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私的ゲーム遍歴 ①

現在の子供達には見劣りするものかもしれないが
昭和59年に生を受けた私にとっても
『ゲーム』とは物心ついた時から身近にあるものであった。

【私的ゲーム遍歴 序章『ファミリーコンピューター①』】

私とゲームの出会いは遡ること…………えーと
たしか幼稚園年中組さんくらいの頃。
ハタケヤマくん(仮名)の家に遊びに行った先での事だった。

ハタケヤマくんの家のテレビに映し出されていたのは、能動的に流れる我が家のテレビの映像ではなかった。
なにやらポップな色使いの、不思議なキャラクターがいる世界。
画面をちょこちょこと動くそのキャラクターをどうやら彼が操っているらしいと知った時の衝撃はまさに青天の霹靂。

それまで「見るもの」でしか無かったテレビが「遊ぶもの」にもなるのだという事実は幼くかわいいakame少年のまだ見ぬ世界の扉をまたひとつ開けたのであった。

遊ばせてもらったかどうかは覚えていない。
ハタケヤマくんの顔もよく覚えていない(ひどい)

けれどその光景を私は恐らく死ぬまで忘れないだろう。
これが私の鮮烈な「ゲーム原体験」であった。

その時にハタケヤマくんが遊んでいたタイトルはかの有名なあれ

『スーパーマリオブラザーズ3』

はじまりはじまり

こちら、任天堂が世界に誇る赤いヒゲオヤジ(緑もいるよ)
今もなお新作がズンドコ作られる化け物キャラクターマリオおじさんが
悪のクッパ大王にさらわれたピーチ姫を亀やクリを踏みつけたりして助けに行くという

まぁ、もはや説明も要らないくらい有名なアクションゲームだ。

個人的には思い出補正も大いにあるが「マリオ」のアクションゲーム最高峰だと思っている。
音楽、操作性、難易度、さらにはやり込みも見据えた隠し要素。
1と2には「ファイヤ」しかなかった変身もドドンと増えてその数5種類(使える、使えないは別として)。
空まで飛べちゃう!

しっぽで飛ぶとか天才の発想

どれをとってもワクワクの止まらない素晴らしい出来であった。
なんなら最近switchでやったけどまたハマった。

軽快な音楽と共に「ポ~ン」と小気味良くジャンプしながら駆け抜けるマリオの姿
いやもうステージセレクトで縦横に動くさますら目新しく

いつでもフラッシュバックできる光景

ハタケヤマくんの家で見たそのゲームは
幼akameを一瞬で虜にしてしまったのであった。

興奮冷めやらぬまま帰路につき

その日から「ファミコン買って~」のおねだりが始まったのは言うまでもない。

しばらくは断られ続けた。
しかしやがて
画用紙にコントローラーの絵を描いてテレビに向かう幼子を不憫に思った両親は
「ファミリーコンピューター+マリオ3」をついに買い与えてしまった。

かくして我が家に『テレビゲーム』がやってきた。

小豆色のスイッチをかちりと押したら
文明開化の音がした。

THE ORIGIN

つづく

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