生の中で、今後いつ出演出来るかもわからないフジロックに出れたことは、誰がなんと言おうと僕の一生の思い出になると思います。

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