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虚しさの正体を

メルスト読んだ。
とりあえずぺたぺたするよ。

分かるわ~。
なんか「ここだ!」ってとこがないと、自分がどこにいるのか六感が消える。


32年間も頑張ってきたほど。
「それ」は確信的に大事だったのに。
私は逃げて。


諦められない。
そのくせ立ち上がれもしない。


私の「それ」は誰にも理解されない。
別に理解されなくてもよかった。
大事なことは揺るぎないから。
それが、本人に否定されても……。


それでも手放せないからもがいて


「頑張ってる可哀想な私」とかいう歪んだ役を押し付けられて迷惑しても
「飯すら食えない現実の私」は画面の向こうのフィクション
ああなんてくだらない。


兄貴が手を差し伸べた、それを受け取れない。
本当に「これからはお前のために」と手を取り合えても、もう遅い。
気付くのが遅かったんだよ。


ああそう。
私は逃げたんだ。
どれほど努力しても、いつかはゼロのように容易く終わる。
努力した自分を信じる力がない。
だから「始められ」ない。
兄が謳う、私の寿命の先のフィクションなんて。

皆が理解しえない「何か」のために、それを成し遂げることが大事だとは確信しているのに、その先や賞賛には興味が無い。それが賞賛されるのは私が死んだ後だ。興味もない。

私も、いちばん嫌いなのは「希望」だよ。理解に苦しむ。
でも、私が創っているものも、「希望」なんだ。矛盾している。

私は「希望」を創りながら、賞賛を求めず、そのくせそれが大事だと確信していて、なのにそれが自分に該当する日は永遠に来ないと思っている。
だから嫌いなんだ。
だから

虚しいんだよ。兄貴。

私はアチラサマに課された命題を解くために、少々恵まれている。それを使うことに躊躇いは無いが、ありがちな話にするなら「魔力を枯渇させた魔術師」が戦うために消費するのは生命力だ。使い果たせば死ぬ、当然だ。
未来のために遺すし、そこに誇りはあるけど、生への執着は無いんだ。


心理学が説くような「虚しさ」ではない。
マイナス思考なのは自分の生にだけで、「それ」には誇りと自信と確信がある。
その先を信じていない。


だからこんなにもかなしくなる


♪死にたいなんて言うなよ
 諦めないで生きろよ
 そんな歌が正しいなんて

 なんて素敵なことでしょう。


くだらない。
今まで散々否定してきた口で綺麗事を吐くの?
つまらない。
興味もない。
「それ」を成すことが私の役割であって、その先なんてフィクションだ。

私はただ、堂々と
「お前らにとっていくら価値が無かろうと創ってみせるし、それに誇りを失うことはない。指でも咥えて見てるんだな」
くらいにしか思わない。
私は日本人にしては10年進んだ人間らしいから
世界情勢や福祉が後から追い付いてくる。

10年後の未来に、私は居ない。
信じていない。
だから兄貴の優しさも受け取れないし
10年以上かかる返済に興味もない。
無かったことにすればいいだろ、私が負の遺産を背負うだけだし、それは私が死んだ後に放棄できる。


謳ってくれるな。
私が癒される未来なんて、荒唐無稽な話は。

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