会社を辞めて目の前が明るくなった

昨日までは重たい空気に押し潰されるような気持ちで、希望も持てず目の前が真っ暗な状態だったが、辞めてから気持ちがスッと軽くなった。辞めるまではあれこれ悩むものだが、一旦辞めると本来の自分に戻り清々しい気持ちになれるのだ、と改めて分かった。

アナタがもしも、こんな気持ちで毎日過ごしているならば重症になる前に会社を辞めた方が良い。メンタルが壊れてからでは手遅れになる可能性すらあるのだ。東京で働いていた頃は、毎日のように飛び込み自殺のニュースを目にしていたが、私自身 東京で働いていた頃は世の中が灰色に見えたものだ。

ウンザリして田舎の実家に戻り、心の平静を取り戻すために療養していたがそろそろ働くことができるかなと思い、派遣会社に連絡を入れて直ぐに決まったお仕事だった。業務内容にはとても興味があっただけに、パワハラを受けての退職というのは残念だった。


何かを捨てると、新しい何かが入ってくる

私は、本能的に自分にとって毒になる人間から遠ざかっている。パワハラをするような人間は100%変わらないと考えた方が良い。更に言うと、パワハラをするような人間は、人間の心を持ち合わせていないので人の痛みなど分からないと思えば良い。いわば、人間の皮を被ったゾンビのような生物なのだ。

そのようなゾンビ相手に人間らしく対応しても時間の無駄なのだ。パワハラに遭遇したら、上司と会社にその旨を報告し、即退散するのが賢いやり方だ。もしもパワハラのせいで鬱になってしまったら迷わず心療内科で診断書を貰い、辞職する際に会社に提出するのも良い。何かあった時の証拠になるからだ。

会社を辞めることを恐れるな! 

1つの会社に固執する必要は全くない。

石の上に3年?

そんな助言、聴く必要もない。自分の心の声に従えばよいのだ。パワハラをする人間はこちらが反撃をしないと思っているのだが、即行動を起こすことにより不意打ちを食らわせてやればよい。

パワハラを撃退する為に最も重要なのは「証拠」だ

パワハラをされていても最初の頃は分からないものだ。相手の言動がおかしいと思ったら、自分の感覚を信じればよい。言われて嫌な気持ちになるならば、即判断すればよい。例えば、年月日と場所と言われた内容を記録しておくことをお勧めする。後の重要証拠となるからだ。

3回までは相手の言いたいように言わせておけばよいが、パワハラの匂いがしたら即録音もしておくことをお勧めする。とにかく、このような記録が後々の動かぬ証拠となるからだ。

訴訟を起こすならば求められるのは証拠なのだ。証拠が無ければ何も申し立てができないのだ。パワハラ人間はこちらの様子を伺っている。大人しくやられるだけの相手か、手ごわい相手か。少しでもおかしいと感じたら迷わずに証拠集めをすることを強くお勧めする。

非人間的な相手とまともに対話をしようと思うな

相手が人間の心を持ち合わせていないならば、対話など時間の無駄である。私は数回、パワハラを受けた経験があるのでハッキリと言える。パワハラをするような輩は、叩き潰すか、退散するか、二者択一となる。

2社前のある男性社員は私には暴言を吐いていた。私だけでなく他の社員にもかなり深刻なパワハラをしていた。同僚に暴力を振るった時、私は見て見ぬ振りができなかったので、直ぐに警察に通報し、被害者には即病院に行き診断書を貰い、翌日会社に診断書を提出するよう助言した。

社長(日本人)は、事の深刻さを訴えても「パワハラされる方が悪い」という呆れるような回答しか得られなかったので、被害者には警察に被害届を出すよう助言した。通常、深刻度の低い事案で警察に被害届を受理して貰えないと聞いていたが、私が先に2回電話をし事の深刻さを伝えていたからか、スムーズに受理して貰えた。

一方、私はオーストリア本社の人事部にメールを出し、事実を伝え、このパワハラを即刻止めさせるよう依頼した。東京支社の社長(日本人)を飛び越えた明らかに越権行為だが、会社のトップである社長がパワハラを容認するのであれば、一体何処の誰に助けを求めればよいのか?

こちらが被害者であることを明確化せよ

パワハラ事案の場合、得てして会社側は被害者を丸めこもうとする、ということを知っておいた方がよい。

何故か? 

