脱パワハラでクリスマスイブは気分爽快

私はキリスト教ではないが、世間がクリスマスムードの時に一人パワハラのことばかり考えながらイブを過ごすのはあまりにも悲しいだろう。

今朝の目覚めも爽やかだった。

なんとも言えない目に見えない重しがずしッとのしかかる様な感覚や、快晴の日にも暗雲垂れこめるような感覚しか持てないならば、その環境は直ぐに変えた方が良い。

退職の意を伝えた4日目の朝のことがループしている

即断即決が私のモットーなのに、4日目の朝退職通知をしたにもかかわらず、会社に来るよう上司からお願いされて「環境改善するから残ってほしい。抜けられると困るんだ。他の候補者との面談も断って君の為に時間の猶予も考慮してきたんだ。」と言われたら心がぐらつくではないか。

それに私用のパソコンも準備中であと3日で使えるようになるから、と。確かに私のために色々やってくれたと思う。だが、それはハード面の話しであり、実際に働く現場にもっと目を向けて貰えなければあまり意味はないのだ。

その上司曰く、私は海外経験が豊富なので他の派遣社員よりも優遇されている。僕自身が館内を案内することなどない、だから他の社員からヤキモチを焼かれるかもしれない。と私が如何に厚遇されていることを伝えられた。が、私からすれば、力を入れる部分がズレているのである。

パワハラ対策は企業側の課題であり、被害者である私の課題ではないことを明確化する

日常業務でパワハラ女性が原因で大きな支障がでるのが分かっているならば、そちらの改善に全力を注いでほしかった。私が退職の意思を伝えた朝の三者面談で上司曰く「あの派遣女性の言動には社員も困っているし、君の前任者が辞めるのもその女性が原因なんだ」とのこと。

え?それ知ってて対応しなかったの?

派遣担当者からは「あなたの方が年上でキャリアもあるのだから、うまくパワハラ女性を指導して貰えたらありがたい」という意味のことを言われた。最初は納得しそうになったが、いや待てよ。

何かが違うだろ!??

パワハラ女性は派遣会社に属しているのだから派遣会社が指導すべきであるが、業務自体は派遣先で行っているので、やはり派遣先の上司の管理下にある。 つまり、彼女の言動を最も把握しているのは上司なのである。その上司曰く「あれでもマシになった方なんですよ」

え?

ということは私の入社前からパワハラ女性に問題があると分かっていたのだ。私の前任者がパワハラが原因で辞めるというのも後で知った。これらの事実を総合すると、私ならばそのパワハラ女性をうまくコントロールできるかもしれない、という期待もこめられていたのだ。

だが、私にそんなことを期待されても困るのである。

無関係な仕事を押し付けられそうになったら契約書を読み返し、業務内容の明確化をせよ

私は契約書に記載された職務内容をこなし、その対価として時給を得ているわけなので、正社員の上司ですら手を焼いている問題派遣女性の指導などそもそも職務範囲外だし、正直勘弁してもらいたい。

このような事を面と向かってハッキリ言えればよいが、入社したばかりの会社で正社員の上司に向かってこれは言えないから私も言葉を飲み込む。普段の私であれば白黒つけるのだが、入社4日目では言えなかった。

結局、その面談で上司が改善するというので、仕方なく継続することになってしまった。 改善内容と言うのが「パワハラ女性からの引継ぎを止めて、正社員から引き継ぐ」というものであったが、木曜・金曜と様子を見たが正社員たちが私に仕事を引き継ごうという意識が高くない事も分かった。

この点に於いてはパワハラ女性を評価せざるを得ない。彼女は自分が正社員から仕事を教えて貰えなかったと言葉の端々に愚痴を挟んでいたが、どうやら正社員が仕事を教えなかったので自分なりに苦労して仕事を覚えていたたのではないか?と推測する。

