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刺繍教室を始めることになった閃きとは?

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連載記事『5歳と1歳の育児中の専業主婦が刺繍教室を始めることになった閃きとは?』【1】〜【7】をマガジンにまとめました。1記事1〜2分で程度でサクッと読めます。 ツッコミどころ満…
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#刺繍

連載【7】 5歳と1歳の育児中の専業主婦が刺繍教室を始めることになった閃きとは?

 そう、その時は何の先生になりたいのか?具体的なイメージは持っていなかったし、小学生の自分に刺繍の先生など思いつくはずもなかった。だが、何か根拠のない自信というか確信のような思いがあった。しかしその後、教師の道(学校の先生)を選ばなかった事についての記憶はない。まぁそれが運命というものなのかもしれない。    ここまで書いてきて、さて? タイトルにある「閃き」とはなんぞや?ということになる。連載【5】で母乳を卒業し、ひとつ脱皮した自分にキラキラと舞い降りてきた「刺繍の先生にな

連載【5】 5歳と1歳の育児中の専業主婦が刺繍教室を始めることになった閃きとは?

 小学生に栞を教えてから数ヶ月が過ぎた頃、1歳を過ぎた娘の母乳卒業の時期が来た。子供は意外とあっさり1日で辞められるのだが、母親の卒乳ケアには時間がかかる。私は確か1ヶ月と1週間くらいだっただろうか。  その日、最後のケアを終えた私は、部屋の中央に寝そべり、ぼんやり天井を見つめていた。カーテンがそよそよ揺らぐ中、とてもスッキリした感覚で、「終わった〜!」と子育ての1つの区切りに満足していたと思う。  その時だった。突然上からキラキラとカタチのない何かが降り注いできた感覚を覚