その美しい有限性が憎い

もしプププランドが閉園しなければ、これからもきのこ帝国が続けば。Czecho No Republicが5人で活動していられれば、赤い公園のボーカルがちーちゃんであれば。
生モノだから、とか、いつ何が起こるか分からないから、とか、だからバンドは楽しいんだ、とか。
そんな悟りが開けるほど、私はまだ大人にはなれなくて、そして音楽を知らないんだと思う。好きなもんは好きだ。ずっと目の前で形を変えず鳴らしていてほしい。エゴだ?当たり前だ。
さっき並べた全てに記憶は不安定にぶら下がったままで、不意に思い出して涙が出そうになる。変わらないために変わる事、変わり続けるために変わらないでいる事、終わらせないために止まる事、止まってしまう前に終わる事。
そのどれに正解も不正解も無くて、ただ一度出逢ってしまった音楽を忘れられなくて往生するのだ。
最近立て続いた最高な音楽体験の反動がここいらでやってくるんだなー。
何を聴いたって寂しい夜だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?