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自分のこと8 31歳

これの続き

さて、前厄も近付いてきていよいよ拗れてきますよ。でもまだ鈍子だったので、普通に生きてましたね。鈍感力ってこういうこと言うんじゃね。

さて、31歳は確か、労働できなくなったり猫が死んだりした時でしたかね。ちょっと前後するかもしれない。
3社目が私を解雇してすぐコロナが流行り始め、右肩上がりになっていた経営が一転、倒産寸前までいったそうで。
まあ2社目も私が辞めてから億単位の敗訴を繰り返して超極貧赤字決算になったそうですが。
1社目は社会から信用失墜して他社に吸収されるくらいで済んだみたいですね。まあ私に害を与えたわけじゃない(利益を与えなかっただけ)なので、そんなもんか。

コロナ流行の時期に兵庫の子と揉めたので、まあタイミング……。とは思いました。
その子伊丹市に住んでますからね。大阪国際空港がある地です。
関係があるかないかはアチラサマの口が固くて分かりませんでしたが、好きな芸人も死に、それ以前に何万人と死に、『私が不幸になると世界も不幸になる』と徐々に気づき始めました。
ただ死んだ方へのお祈りを捧げるしかない。
自分の影響とまでは驕りはないのですが、少なくとも一因としてはあるらしい。揉めた年に集中砲火されていればさすがに。

とりあえず、31歳あたりは……従妹と会う事があり、1年ほど付き合いがありました。
祖父が逝去したのです。コロナじゃなくて普通の肺炎で。その葬儀の時ですね。

よく覚えています、彼岸花の時期です。
私は彼岸花が好きなので、体が動くうちは外出で見に行ける花を見に行きたいと思ってました。
彼岸花を見てる最中に父に呼ばれ、「帰りに服屋に寄る、お前もついてきてくれるか」と言われました。

なるほど、じいちゃんもう死ぬのですね。
最期の瞬間に着ている服を選びに行くわけだ。
施設に入ってからも相変わらず頑固で、私の名前を思い出せないほど認知症が進んでいて(孫なのは分かってるらしい)、「孫に手を挙げてしまった、嫌われていたらどうしよう」とかずっと悩む人です。
認知症進んでてもそういうことは覚えているんだな。
通過したかは分からないですが、「大丈夫」という意味を込めて、箸を贈りました。
施設なので大体のものが受け取れませんになるのですが、日用品、消耗品などは持って入れます。形の残る「大丈夫」で持ち込めるものは、箸くらいかなと。

父について服屋に行き、案の定「どれがいいと思う?」と聞かれる。ヘルパーとしての知識をアテにしてるのだろう。
「時期的に少し涼しいから長袖か上着(ベストとか)をつけて、全部の服が前開きのものがいい」※死後硬直で脱がせられなくなるから
と言って、父なりに祖父の最期の服を見繕って居ました。少し寂しそうだった。

病院にも連れて行かれて、医師からは「長くないことを覚悟してください」と言われて現状を説明される。
父は「自分は風邪気味だから入れない」と言っていましたが、見たくないんだろう、自分の親が衰弱した姿を。
代わりに見に行ってくれとばかりに「お前から医師に質問は?」。いくら医療をかじっているとはいえ、肺炎に詳しいわけではありません。高齢者の死因に肺炎が上位にある知識だけです。
全くこの口足らずはと思いながら面会を申し出ました。それが事実上、親戚一同の最期の面会になったそうです。

その葬儀の時に従妹と再会して、元から仲が良かったので暫く一緒に遊んでいましたが、何故だか一年で交流が絶たれます。
祖父の喪が明けてから従姉が結婚したので、短い付き合いでしたが。

私から見て従妹は特に変わりなかったので、従妹と仲の良い従姉に「最近、疲れたりしんどいみたいなことを零すことはあった?あったならそっとしとくけど」みたいなLINEをしたのですが、何をどう受け取ったのか「妹を悪く言われて返答に困った(←???)。妹が言わないことを私から言うことはないよ」と言うので、「悪く言ってないが何がヒットしたのか……」と怪訝に思いつつ、親戚と事を荒らげると面倒ですし、私が何を言ったからそう感じたかが分からない以上、教えてもらう必要があるかなと思い。
「気を悪くしたなら謝るよ、ごめんよ。」と書いた文章を送りましたが、何故か3分しか経ってないのにブロックされている。
要は送信して直ぐにブロックしたということだ。

