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ヴェネチア国際映画祭・現地レポ編①

ここからは”汎用性のある情報”というものはほとんど出てこないので、どちらかというと「楽しそう、観光がてら行ってみたい」と思ってもらうことを目的としていきたいと思います。写真は面倒なのでスマホで撮ったのを加工のひとつもせず載せます。

ヴェネチアでは1時間前行動が基本。

ヴェネチアに到着した私を待っていたのは「サンタルチア駅から宿までのヴァポレットは動いてません」という死の宣告でした。どれくらい死の宣告なのかと言うと、荷物を運んでくれるポーターさんに「いや、ちょっと無理ですね…僕疲れてるんで…」と断られるレベルです。「こっからさ、ほら、橋が8つあんねん。橋がね、8つ。」うん、知ってる。

結論から言うと、17時からSala Darsenaで上映される『Giants Being Lonely』に間に合いませんでした。イタリアの夏の蒸し暑さ(日本並み)、アパートの鍵の受け渡しトラブル、ヴァポレットの運行中止、ヴェネチア島内で直線距離から移動所要時間を見積もることの無意味さ、ヴァポレット時刻表の信頼性、これらの要因から、ヴェネチアでは5分前行動どころか、1時間前行動が推奨されます。

ヴァポレットの運行中止に関しては、映画祭のプログラムなどでもアナウンスがすでにあったのですが、いやまさか映画祭中にヴァポレット止まるなんて思いもしないので、全然確認していませんでした。だって運行中止の理由が"Corsa Bis"のため、です。Corsa Bisが何なのかはわかりませんがRialto橋のところで何やらイベントをしていたのでそのせいです。今するのか。今しないとだめなんか。運行中止は、時間帯や路線でだいぶ細かく指定されているようなので、イタリア語がネイティブでない場合、「とりあえず乗り場行ってみよ…。」ってなります。

そしてヴェネチア内では、徒歩移動距離と所要時間は正比例ではありません。100%迷子になるからです。宿最寄りの乗り場閉鎖による徒歩移動距離の延長は命にかかわりかねません。

あと、ヴェネチア本島からリド島に入るには、Lido S.M.EとLido Casinoという選択肢があるんですけど、会場内と言ってよい位置にあるLido Casinoから本島に帰るにはめちゃくちゃ長い列で根気強く待機する必要があります。時間帯とかタイミングによるだろうけど。本島→Casinoは問題ないけど、S.M.Eと比べたら本数もだいぶ少ない。なので帰りは、Lido Casinoをちらっと覗いて「列やべえ」ってなったら諦めてバスでLido S.M.Eまで行ってヴァポレットに乗ろう。トランスポートチケット(ヴァポレット乗り放題券)でバスも乗れます。Lido S.M.Eはリド島の玄関口なので、レストランやジェラート屋さんが遅くまで開いてます。ちなみにその会場→Lido S.M.Eのバスも結構混んでおり、もちろん時間は読めません。

というわけで、本当に、確実に何時にはここにいたい、という予定がある場合は、1時間前行動です。

ヴェネチアでは、時間に縛られた行動は許されないのです。Viva la Vita。

映画を観なくても楽しいヴェネチア映画祭という場所

いや、観なかったんじゃなくて観れなかったんですけど。まじで。

結局私たちが映画祭会場に到着したのは、20時頃でした。せっかくだからメリルストリープのレカペ観ようぜ!!みたいなテンションで宿(Rialto橋付近)を出発したのは18時20分だったので、察してください。サン・マルコ広場近くのヴァポレット乗り場まで歩いて、迷子になって、ヴァポレットを20分くらい待って、Lido S.M.Eから徒歩で会場まで行き、Sala Grandeの前に立つまで100分です。でも美しい夕日を眺めることができたので、価値ある撤退だったと思います。

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Lido S.M.Eから会場までは余裕で歩ける距離です。途中ずっと住宅街とちょっとした商店街みたいな感じなので、「ここ本当に映画祭会場あるのかな?」って不安になりますが、ビーチが見えた途端、突然のヴェネチア国際映画祭会場です!!

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警備員がいるなどしますが、何をチェックされているのかはわかりませんでした。危険物かな?カメラとかスマホとかペットボトルとか何も言われませんでした。そりゃそうか。劇場には入っていないので、劇場でのセキュリティはまた明日。

明日の劇場の場所や入り口、入場開始時間など入念にチェックし、そこここで行われているレッドカーペットを覗くなどしました。ちょうど『American Skin』のレカペが行われそうな雰囲気だったので、知っているお名前はない作品でしたが、足を止めてみました。レカペというと柵の外側にたくさん人がいて、つま先立ちしても見えなかったり、人ごみの間からちらっと見えました、みたいなイメージだったんですけど、そうとは限らなかった。プレスと、あとは通りがかりの人が足を止めているって感じのレカペ。でも実際、その映画を観たくて来る人はレカペにはいられないのです。みんな、劇場の中でワクワクしてプレミア上映を待ってる。なのであの場は本当にプレス向けの写真を撮る場所でしかないというか、そういう感じです。

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プレスの後ろとかいうべスポジ。むっちゃよく見えるし…なんかスパイク・リーおるやん…。スパイク・リーおるやん…。2回言いました。

結局私たちは、映画を1本も観ることなく、遠巻きにペネロペ・クルスの実在を確認してから食事をし、22時過ぎにちょうどバス停にいたLido S.M.E行きのバスに乗って本島帰還しました。部屋について水分とって化粧も落とさず5分で寝た。

ちなみに食事をとれる場所は何か所かあって、ただレストランはビーチを訪れるヴァカンス客対象なのか、なんか高そうだった。私たちが利用したのは、セキュリティチェックの脇にあったお店です。Wrap(€7.5)美味しかった。

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あとアルコールを扱っているスポットは何か所かありそうでした。この辺も明日チェックする余裕があれば…でも明日は本番なので…。

*①とかぶちあげましたけど②を書かないまま4ヵ月が経過し、だいたいのことを忘れたので②はありません…!ひとつだけ伝えておきたいのは「動画の録画開始ボタンを押し忘れるな!」ということです。あと、レカペのある最終回のプレミア上映は終了時間「未定」だと思っていた方が良いということです!終電でメストレに帰るとか無理だと思ってスケジューリングした方が良い。あとはもうほんとに…録画ボタンを押し忘れないで…。

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