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歯並びが悪くなる原理 睡眠シリーズpart1

「睡眠の質をあげるために自分を観察すること」
歯科の視点からお伝えします。

1、噛み合わせと歯並び
2、舌の位置
3、姿勢
4、呼吸
5、寝具


1、治療しないと治らないことですが、歯並びがどのように崩れていくかを知って頂ければと思います。

まず、乳歯が生え揃う頃、成長過程で『発育空隙』という歯並びに仕上がります。
これは、乳歯と永久歯の大きさと数が違うので、単純に乳歯が抜けた部分に大人の歯が生えるのは窮屈なので、乳歯列の間に少し隙間ができる歯並びの時期があります。
ここを知らないお母さんは、子供がすきっ歯の歯並びをしているので心配ですが、むしろ隙間がなく整った歯並びの方が心配です。


歯並びがきっちり並ぶためには、顎の骨の成長が必要です。
どのように成長していくかは、また別のページで書きますね!

顎の骨のあるところに歯が並ぶわけですが、なんで綺麗な並びの人とそうでない人がいるの?

全身の骨組みを考えてみてください。
骨は、関節で組み合わさり、筋肉と腱でバランスをとっています。
ですです。
歯も筋肉の影響を受けて、バランスをとっていますよ!

その筋肉は、、、
頬っぺた筋肉、頬筋と舌です。あと、口輪筋もですね!
しかも舌の筋肉はとても影響力があります。押し出す力が強いです。
ですので、頬筋でしっかり抑え込まなければなりません!

歯は、ほっぺの筋肉と舌の間に綺麗に生えるのが理想ですが、
お口がぽかん。ほっぺの筋肉が緩んでいると、舌の力が上まり、出っ歯やジクザグの歯並びになります。
これは舌癖がある方によく見られます。

また、頬杖や唇の噛み癖、なども原因になります。
姿勢も関わってます!

口腔機能の分かりやすい動画ありました!
ご参考までに
https://youtu.be/GTWQWONvK-s

歯並びの影響で、何が起こるの?
どんな歯並びが、注意なの?

睡眠の質について考えた場合。
舌位置に注目しています。舌の収まる位置に歯が倒れこんでいたり、顎が成長していなかったり、噛み合わせにより下顎が後ろに下がっているなど、舌の置き場所がなくなっている。
そんな方は要注意です。

そうなると舌は下方やのど奥に追いやられます。
そうなると、気道が狭くなり、鼻の呼吸では吸気量が足りずに口呼吸になってしまいます。

口呼吸になると、、、なんでダメなの?


口呼吸になるということは、お口ぽかん。
頬っぺたの筋肉が緩むので、舌の押し出す筋力が高まり、また歯並びが崩れてきます。

ここまでが、不正歯列のサイクルです。
遺伝というよりは、生活習慣の因子が大いにあります。
母親の食べるもの、食べ方、姿勢、話し方、行動、癖、子供は鏡です。遺伝より習慣。気にかけて見てあげてくださいね。

昨今では、子供の睡眠時無呼吸症候群やいびきが多くなり、それは発育発達に関わることです。

睡眠の質が下がる原因は、睡眠時の呼吸量に影響されます。
歯並びは、すぐに改善できません。ですが、体の機能を知っていただく機会になればと思います。
さて、次回は舌の位置とトレーニングについて、お伝えしますね。

今まさに子育て中!の方へ、
子供のお口育て、口育士の衛生士さんのお話し会に参加されたい方は、いつでもご連絡くださいませ。

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