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高校受験サポートの巻

こんにちわくわくろするーつ!「WAKUWAKU×ルーツ」(通称:「クロスルーツ」)ボランティアのマナです。現在社会人2年生。ぼちぼち活動に参加しています。

さて、今回はクロスルーツで初の対面での面接練習のようすをお届けします。

オンラインでの面接練習は、これまでも子どもたちのニーズに応じて実施してきましたが、対面では今回がはじめてです!「居場所」での面接練習はどんなようすだったのでしょうか??

はじまりはじまり〜


「推薦入試」を受験


今回、クロスルーツでの対面の面接練習に参加した二人は、1月末に都立高校の「推薦入試」を受験しました。受験方法は調査書・個人面接(日本語)・作文(日本語)です。

推薦入試は、2月末「一般学力検査入試」(5教科)に比べて募集人数が少なく、2023年度の倍率は普通科合計で2.87倍でした。

なお、東京都では中学校3年生時点で、来日3年以内の場合、面接(英語か日本語)と作文(英語か日本語)による「在京外国人生徒対象入試」を受験できます。

二人は小学校高学年に編入し、都内の中学校に入学したため、「在京外国人生徒対象入試」の受験資格はありません。

入試制度の詳細は、認定NPO法人多文化共生センター東京の「高校進学情報」をご覧ください。

面接練習に臨む

推薦入試から1週間前の日。
面接練習に来た二人は、少し緊張したようす。

スタッフが面接官となり、入室から退出まで、一連の流れを確認します。

いざ練習開始!
・・・スタッフ一同、二人の応答に心を掴まれましたね。

たくさん時間をかけて、自分の言葉で志望理由や将来を考えたようです。

「図書館司書になりたい」

という夢を実現するために、大学に行きたい。大学に行くために、この高校で学びたいんだという言葉には、説得力がありました。

オンライン居場所では、二人が長期休暇になると、図書室からたくさんの本を借りてきて、スタッフに紹介してくれらことを、しみじみ思い出しました。
自分のスキに気づいて、言葉にできること。本当にすごいことだと思います。

面接練習後の「余白」

面接練習終了後。
受験が終わったらしたいことなどおしゃべりました。

やはり「余白」の時間は大切です。
面接練習が終わってほっとしたようすのAさんに「ずっと受験勉強で大変だよね」と聞くと、「久しぶりに楽しかった。家でも学校でも、ずっと受験の話」とのこと。

休む間もなく受験のことだけを考えていると疲れちゃいますよね。

クロスルーツが家庭や学校以外の「第3の居場所」として、ほっと息抜きできる居場所になっているなら嬉しいです。

そして、皆さんお待ちかねの当日のようすはこんな感じです。

当日の対面クロスルーツのようす

面接練習の隣では中国語が飛び交いながら、初参加の親子と中学生、スタッフがゲームに熱中。

クロスルーツで居場所をつくっていくうえで、スタッフには「居場所に来る人がしたいことをして過ごせる場所にしたい」という思いがありました。

対面クロスルーツでは、一つの空間を共有しながら、それぞれのしたいことをできる良さがあります。同じ場所にいることで生まれる居心地の良さを大切にしていきたいですね。

追伸
面接練習から2週間後。二人から合格の報告がありました。
4月からの高校生活が楽しみですね!

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