にもかかわらず、苦労して覚えた仕事を私に教えなければならないという矛盾が彼女の中にもあったのであろう。「自分は教えて貰えなかったのに、何故、自分が新しい派遣社員に教えなければならないのか?」という怒りが増殖してただでさえパワハラ体質なのに輪をかけて爆発したのではないか?と推測する。

どのような理由があってもパワハラを容認するな

但し、どのような経緯があったとしても、私にその怒りをぶつけられても困るのである。以前の勤務先で私が正社員の立場で派遣社員を採用したときは懇切丁寧に仕事を教えたし、常に困ることがないように気を遣っていたが会社が違えば人も違う。自分が他者に接する時のクオリティは求められないということだ。

どんな逆立ちをしても初日から挨拶もナシでパワハラをする、という行為は私はこの先の人生ですることはないだろう。パワハラを受けた苦痛を他人に与えることなど到底できない。そして他者に対して無関心ということもないであろう。

私も部下を抱える立場だったこともある。 その時にパワハラが発生したら「次にパワハラ言動を見聞きしたり、クレームが入ったときには辞めて貰う」とハッキリ言いたいが仕事に穴が開くのも困るともっ考えてしまう。ごもっとも、上司の気持ちも分からなくもない。

パワハラ被害に遭ったら自分第一で考えろ、相手のことは二の次で良い。自分を守ることが第一なのだ

だが、上司の立場を考えて、、、などと相手優先で考えていたら、その間にもパワハラ女性は攻撃してくるので自分のメンタルがやられてしまうのだ。前回の記事に書いたが以前は徹底的に相手を叩きのめしたが、いまそのようなことを行う気力は残っていない、と自分が一番良く分かっているので今回は自らがその場から居なくなることで解決を図った。

もちろん会社としては困るので上司も引き留めるだろう。私も1度は依頼にこたえて残って様子を見たが正社員も私に仕事を積極的に教える気配がないというこも分かった。だから結局はパワハラ女性が口を出してくるし、私も質問せざるを得ない。

前任者は非常に穏やかな方なので仕事をききやすい。但し、今月いっぱいで辞めるのだ。もし前任者が居なくなったらどうなるのか?非常に先行き不安だ。そんな折、上司と話す機会があった。「月末は戦場のようになるから皆殺気立っている。パワハラ女性も本性を出す可能性もあるし、正社員も僕もそんなことに構っていられない」と発言した。

この一言で私の気持ちは決まった。

環境改善するからという約束のもとに不本意に続投をした私に対して、上司が「パワハラ容認」「責任放棄発言」を堂々としたのだ。

もし「至らないかもしれないがパワハラ防止に努める・忙しくてもなんとか対応するから是非頑張って続けてほしい」と言われたら頑張れたかもしれないが。。。言葉の選び方は大切である。

上司のパワハラ容認発言は夜通し精神を食い潰した。

そして夢を見た。

生きたまま串刺しされた猫の夢を見る

全身の毛をむしり取られた猫が生きたまま串刺しされているのだ。だが、誰も助けようとしない。いたたまれない気持ちで目が覚めた。そして気付いた。その猫こそが私自身なのだ、と。

上に立つ者は、仕事を回す為に部下に仕事をさせなければならない。そのためにはある程度のパワハラも目を瞑らなければならない、という思考だから、被害を受けている側の気持ちを汲み取る余裕はないのだ。

翌朝、辞職を決意した。

前回面談で約束してくれ「改善」という言葉も虚しく、実際には大した改善はされなかったという事実があるのでもう甘言につられて続けることはない。上司も努力をしているのは分かるが、最初の2日間、パワハラ女性から受けた集中砲火はあまりに強烈で傷は簡単には癒えないのだ。

自分の言葉で「辞める理由」と「感謝の意」を伝えたかったが。。。

翌朝、暗い気持ちで電車に乗る前に派遣会社に電話を入れたら「もう出社しなくても良い。私から伝えておく」と言ってくれたので助かった。担当者も私の状況を察してくれたのだろう。また出社しても上司からの引き留めが入るのは目に見えていたからだ。

