ファミレス行こ。名作過ぎる!10話 感想
恋愛に展開した場合の 哀しい予感(聡実くんについて)
上巻の 衝撃的なバックハグ…聡実君は「確認」と言い、二人は別れるのですが、次の場面から 怒涛の混乱ターンが始まるのです…ここまで、ここまで彼が自分の気持ちを把握していなかったなんて、こちらもびっくりだよ(涙)
「なんであんなことしたんだ?」 彼は 二回言います…そして、令和の若者たちは、みんなネットで調べるんだね…「ハグする理由」…そこに答えなんてないんだよ…って呆れつつ、結構、丁寧に教えてくれるよね。
作者和山さんの意図していた演出なんだろうけど、バックハグまで、聡実君の心情は ほとんどわからない。台詞も少ない。ハグの後は喋る喋る…(心の中で…) 母性、好き、伝えたい…そんなワードを眺めがら、聡実君は首を振る。 「そんな、単純なことじゃない…それだけは分かる…」 狂児に対する感情、想い。「好き」だけじゃない。「カラオケ行こ」ではすでに、「僕は狂児を、それほど嫌いではなかったのだと気づいた」と述べていますが、高校三年間の空白に、何も、誰をも 上書きすることができず、卒業文集に狂児のことを書いた聡実君。バイト先の絵に染み込んだシミより、聡実君の心を占領している狂児の存在は消せない。 「友だちの話なんだけど…」って周りに聞く聡実君。可愛すぎて、泣けるよね。
ヤフー知恵袋に質問までして… 知恵袋史上、最も切ない質問だったよね。
僕は寂しかったんでしょうか それとも、彼のことが好きなんでしょうか。
狂児のことが 好きで、好きというより、もっと深く 彼を思い、実の甥にも会わせてもらえない彼を、「絶対にこっちに来てはあかんよ」って 言って、ご飯を食べさせてくれる彼を、とても 悲しく、何とかしてやりたくて 「やくざ辞めさせる」なんて検索して、そんな不毛なことをしてる自分におそらく呆れて、そして タイムリミットが近づいていて、もう会わないようにしなきゃいけない現実に悲しくなって、「ええ!やだよん」とか言ってくるかなと思いきや、即、、どこまでも大人対応で同意した狂児に悲しくなったんだろう。
和山先生は、聡実君の幸せを考えて書きたいとあとがきに書いてました。そして、その結末は、もしかしたら読者には納得してもらえない不安がある…と話されていたようです。 コメディからラブに移行した場合、どうしても、なんだか哀しい予感が拭えません(涙)
でも、きっとすんごい名作として
ずっと記憶に残るだろうな(涙)
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