それは究極の話し、被害者の方が気持ちが弱いからだ。会社側は社員の弱みを見抜き言いくるめようとする。そして不利な誓約書などに署名をさされるのだ。当然、会社側は丸く収めたいのだが、ここで折れてはいけない。徹底的にパワハラ人間を抑え込まなければ、再発は300%確実だからだ。

パワハラの芽を摘み取るためには、加害者から口頭と書面での謝罪を入手することだ。そして会社にもパワハラ防止策を具体的に作成させ、コンプライアンス遵守を約束させることが重要だ。会社との交渉は全て議事録をとり、参加者全員の署名をして貰い、会議の内容も同意を得て録音を取っておく方が良い。後に言った言わないの水掛け論になる可能性が高いからだ。

就業規定にパワハラ防止規定を盛り込んで貰う

ここまで徹底したらいう事はないが、会社はなかなか動かないのでもし本社があるならばそちらに要望を出せばよい。とにかくただでは引き下がらないという姿勢を一貫して崩さないことが重要だ。

このようなアクションを起こす社員は会社からは迷惑がられるので、弱気になりがちだが時系列で事実を書きだしておくと相手が加害者で、こちらが被害者であることが明確化されるので、自分を信じ、勇気をもってこちらが納得する結論が出るまで行動し続けるのだ。

私は自分を信じてパワハラ撲滅のために行動した結果、パワハラ加害者はとうとう辞職した。被害届を出した警察から2度も呼ばれてかなり徹底した事情徴収をされたらしい。そして前科一犯がつく可能性が出てきたという。そして私に「被害届を取り下げてほしい。俺の人生が滅茶滅茶になる」と泣きついてきた。

私は言った。「この会社にはあなたに人生を滅茶滅茶にされた人間が沢山いるのだから今更何を言っているんですか? それに、被害届取り下げをお願いする相手は私ではなく被害者の〇〇君じゃないんですか?」と。

その後、間もなくパワハラ加害者は辞職した。

私がオーストリア本社にパワハラ男性の言動について、警察に出頭した事、10年に渡りパワハラを働いてきたこと、等、他の社員からヒヤリングしたことを全て報告したので、本社からの信用も完全に失ってしまったからだ。

徹底して戦う姿勢を崩さなければ必ず勝つ

そもそもパワハラをしている人間は、隙だらけのことが多い。パワハラと戦うと腹を決めたら、暴言を吐かれれた日時と内容を詳細にメモに残し、録音をとり、民事訴訟用の証拠集めを始める。また、労働局に電話をかけて会社名も報告し、パワハラを受けている旨を事前に報告しておく。

密かにそのような対策をとることで、だんだん腹も座ってくる。暴言を吐かれても、動かぬ証拠を有難く頂戴していると思えば良い。

負けるときは、道半ばで気持ちが揺らいだ時だ

戦うと決めた以上、途中で気持ちを緩めてはいけない。最後まで徹底抗戦をするしかないのだ。通常業務もこなしながら、こんなことをするのは精神的にも肉体的にも疲労困憊するが、勝つためにはこれくらいする覚悟がなければ相手に付け込まれるだけだ。

長期戦になることも覚悟が要る。短期で解決することの方が稀だということも知った上で、長く辛い戦いに挑むかどうか検討してもらいたい。

このような覚悟もできないし、行動もできないと思うのであれば一刻も早くパワハラの毒から離れた方が良い。但し、最初に書いたとおり鬱の症状がでているならば心療内科の診断書を会社に提出したうえで正直に理由を述べて辞めた方が良い。会社に「パワハラが理由で辞めます」と明確に伝えれば、無理に引き止められることもないだろう。

パワハラを受け続けるとメンタル、更には身体も壊し自殺に追い込まれる可能性もある

最近SNSで文字の暴力で人を自殺に追い込んでいるケースが目につくが、パワハラの場合は言葉の暴力、身体的な暴力、精神的な暴力など様々な形で圧力をかけてくる。如何なる形であれ、暴力を受けているには変わりないので、我慢せずその人物・その環境から即離れるようにしてほしい。

世間体など、気にしなくても良い

そもそも世間って何なのか? 世間などという形のないものに脅かされてはいけない。自分の心の声に従い、嫌なら会社など辞めればよいのだ。このような時に、貯えがないと困るので日頃から貯金をしておく方が良い。貯金がないならば、サクッと稼げるアルバイトなどを先に見つけておく方が良い。

会社を辞めて収入がなくなるのもまた精神的に辛いからだ。とにかく、逃げ場があるなら逃げるが勝ちだと私は信じている。無理して戦う必要もない。

いままで、私は徹底的に戦う事を選んできたが、そのようなことにエネルギーを使うのがもう面倒になったのだ。個人的にやりたいこもあるので、そちらに時間とエネルギーを注いだ方がよっぽど有意義なのだ。













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