「自分にしかできないこと」を考えてみた。

自分にしかできないことって何だろう。大学時代の就活をきっかけに、自分は世の中のために何ができるだろう、私にしかできないことって何だろうと考えるようになった。

アートや建築に興味があってデザイン科に入学し、コンセプトメイクの面白さに引き込まれ、広告会社に就職した。広報プランナーとして忙しく過ごした日々では、「自分にしかできないこと」なんて考えている間もなく、目の前の課題を解決することに必死だった。

社会人4年目で思い立ち、オーストラリアでの1年間のワーホリ、そして渡英し、1年が過ぎた今、コロナの影響もあってか、日々耳にする、今、世界で起きていることについて考える時間が増えてきた。

東京を離れて初めて海外で暮らしたこの数年間で、私の価値観やライフスタイルはとても変わったと思う。このことはまた別の記事にしようと思うが、社会人になってから今まで、主に自分の生活だったり、人生をどうしたいかということを考えるのに、時間を多く割いていた思う。それがここ数日は、今世界中でムーブメントを起こしているBlack Lives Matterやコロナでの失業、イエメンの飢餓などなど、世の中で起きていることについて、自分なりに深く考えていることに気づいた。

これらのニュースは今に始まったことじゃなくて、私が物心つく前からずっと顕在している問題だと思う。ただ、知ろうとしていなかったし、私の生まれ育った日本では、日常的に世界中で起きている不条理について議論するような機会はなかったし、見聞きしてたとしても、自分ごとに捉えたことはなかったんだと、今振り返って思う。

そして短絡的思考の私は、この本当に困っている人たちを助けるには自分に何ができるだろうと考え、すぐ答えを導こうとしたが、出るはずもなく。ただ、そうした中で気づいたことが一つ。こうやって自分の身体を使って知り、感じ、考えることがまずは必要なんじゃないか。それが「自分にしかできないこと」ないし、自分には何ができるかを導く第一歩なんだと。

私は昔から本も読まないし、文章を書くのも得意とは言えず、人前で話すのもどちらかというと苦手だ。でもこうやって日々感じて考えたことをうやむやにせず、自分の言葉にして、まずは人に伝えるというより、自分の考えを明文化するために書き起こしていこうと思う。

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