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LOG BOOK 「船は船籍国に入国したことになる」

すでにご案内しております通り、船の船籍国は、船尾に書かれた国名・地名または、旗で確認することができます
そして、その船に乗船するということは、その国に入国するということをもう一度ご説明いたします

港にある「黄色い線」は国境線

(写真ACより)

写真のような黄色い線が、国際航路を航行する船舶が着岸する港には引かれていることが多いです
この線より船側は、その船の船籍国となり、いわばこの線は国境線ということをご存知の方は少ないのではないでしょうか?
昨今増えた外国客船に乗船される方で、海外には数時間しかいないから・・・といったお話をされる方も多いようですが、実は間違いなんです
例えば、ダイヤモンドプリンセスであれば、乗船した瞬間(正確には、税関を抜けて、黄色い線又は、管理ラインを超えた瞬間)イギリスに入国したことになります
MSC BELLISSMAであれば、マルタに入国したことに・・・

海外であるということは、健康保険は使えません

船内が海外であるということは、船内での怪我や病気には健康保険が使えません
無保険での診療・治療になるので、高額な請求が来た場合は自腹で用意する必要があります

処方・治療は10割負担です(写真ACより)

では、緊急搬送となった場合はどうか?
これは、その船が緊急搬送を要請した際にどこにいるか?が重要になってきます
日本の領海内であれば、多くの場合は海上保安庁または海上自衛隊による緊急搬送になるので搬送費用は無償となりますが、他国の領海内であれば、その国の担当部署・機関が搬送を担うこととなり、費用が発生することもあります

海上保安庁や海上自衛隊による搬送は無償のことが多い(写真AC)

クルーズ旅行では、クルーズ保険・海外旅行保険に入ろう

そんなわけですから、クルーズ旅行に行く際は、任意保険に加入して、支払い対応の準備をしておくことをお勧めします
クレジットカードに付帯される保険でも支払い対象になることもありますので、対応可能か否かを確認することをお勧めします

風邪薬を処方してもらっただけで1万円なんて請求が出ることもあります

数千円で買える安心をぜひご購入していただいた上でのクルーズ旅行を楽しんでください

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