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ファイル1:前足のない怪生物【ウォートンステートフォレスト・モンスター】!

今回は【ウォートンステートフォレスト・モンスター】です!

未確認生物が好きな方なら、一度はこの画像を見たことがあるのではないでしょうか?!

ウォートンステートフォレスト・モンスター

これは、ウォートンステートフォレスト・モンスター(Wharton State Forest monster)またはジョン・アーウィンズ・ウォートンステートフォレスト・モンスター(John Irwin's Wharton State Forest monster)というUMAのスケッチです。

目撃の状況


このUMAが目撃された時の話をしましょう。
舞台は1993年12月のアメリカ、ニュージャージー州です。ニュージャージー州には、ウォートン州有林(Wharton State Forest)という、州が管理している大きな森林があります。
管理している森林ということで、パトロールが必要なのでウォートン州有林には森林警備隊が用意され、森の見回り業務があります。
その日は、ジョン・アーウィンという隊員が見回りの当番でした。ジョンは、深夜のウォートン州有林を車に乗って進んでいたとき、ムライカ川の近くの道路の真ん中に何かがいるのに気がつきます。

その生き物は、身長180センチで、前足がなく、二本足で立っている!
顔を見ると、頭には短い角があり、目が赤く光っています。
全身を覆う分厚い体毛は艶消しの黒で、川から上がってきたばかりのように濡れています。

夜の森で出会ったら、こんな感じでしょうか…(画像出典:https://plaza.rakuten.co.jp/bloodymary2024/diary/202403290000/)

ジョンは、「車を動かしたりして下手に刺激を与えたら、襲われるかもしれない」と考え、自然に去っていくのを待つことにしました。
しかしこの怪物、なかなか去ってくれません。
ジョンはこの生き物と数分間睨み合っていましたが、根負けしたのか怪物は木立の闇の中に消えていきました。

正体を考えよう!


あなたはこの生物が何だったのか、予想がつきましたか?

では、スケッチを詳しく見ていくことにしましょう!
このスケッチは高画質の写真があるのですが、よく見ると、目のようなくぼみとは別に、目のような丸が確認できます。

上の目っぽい位置(青丸)は明らかに丸を描いた形跡がありますから、「実は下の赤丸が目」というわけでもなさそうです。
四つの目を持つ「ビースト・オブ・ベックリー」というUMAもいますが、これとは関係なさそう。

となると、目の下に謎の丸い部分を持っていたと考えるのが自然でしょう。

目の下に丸い部分を持つ生き物。あなたはなにか思い浮かんだでしょうか?
私は、偶蹄類の眼下腺(がんかせん)かなぁ、と思いました。

動画は高齢のカモシカです。
ウォートン州有林ではカモシカは見られそうにありませんが、モンスターと高齢の偶蹄類の関係は大いにありそうです。

では、ウォートン州有林にはどんな偶蹄類がいるのでしょうか?
ニュージャージー州環境保護局のホームページにあるウォートン州有林の公式ページを見ると、偶蹄類では「鹿」が見られることがわかります。

モンスターと鹿(画像出典:https://tetzoo.com/blog/2020/1/12/lore-of-the-loveland-frog)

実際に、ウォートンステートフォレスト・モンスターの正体は、こちらに尻を向けた状態の鹿を見誤ったものなのではないかという意見があります。
このサイトでは、ジョンの一件とは別ですが、実際に「変な化け物かと思ったら鹿だったよ」という話を掲載しており、この誤認は割と起こるみたいです。

結論

ジョン・アーウィンが見たモンスターは多分鹿。

それでは次回の更新でお会いしましょう。

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