Leap Motion


概要

「Leap Motion」(リープ・モーション)
2012年にLeap Motion社(アメリカ)から発売された手のジェスチャーを検出するセンサーデバイス。

-- 高精度
1/100mmの違いも検出できる高精度なセンサーによって、両手の平と10本の指のボーンと関節まで検出できる。
3D空間における手と指の位置を正確にトラッキングできるため、複雑なジェスチャーやハンドサインを検出できる。
手だけではなくペンなど棒状のものなら高精度でトラッキング可能。

-- 小型
iPhone4よりも1まわりか2まわり小さいくらいの大きさで、他の同種デバイスよりも取り回しやすくなっている。

-- 低価格
Kinectを始めとする他の同種デバイスが数百ドルするなか、100ドル弱(発売キャンペーン時は70ドル)という低価格で販売されている。

-- 多数のプログラム言語に対応
JavaScript, Unity/C#, C++, Java, Python, Objective-Cの他、多数のライブラリが公開されているため、開発者は好みの言語を選択できる。

詳細

種別:モーションコントロール/ジェスチャーコントロール(3D Motion and Gesture Control)
メーカー:Leap Motion, Inc.
サイト:http://www.leapmotion.com/
Facebook:https://www.facebook.com/LeapMotion
Twitter:https://twitter.com/LeapMotion

-- Leap Motion
発売:2012年
価格:$99.99
搭載センサー:赤外線センサー✕2、赤外線LED✕3
検出範囲:約60✕60✕60cm、中心角150度、距離1〜100cm
検出精度:1/100mm
トラッキング・レート:200fps
対応OS:Windows7以上, OS X 10.7以上
接続:USB2.0
電源:USB給電
寸法:厚さ12.7mm/幅30mm/長さ80mm
重量:45g(ケーブル含まず)


その他

-- Leap内蔵PC・キーボード
HP等のメーカーからLeap内蔵のノートパソコンやキーボードが発売されている。

-- 活用シーン
衛生面や手の汚れ等のために直接キーボードやタッチスクリーンに触れられない場面での活用が望まれ、すでに手術室等に導入している病院もある。
さらにはレストランの厨房や、各種工場、建築現場、工事現場、施設やイベントの展示等での使用も考えられる。

-- その他デバイスへの搭載
スマートフォンやタブレットに内蔵されればハンズフリーで操作できるようになり、手が水で濡れているときやスタンドで立てて映画を見たり音楽を聞いている時に操作しやすくなる。
手元の正確さではなく、離れた場所でのジェスチャーを検出するモードも可能になれば、テレビやゲーム機に搭載して、画面から離れていてもジェスチャーで操作できるようになる。

-- 疾病患者・障がい者の利用
近距離で精密なトラッキングが可能なので、手や指だけでなく首の動き等に対応したAPIも開発されれば、枕元に設置してわずかな動きをトラッキングでき、親しい家族以外ともスムーズにコミュニケーションできるようになるかもしれない。
ただし、Leapは突起物のトラッキングを主としているので凹凸がほぼない眼球の動きは検出できない。まぶたや口の開閉の検出も得意ではない。そのようなジェスチャーを検出したい場合はLeapのようなモーション系ではなく、イメージカメラと画像解析で顔の表情を分析する技術の方が適していると思われる。

-- Leapアプリストア
公式のストア「Airspace Store」でゲームや制作ツール、学習コンテンツ等を購入できる。
価格は無料〜$9.99まで。
配布・販売されているアプリの対応プラットフォームはWindows/Mac/WEBのいずれかまたは複数。
サイト:https://airspace.leapmotion.com/

注目ポイント

フレームレートと検出範囲
Kinectと比べられることがあるが全く別物。
近距離での高精度検出に特化している。
その特徴を活かした繊細なコントロールが必要なコンテンツに適していると思われる。

以上

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