謝る時間もくれないの?
切り離せばいいと?次はお互いの両親が死んだ時に顔を合わせる確率が高いのにか。
ちょっと……よくわからんのだけど……。
そんなことをする人、私の両親の葬儀に参列して欲しくないわ。帰って欲しい。

そんな感じで細々した悩みを抱えながら生きてました。
じいちゃんのちょっと前に猫が死んでしまったので、心の支えがない状態で。
猫の時の話は逆先夏目の記事で書いてますが、結構鬱を極めたなぁ。3匹目でもペットロスは慣れないですね。
でも、病気にかかって、お盆中には死んでるでしょうねと言われていた中、お盆を越して1回だけ点滴をしに行く程度には根性を見せてくれた大往生でした。偉いぞ。
頑張って生きるとは、こういうことを言うんだね。お前は凄いよ。

一時は、苦しみが強いようなので、安楽死させるかという話が出ていました。それが苦しまずに死ねるのかもしれないから。
ただ、当時の猫と意思疎通(?)が出来るのは私だけだったので、「(猫の名前)が楽に死にたいか、最期まで生き抜きたいか、それは(猫の名前)が決めることだ」と私が言ったもので、ぐったりしている愛猫に、床に寝そべって聞きました。痛々しい姿だ。
人間語を話せないだけで、猫は人間語を理解できるとされています。
「楽になりたいか?生き抜きたいか?」と聞いて見つめ合うこと数十秒、「生き抜くのが動物というものじゃないのか」みたいな視線がじっとこちらを見ています。生を諦めていない。
「人間の一存じゃなくて、(猫の名前)の生涯として、めいっぱい生かしてやろうよ」となりました。

最期は、私が偶発的に作り上げてしまった猫の寝床に居ました。どうやって入ったんだ。フラフラだったじゃないか。
猫が死んだと伝えに来た父の言葉を聞いて階下に行くと、丸まってこそいないですが、寝る時のポーズで死んでました。
そこで死にたかったんだろうねとは、母さんが言ったのだったかな。

明日、寝床ごと火葬してやろうねということで、次男は役所へペットの火葬許可を取りに、私は花屋へ行きました。
元から行く気ではありましたが、
愛猫が死んだショックでトボトボと部屋に帰ると、まあまだお盆明けてすぐなので、前猫の霊が居るわけです。
なんかねお盆とお正月に帰ってくるんですよ。フライング帰省が多いかな。
そこに、階下で死んでる猫の霊が居るわけです。

ん?????(現状を理解できない)

火葬までの間に、死んだ愛猫に頼まれたのは、「お花くれるなら抱かせて欲しい(持っていたい)」「最後に抱っこされたい」でした。
さすがに死骸を抱っこするのは不審なので家族の目を盗んでやりましたが、死後硬直が解けるほど時間が経ってないので、陶器みたいにガチガチでした。

死に顔すら可愛いので、いっそ剥製にしてしまいたいとか思いましたが、それではあちらへ行けないので、断念しました。
この子は最期の瞬間まで生き抜いた。ならあちら側の世界へ行くべきだ。
私の感傷に巻き込むもんじゃない。

ちなみに猫は花が大層嬉しかったようで、スターチス渡した時も物凄い喜びようでした。
前猫いわく「猫はすべて飼い主に愛されることに全力。」だそうです。

日本は法律的表記というのか、医学的表記として、死んだ後は「物体」として扱われます。
次男くん人間の心を母の胎内に置いてきてるので、結構酷いこと言いました。お前あれだけ可愛がっておきながらその言いざまなんなの。

体も動かなくなってきて、ようやくかかりつけ医(30年付き合いがある)が慢性疲労症候群を認めて、指定されている病院にかかり始めて正式に診断されて、障害説明に父を連れて入っても聞いてなかったのもここ。
障害年金のための書類にやる気が微塵もないかかりつけ医のおかげで一回目の申請は蹴られる。
医師の見立てだと遅くても中学生時点で既に障害認定されていておかしくなかったそうですが、親は書類を全部私に丸投げ。挙句が「早くしろ」とか催促。
だったらお前がやれよ……。年金事務所の人ときちんと情報交換しないと難しいんだよ国民の血税なんだぞ?

