Polkadot ecosystem

■Polkadot とは

Polkadot は異なるブロックチェーン同士をつなげることのできるブロックチェーンです。

Polkadot Ecosystem時価総額TOP10（2024/01/24現在）

■パラチェーンとは

Polkadot と同じ基盤プログラム(Substrate)を使って、Polkadot のネットワーク内に入ることができたブロックチェーンは、「パラチェーン」と呼ばれ、お互いに相互運用可能になります。異なるブロックチェーンだとしても、仲介者を通す必要や一回取引所で交換する必要がなく、トークンを送ったり、アプリを使ったりすることができます。

■パラチェーンになるメリット

相互運用可能という利点に加えて、Polkadot ネットワーク全体のセキュリティをシェアできます。Polkadot に仲間入りしたチェーンを攻撃するには Polkadot 全体を攻撃する必要があり、単体チェーンよりも堅牢、ということです。初期のチェーンは、バリデータも少なく、時価総額も高くないことが普通なので、ハッカーにとって攻撃コストが低いですが、それを Polkadot の傘下入りすることで守ってもらえるということです。
しかし、どのチェーンも Polkadot ネットワークに接続され守ってもらえるわけではありません。Polkadot の検証者(バリデータ)が、増え続けるチェーンすべてのトランザクションを検証していて非効率なので、加わりたいチェーンは、選ばれる必要があります。

■パラチェーンを選ぶプロセス

・最初は限られた数チェーンがサポートされ、時間とともに増えていく
・誰でも参加できるオークションで、勝ったチェーンが選ばれる
・大事な機能を持つチェーンは Web3 Foundation によってピックアップされる

最初にチェーン数を制限するのは、手数料が上がってしまうためで、最適化をしていきながら 1,2 年かけて 50~200 程のチェーンをサポートしていく予定となっています。
ちなみに上の「大事な機能を持つチェーン」ですが、以下が決定しています。
・Ethereum-Polkadot のブリッジ
・Bitcoin-Polkadot のブリッジ
・Edgeware （スマートコントラクトのプラットフォーム）
・その他重要なインフラ（例: DEX やステーブルコイン）

つまり通常のチェーンはオークションで選ばれる予定ですが、以下のようにして勝敗が決まります。
Kusama は Polkadot と同様の機能をもつ姉妹チェーンで Polkadot をハードフォークしてKusama ができています。ここでは Kusama のオークションについて説明しますが、基本的に Polkadot に置き換えて読んでいただいても内容は変わりません。