イタリアンプログレと和解した

自分、プログレ大好き人間なのですが、基本的に好きなサウンドは、メロディアスでわかりやすい感じで、例えばGenesis系、Camel系、Renaissance系とか、まあそんな感じでして、なんかボーカルやメロディー暑苦しくて曲展開が唐突でとにかくわかりつらいイタリアンプログレがマジで本当に苦手たっだんですよね。

PFMやNew Trollsもだめ、Maxofoneもだめ、もちろん暑苦しさの権化であるMuseo Rosenbachなんて100パー無理!という感じでした。
もちろんですが、若干スタイルが近いであろうフレンチプログレも基本無理でした、南米はちょっとだけ好きなバンドが….くらい…..

恐らく、苦手な要素の一つが、メロディーラインが英米系と全然違う、という点が大きい気がします。
自分が好きなバンドは、なんとなく歌メロにフォークやビートルズ由来のものがあると思うのですが(ジェネシスなんてかなりビートルズ影響ありますよね)、イタリアンプログレのメロディーは、なんか明らかにそことは異質に感じるんですよね。

そんなわけで自分のプログレ人生は基本イギリスのシンフォ系、フォーク系、あとドイツのシンフォ、基本そればっかり聞いてた感じです。
後シンフォつながりでポンプ系とか。で、その辺を一時期聞きまくって、まあだいたい有名どころは抑えてしまった感じがあり、ここ数年はあまりプログレ熱が高くありませんでした…..

しかし、最近ほんとたまたまなんですが、南米のEternidadというバンドを聞いたらなんか行ける……!
このバンド自体に、昔はイタリアンプログレと同じような印象を感じていたのですが、なんか今聞きなおすと牧歌的なYesという感じでなんか沁みてくるものがありました。
そしてふと、これがいけるんだったらイタリアンプログレも行けるのでは…..?と思い、なんとなくPFMの「蘇る世界」とMuseo Rosenbachを聞きなおしたら……いける!!
正直曲展開が謎な印象は変わりませんが、昔と比べ、このイタリア特有の歌メロの良さを理解できるようになってきました。
やっぱり自分音楽は歌メロ重視で、そのメロディーを聞きたいからそのバンドを聞くという人間なので、メロディーを理解できない場合は全然魅力的に感じられなかったんですよね…..
それがふと急にそのメロディーの良さを理解できるようになりパラダイムシフトが……
それ以来、今はイタリアンプログレにぞっこんです、最近節約しているのであんまりガンガン音源を変えてはいませんがちょいちょい集め始めています。
イタリアンプログレに関しては、新鋭バンドも豊富なのがいいですね。
しかもその新鋭バンドがかなりみんな70年代スタイルで、アルバムも70年代的な尺に収まっているのもポイントが高い。
一般的な現代プログレは結構長尺でメタリックになっているバンドが多いイメージですが、なんかよくわかりませんがイタリアンプログレの新鋭はその辺がオールドスクールな感じ強いみたいですね。
良さがわかるようになったとはいえやっぱりクドイ音楽ですから、アルバムの尺がレコードの範囲なのは助かる……

とりあえず今はLe Ormeを集めたいなというのが一番ですが、あと結構新鋭バンドを漁っていきたい感じですね…….なんだかんだ言って70年代の有名どころは理解できないながらも音源昔買っていたので….とはいえOsannaは欲しい…..

最後に、最近ハマっている新鋭イタリアンプログレをいくつか紹介しておきます。

Il Castello di Atlanti

割と衝撃ウケたバンドその1

多分あんまりクドくない(あくまでイタリア比)、優美な歌メロとキーボード、ハケット調のギターでメロディーを丁寧に紡いでいくタイプで、単純にメロディーがいいですね。あまり気持ち悪い展開も少なくて聞きやすく、その辺も自分のイタリアンプログレ初級編としてかなりベストなバンド、アルバムでした。多分普通にジェネシスファンとか結構ハマれるんじゃないかという気配があります。

La Torre Dell' Alchimist

滅茶苦茶洗練された70年代イタリアンシンフォプログレって感じ。基本は当時に忠実にビンテージなイタリアンプログレをやろうって意志を感じますが、現代のバンドだけあってやはり音質や演奏などがとにかくあか抜けていて聞きやすい…..歌もうまいですしね…..このバンドはCDじゃなくてバンドキャンプでダウンロード購入しちゃったんですが、実はイタリアンプログレ結構バンドキャンプで購入できるのでありがたいですね…….


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