前回、引き止められたから残ったのに納得のいく改善が見られなかった。私はいつも考える。チャンスは2回までなのだ。それは相手が私に対しても、私が相手に対しても。基本的に3度目は無いと思っている。グズグズ引き延ばすのも嫌いだ。お互いに時間の無駄になるからだ。

私が相手に企業側に猶予を与えれば甘えが発生し「あ、この人はテキトゥに対応しておけばよい」と思われるのがオチなのだ。改善ができないのであれば「できない」と言って貰いたかった。そうすれば私も4日目で辞める決心もついたのだ。

人生は二者択一「やる」か「やらないか」だけだ

そもそも2年間もパワハラ女性を管理できていなかったのに、今回私がお願いしたからといって即改善ができるワケがなかろう。会社として既に仕事に慣れているパワハラ女性を辞めさせるわけにもいかないだろうし、私の配置換えも不可能だと言われた。これで以下の2者択一に絞り込まれたわけだ。

選択肢① 私が仕事を続ける

選択肢② 私が仕事を辞める


もし①を選択するならば、パワハラ女性から口頭と書面での謝罪を要求し、派遣先と派遣会社のトップにも事実を報告し、環境改善をする旨、書面で約束して貰うだろう。その理由は、徹底的に要点を押さえこちらがそれだけ真剣であることを理解して貰わないと確実にパワハラは再発するからだ。

それに人間としての尊厳を傷つけれらたことを加害者に理解をして貰う必要がある。パワハラ加害者は自分の言動がパワハラだと認識していないことが多いのでハッキリと分かって貰う必要があるのだ。

子供が悪いことしても体罰を与えてはいけない現代社会に於いて大人にどのように理解させればよいのか? それは口頭で謝罪し、謝罪文を書くという行為だと私は考える。相手を傷つけたという、コトの重大さを加害者に理解させる有効な手段が他にあるならば教えてほしい。

また、会社にしても上司がのらりくらりしている場合、越権行為にはなるが一気に会社のトップに告訴するのが有効だ。ここまでするとその会社に居辛くなるのは当然だが、徹底するとはこういうことなのだ。

パワハラを容認する者も加害者だという認識を持て

パワハラする者の問題もあるが、それを容認する周囲の問題でもある、ということを企業はしっかりと理解しておく必要がある。

全て書面で貰う理由は後の動かぬ証拠となるからだ。それでもパワハラが継続する可能性もあるので、その書面を以て訴訟することも可能なのだ。だが、企業側も馬鹿ではないのでこのような内容を書面に残したいとは思わない。だから入社4日目の派遣社員がそこまでやると周囲からは逆に「問題社員」として捉えらえてしまう。

そして結局働きづらくなってしまい辞めざるを得なくなるのである。パワハラを根絶するためには相当な犠牲を払わなければならないのは以前の勤務先で嫌と言うほど経験した。今回は、そこまでする気力もないし、そのようなことに使う無駄な時間は私には残されていないのだ。

様々な方向から考えて考え抜いた結果、辞職を選んだ

本当は派遣担当者に同行してもらい、自分の言葉で辞める理由を伝えたかった。短期間だがお世話になったとも直接言いたかった。が、気持ちは重かったので行かなくて済むと聞きホッとした。

上司はできるだけのことをしてくれたと思うし、実際に良い人だと思うが少し方向がズレていた。別に特別扱いなどしてくれなくても良いので「普通に業務ができる環境」を整えてほしかった。

今現在パワハラ被害に遭われている方々には私の記事を参考にして貰いたい。1つの会社にしがみ付かなくても、辞めれば道は自ずと開けてくるのだから、早期決断をして毎日爽やかな気持ちで目覚められるようになってほしいと、切実に願っている。



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