RICOH THETA


概要

「RICOH THETA」(リコー・シータ)
2013年株式会社リコーが発表した全天球カメラ。

-- 手のひらサイズで全天球撮影
iPhone5を細く厚くしたくらいの小型デバイスでボタンひとつで手軽に全天球撮影ができ、撮影後に複数の画像をはりつける加工作業も不要。
重量も95gで一般的なスマホよりも軽いレベル。

-- SNS投稿をスムーズにするスマホ連携
無料のスマホアプリとWi-Fi経由で連携させると、スマホからシャッターを切り撮った画像をすぐに画面で見られる。さらにアプリ内のシェアボタンから簡単にSNSへ投稿できる。
※SNS投稿時、画像は公式サイトtheta360.comへアップロードされ、SNSにはそのURLが投稿される。

-- Googleマップ投稿でストリートビューをアップ
AndroidデバイスかコンピューターからGoogleマップに投稿するとストリートビューとして全世界に公開される。

詳細 (2014/6/7時点)

種別:全天球カメラ(全天球イメージ撮影デバイス)
メーカー:株式会社リコー(Ricoh Company, Ltd.)
サイト:https://theta360.com/ja/

-- THETA

発売:2013年
価格:¥46,080
解像度:3584x1792px(正距円筒図法)
撮影距離:約10cm~∞(レンズ先端より)
露出制御モード:オート
露出補正:マニュアル補正(-2.0~+2.0EV 1/3EVステップ) *iOSのみ
ISO感度(標準出力感度):オート ISO100~1600
ホワイトバランスモード:オート
シャッタースピード:オート 1/8000秒~1/7.5秒
内蔵メモリー:約4GB(約1200枚保存可)
バッテリー:リチウムイオン(約200枚撮影可。USB充電)
画像ファイル形式:JPEG(Exif Ver2.3) DCF2.0準拠
対応OS:Windows 7 SP1以上 / OS X 10.6以上
アプリ:Android / iOS
接続:microUSB(USB2.0)
無線方式:Wi-Fi
寸法:幅42mm×高さ129mm×奥行き22.8mm
質量:約95g
使用温度範囲:0℃~40℃
使用湿度範囲:90%以下
保存温度範囲:-20℃~60℃
三脚穴:有

その他

-- Oculus対応
theta360.comの写真閲覧アプリを自作してOculus対応させたユーザーもいるように、THETAの画像データをOculus対応させることは可能。
平面ディスプレイで見るよりも没入感や臨場感が得られるが、静止画のみなのでコンテンツとしてどう仕上げるかがネックになるかもしれない。

-- その一瞬を切り取れる
カメラの向きを変えながら撮った数枚の写真を貼り合わせる手法とは違い時間差が生じないため、まわりじゅうの人が動いていたり会場の照明が変化しているライブやイベントなどの撮影に効果的。

-- スマホがリモコンになる
撮影者が映りこみたくない場合には、本体を三脚で立てるなどして離れたところからスマホで操作することで解決できる。

-- 待たれるBluetooth対応
スマホ連動は現在Wi-Fi経由のみだが、Bluetooth対応を望むユーザーも少なくない。

注目ポイント

解像度
公式サイト等では公開されていないのでなんとか調べたところ3584x1792px(約642万画素)とのこと。全天球でこの解像度なので画質が粗いという評価も仕方がないといえる。
画素の粗さは低価格を実現している要素とも思われる。それと同時に、画像を表示するためにはサイトでグリグリ動かして見る必要があり、表示処理をするデバイスの負担軽減のためこの解像度に抑えている可能性もある。
いずれにせよ開発が継続されて新型がリリースされるときには解像度も上がるものと思われる。

以上

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