2019 年秋の Monaparty 祭り(予定)
Monascript と並行開発状態なので 9 月は難しそうな雲行きですが…
(コードが完成しても、ノードを運用なさっている方々の作業をしていただく猶予も必要ですし)
2019 年の冬になる前までに、Monaparty のアップデートを行う予定です。ハードフォークとなります。
Monaparty 独自機能もありますが、Counterparty で開発が進んでいる機能の先行採り込みも行う予定です。
本稿では、Counterparty から採り入れ予定の機能を、先行して概説します。
SegWit 対応
SegWit および bech32 アドレスへの対応は、Counterparty では作業が進んでいます。
マイナー手数料が廉価な Monapartry で SegWit が必要かどうか、当業者 BOT の中の人は、いささか疑問に思わなくもないところではあります。しかし、ビットコイン系暗号資産の趨勢を考えると、積極的に禁忌するに値する理由もないところでもあります。
あえてのメリットを挙げるなら…
これは技術的な余談で note で書く範囲を超えている気もしますが、SegWit 対応に際しバックエンドが変更になります。(addrindex パッチ付き monacoind → monacoind + indexd)
最新の monacoind を用いることになるため、モナコインのノード・ネットワークが安全になります。また indexd を API サーバとして公開することで、Insight を API サーバとして用いているサービスの乗り換えが可能になりそうです。いずれも、モナコイン全体にとってメリットはあるでしょう。
Sweep メッセージ追加 (CIP-20)
Sweep という新しいメッセージが追加となります。これは主に SegWit アドレスへの対応を念頭においた機能です。(後述しますが Monaparty では別の便利な使い方もあります。)
SegWit アドレスを使い始める場合、legacy アドレスから、アセットの所有権や残高の移動が必要になります。
現行の実装でも、所有権の移動やアセットの移動はできるわけですが、複数のメッセージを発行する必要があり、保持しているアセットの数に比例して煩雑さが増します。チェーンの巻き戻し(reorg)などが途中で起きる可能性への考慮も必要です。
これらの課題は、Sweep メッセージで解決できます。Sweep メッセージが有効と判断されると、送信元にあるアセットの残高とアセット所有権は、指定したアドレスへ全て移されます。
なお、Sweep メッセージでは、legacy アドレスから legacy アドレスへの移動も可能です。Monaparty に対応したウォレットには、アドレス生成の方法が互いに異なるものがあります。そのため、他のウォレットへの移行が難しいという課題がありました。この課題は sweep メッセージを使うことで、いくらか軽減されるはずです。
Dispenser メッセージ追加 (CIP-21)
Dispenser という新しいメッセージが追加となります。Dispenser に当たる和訳はいくつかありますが、このメッセージの働きに最も近いのは「自動販売機」です。
…ですが、Dispenser メッセージの説明は割と長くなりそうなので、稿を改めることにします。sooooooon!
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