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WBCについて

WBC、日本野球が世界一ということで。あまり興味はなかったが、やはりトーナメントになると熱くなるものはあったなと。思い起こしてみると、私が興味を持ってみていたのは第1回だけだった気がする。


WBCは出場意義がいろいろと言われている。所属球団からサラリーを持っているということになると、給与に直結しないWBCに出たくない、出したくないという気持ちもわかる。

しかし国を代表する、あるいは野球を広げる、盛り上げるという意味では、WBCはとても大事な大会。出場した選手には敬意を評したいですね。WBCに出て世界一に導いたイチローと出なかった松井秀喜。両方日本の歴史に残る選手ですが、やっぱりこの差は大きい気がする。

試合やチームについては特に言うことはありませんが。メディアが歯の浮くような称賛をしているので、それでいいだろうと。野球・ベースボールというスポーツをどのように勝っていくかという観点で見ると、アメリカ・日本・メキシコの3チームは攻撃力を主体としていたように思う。

投手が良いのは当たり前で、後はどう攻撃するか。日本の試合でも準決勝の格上相手には結局ホームラン・長打で点を取るケースが多く。良い投手からは連打が期待できないし、ホームランでズバッと点を取るのが効率が良いなと。

一方でアメリカ代表は決勝戦でリードされた後ノーアウトのランナーがでたが代走を出した後にポーンと打ち上げて内野フライ、9回も四球でランナーが出たのに送りバントをせず併殺になっていた。あそこで送っていれば、また違う展開になったと確信している。アメリカの作戦が正しく送りバント多様の日本が古いとも、思えない。特に短期決戦では。

日本もメキシコ戦の9回に無死1、2塁で不振の村上宗隆に打たせてさよならだったけど、確率でいえばセオリーで言えば送りバントだったし、併殺の可能性もあった。送ってサードランナーに代走を出してセーフティスクイズという作戦もあるにはあった。もし村上宗隆が併殺を打っていたら「なぜ送らないのか」と言われたかもしれない。

送りバントでも併殺になる可能性はあるし、失敗すると「もったいない感」が出てしまう。このへんの作戦をどうするかというのは非常に難しいけれど。HONDA熊本の監督が言っていた「長打とバント」は心理をついている気がした。

野球の作戦に正解はなく「勝てば官軍負ければ賊軍」の世界。そういう意味で栗山英樹監督は実に運の良い人物だと思いました。

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