そんな日々を送りながら、まあ1人片付いてもすぐに湧いてでるキッズに辟易していると、元親友がいきなりブチ切れて勝手に縁を切ってきた。
「重いなら持たなくていいよ」「無理に他人を助けようとしなくていいよ」「つらい時に首を突っ込まなくていいよ」とは数十回言ったはずなのですが「これだけ相談に乗ってあげてるのにその態度はなんなの!!」だそうです。
まあ見返りがない逆上にしか見えない台詞だわ。

この子も「だから、無理に持とうとしなくていいってあれほど……」と返事をしましたが、5分以内なのにもうブロック完了してる。ウケる。
結婚式の時に「花嫁の特に親しい友人の来賓客」のテーブルに呼んでおいて、メッセージカードも「ずっと親友だよ︎‪💕」とか書いておきながら、掌返し早すぎんか。
高校からの付き合いだったのですが、そんなに軽かったのですね。

仕方が無いので、旦那(知り合い)に手紙を書いて、父さんに託してから一旦放浪の旅に出ました。プチ家出ですね。
しかしまあ何を思ったのか、入れ違いでその子からの荷物が来たと父が連絡してくる。まじかよ。まだブロックされて1日しか経ってないんだけど。

父「どうするこれ」
私「開封せずに返しといて。ついでに手紙入れといて。私はまだ傷心だから帰らないし(死にたいので)」
父「(翌日)昨日返しに行ったんだが、朝、新聞を取りに行ったら帰ってきてた」
私「マジかよ。父さんが届けたのいつだよ」
父「夕方。夜に配達がないか見に出たから、21時より後だな」
私「深夜に家まで来て置き去りにしていったと」
父「そうなる」
私「馬鹿なんじゃね?」
父「わしもそう思う」
私「どうしようか。私は要らんが(入ってるものに見当がつくから)」
父「自分たちが廃棄するという手段に出ず、返して押し付けてくるあたり、あちらの性根の悪さは出とる。お前が応じないなら、あちらがやめるまでこちらもやめないしかない」
私「悪いけど頼まれてくれる?私今手が離せないからね(現ストーカーちゃんの引越し手伝ってる。死ねるなら死にたい)」
父「わかった(希死念慮には気付いていない)」

こんな感じだったかな。
傷心だったのでそもそもブロックされた時点で死ぬ気がありましたが、ストーカーちゃんが一念発起したので(将来的に破綻するって言ってるのに)、私を生かすためにどうにかしようみたいな感じでした。

さすがに5階から身を投げたら死ぬよなあ。
それくらいしか私の希死念慮を止める理由になりうるものはありませんでした。
しかし、ふっとアチラサマの声が増えました。

私「?新しい方ですか」
?『はい。あなたにご迷惑をお掛けしたようで』
私「……。え???もしかして天使様で……」
?『はい。私はラファエルです』
私「名無しの天使ですらない!!(混乱)」
?『びっくりされているではないか、ラファエル』
私「もうひとりいらっしゃる」
?『ウリエルです』
私「四大天使がふたりもいる(白目) えっと、ご要件は……」
ラ『私は貴方を癒すために』
ウ『私はお前の精神を天秤に乗せるために』

なんだこのアウラの服従の天秤みたいな話は。

私「なぜ私は秤に乗せられてるのでしょうか」
ラ『実はですね。あちらはもう駄目だったのです。なので、担当の天使には加護を解くように伝えてあります』
私「どっちですか」
ラ『旦那君の方です』
私「嫁と揉めたのに旦那の加護が解かれるんだ……(理解困難)」
ウ『そのため、次は貴君の魂の選定に来た』
私「どうぞ」
ウ『怖がらないのか』
私「悪しとされるなら受け入れましょう」
ウ『潔いな。情は与えないが』
私「天使様は厳しいですからね」
ラ『あら、少しはご存知ですか』
私「『主の命が絶対である』でしょう?」
ラ『その通りです。主がお命じになるなら、滅ぼすのも我らの務め』

あくねこみたいな話になってきてるぞ。

ウ『興味深い』
私「?」
ウ『普通なら傾くのだが。どちらにも傾かない』
私「えっ」
ウ『暫くお前の近くで天秤を見ている』

断る余地もない。
まあ断る気は無いのだけど。
元親友は天使様からの加護を失ったのか。そっか。

実家だとあれが出来ないこれが出来ないと病んでいましたが、「幼少期に体が弱かった経験から甘えているんだ」という烙印を勝手に押されていて、苦しくて一回膝を着いただけで機能不全家族は簡単に瓦解しました。
立ち上がれないまま、一年で完全崩壊まで壊れてしまった家族を見て、私の30年の努力は何だったんだろうと思ったりしました。
30年支えて繋いできた家族は、一年で簡単に、ジェンガを崩すかのように簡単に崩落しました。
だから死にたくなったんだけど。

