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【Monthly interview】みなものふたり代表・神原沙那さん vol_1

神原沙耶(みなものふたり代表/複業家)

2016年津田塾大学卒。新卒で株式会社リクルートキャリア入社。新卒採用事業領域で、法人営業(福岡・東京)、営業企画、新人育成企画、事業企画をパラレルに歴任。その傍ら個人でコーチングや内省プログラムの企画実施、NPO法人での活動を行う。2020年6月に卒業後独立し、パートナーと第三者を交えて客観的な対話ができる、対話のファシリテーション事業『みなものふたり(旧FAMILOG)』を立上げ。完全リモートでメンバー18名と共に過去50組のパートナーに対話の場を提供。他複業として企業の新規事業立ち上げ支援や、自治体と関係人口増加のためのプロジェクトに取り組む。

ー 昨年からみなものふたりを立ち上げて18名ほどのメンバーと運営されているそうですね。神原さんらしい向き合い方をされているそうですが、今日はチーム運営について聞かせてください。

ー「みなものふたり」では、メンバーの「やりたい」をベースに仕事を割り振っているとのことですが、みんなの「やりたい」だけでは埋められないポジションはどうされてるんですか?

「やりたい」が誰からも出てこない仕事って、もしかしたらいらない仕事なのかも、って考えるようにしています。
何をやりたいか、と聞かれたときに、自分の興味ベースで「やりたい」を出す人もいれば、サービスに必要かどうかで「やりたい」を出す人もいます。
もちろん経営に関することとか、サービスを運営していく上で絶対に必要なことは私がやりますが、色々な角度で「やりたい」を考えてもらった結果、誰からも出てこない仕事は、本当に必要なのかを考え直すようにしています。


ー人が抜けていくことや、頻繁に入れ替わることについてマイナスイメージはないんですか?

サービスの形やフェーズが変わっていくと、その都度必要な人、合う人は変わってきます。サービスとしても変化しやすい形を保っていたいし、辞めていく人に対しても、ただ違う道をいくだけ、抜けても応援しあえる関係性、を築けるように意識しています。

ー一般的な企業だと、採用は力を入れるけど退職をサポートするという感覚はあまりないのではなと思います。それとはある意味真逆の考え方ですね。

実は、人が入ってくる時よりも、出た時の方が良いインパクトは大きいんです。カリスマ的存在で、今までなんでもやってくれていた人が抜けると、それ以外の人が、自分が頑張らなきゃ!と成長スピードが上がることはよくあります。それに、今まではなかなか出てこなかった「実はこうしたかった」という類の意見が、声が大きい人が抜けることによって出てきやすくなることもありました。
そもそも、サービスにフェーズがあるように、メンバーも日々価値観や状況が変化するのだから、ずっと留めておこうとするのは不自然だと思うんですよね。メンバーとはお互いに自然な関係でいたいですしね。

ーやっぱり抜けてほしくない人が抜けてしまうことはありますか?

もちろんあります。辛いけど、その人が抜けることで、今変化すべきタイミングだと気づかせてくれたんだ、と思うようにしています。大切なものを手放す時に、今必要なものが入ってくるはず、という感覚ですね。

ーなるほど。今の日本だと、抜ける人のフローとか仕組みまで考えている企業は少ない気がするのですが、抜けやすい環境づくりのために何か工夫していることはありますか?

仕組みとしては、やめる選択をできるタイミングをこちらから用意しています。3ヶ月ごとに、やりがいや負担、次の目標について話す面談を設けているのですが、期間をこちらから区切ることで、抜けやすい環境、関わり方を見直しやすい環境はできていると思います。
あとは、人は変化するものだし、お互い当たり前のように関係性は見直すべき、という価値観がチーム内で共有されているのも大きいと思います。


ーみなものふたりの事業コンセプト「思い込みで作ってきた世界を対話で解きほぐす」を、ユーザーだけでなくメンバーに対しても日々行っている、という感じですかね?

たしかにそうですね。仕事は続けるもの、途中でやめるのは微妙、という考えもある意味思い込みですし、お互い変化するのは当たり前だから擦り合わせ続けるべきだとは常に思っています。逆に変わってない方が成長止まってるけど大丈夫?みたいな感覚です笑。


ーそう考えると、ユーザーとメンバーにあまり垣根がなさそうですね。

そうなんです。メンバーかユーザーかって、結局ファン度合いのグラデーションだと思っています。ユーザーにとって良いものを作ろうとしていれば、結局それがメンバーのモチベーションや応援したいものになっていきますし。みんなでファンコミュニティを作っている感覚です。
メンバーがサービスのファンであり続けてくれているからこそ、私が目指しているビジョンやみなものふたり「らしい」選択から少しずれた時に、ちゃんと反応して違和感を教えてくれています。これには本当に感謝です。なので私は、メンバー=管理する対象、ではなく、メンバー=サービスを通して大事にしたいことを握り続けられているか、気づかせてくれる存在、だと考えています

ーファン度合いのグラデーション、素敵な言葉ですね!
ー貴重なお話をありがとうございました!次回も楽しみにしています!

「みなものふたり」とは、
カップル・夫婦・親子のおふたりが、
より継続的に、より日常的に、より気軽に、
対話を通して互いの信頼関係を深めていけることを目的にした、対話のファシリテーションサービスです。
問いかけをするファシリテーターと、グラフィックレコーディングで対話を可視化するファシリテーターの2名と共に、60分の対話の時間を過ごして頂けます。
第三者と、グラレコによる可視化で、
自分の気持ちを話すこと、相手の気持ちを受け取ることに集中でき、普段2人だけでは勘違いしがちだったり、話に出しづらかったことも安心して話していただけます。


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