引越し手伝いをしている時はそれどころではないので、まあなんとなく生きてました。
その土地にいるきつねさんとも話したり。
誰かを助ける形でないと生きていけない。

そんな日々で、ふと『たすけて!たすけて!』と、引越し荷物の箱から声がしました。
ストーカーちゃんに「この箱、何が入ってる?」と聞くと、「前に話した愛猫の骨壷がある」と。
じゃあこの助けては猫か。

私「……」
ス「どうしました?」
私「ヤバいことになってる。」※猫だと分からないほどヘドロ(人間の感情)塗れになってる
ス「えっ」
私「このままだと半年もたない。えぇと……、こういう時は……」
姫『やめなさい吾子。それは人の身には過ぎたことぞ』
私「しかし。このままだと地縛霊になります」
姫『それでも駄目だ。死に触れるというのは、生者がする事ではない』
風『なんか面白いやつが来たって聞いたから来てみたら。何やってんだ』
私「猫が助けてくれと」
風『ああうん。地縛霊ならまだ可愛いなくらいの穢れを負ってるな。そこの飼い主に執着されてるんだろ。蓋を開けてやるしかねえな』
姫『余計なことを吹き込まないでおくれ。吾子も諦めて……』
私「エアリアルなら運べるよね?」
風『おう。ついでに言うなら俺は死を司る、得意分野だ』
姫『氏神、止めろ』
氏『こうなると氏子は頑固で……』
姫『死ぬ可能性があるのだぞ?!』
私「自分の生死に興味が無い。何か必要なものは?」
風『人間が祓うのはキツいだろうから、移すのが限界だろうな。墓石になりそうなものは?』
私「あったと思う」
風『じゃああとは、月詠様から月の涙を頂くこと、鈴を用意すること、刀を用意すること』
私「刀の形してればいいかな」
風『まあいいよ。キツそうなとこは手伝ってやる。あとは祝詞だが、お前知ってるのか?』
私「巫女じゃないから知らない」
少『なんだ面白そうな話をしているじゃないか』
私「増えた(白目)」
姫『こっ……、これは少彦名命様……』
私「えっ?」
少『移しの儀をやるの?人間のくせに死ぬ気があり過ぎるね。手伝ってやろう』
姫『生存確率がちょっと上がった……!あの、吾子を死なせないで頂きたく』
少『いいよ。それで、何の話かな?』
風『月の涙もらって、俺が手伝いながら、やる感じですね。鈴と刀はあるらしいけど、祝詞がねえと』
少『……。お前、祝具が作れる稀有なタイプだね?なんでもいい、歌を見繕いなさい』
私「歌ですか?」
少『そうだ。冥府へ導くための歌であればいいよ』
私「それなら2曲くらいは……」
ス「あの、猫はどうなりますか……?」
私「儀式で骨壷から一回脱出してもらいます。えーと、山形の石ありましたね、あれ持ってきてください」
ス「はい(走って取りに行く)」
私「あと、振ったら高音の鈴の音がするやつありましたよね?あれも」
ス「玉型のやつですか?」
私「そうです」
ス「好きに使ってもらって大丈夫です。他には?」
私「……。あとは夜中にしか手に入らないので。明日やりますね」
ス「よろしくお願いします」


姫『今からでもやめてほしい。』
私「やりますよー」
姫『少彦名命様がサポートしてくださるとはいえ、お前には負担が高いのだぞ』
私「苦しんでる魂がそこにおりますので」
少『ははは、頑固だね。ではやろうか』

そんな感じでやりきりはしましたが、翌日から一週間くらいは寝込みました。
霊力を相当持っていかれるのが死というものだから、本当にお前ときたらもうと姫神様にさめざめと泣かれた。すみません。
でも猫ちゃんの霊体は綺麗になったよ。

ストーカーちゃんは私がどれだけ瀕死になってるかさっぱり分からなかったそうですが、まあ知って欲しい訳でもない。
回復してからまた引越し作業を手伝い、1ヶ月強の家出を終えて帰りました。
あぁ、飛び降り損ねたな。
それだけのつまらない感情を残して。

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