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【#ProcriarFilms】Vol.2 「楽しみ、極める」公文翔

クリアソン新宿プロクリアル新加入の公文翔(GK)です。
 
高校サッカーとJリーグの知名度が高い日本のサッカー界において、「大学でもサッカーやってるんだ、凄いね!」と言われることも多くありましたが、気付けば更にもう一段先のステージに足を踏み入れてしまいました。
 
さすがに、社会人になってまでサッカーやるってサッカー好きすぎますよね…?
その通り、本当にサッカーが好きじゃないと社会人サッカーは出来ないなとまだ入団して1ヶ月程のぺーぺーでも感じます。
 
 
さて、今回のnoteでは、なぜ自分が社会人サッカーをやろうと思ったのか、そしてなぜこのプロクリでサッカーをやることにしたのかについて書かせて頂こうと思います。入団コメントにも少し書かせて頂きましたが、こんな考えを持ったやつもいるんだな、プロクリって面白いチームだなと思って頂ければ幸いです。
 
 
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12月11日
早稲田大学ア式蹴球部での4年間のサッカー人生が幕を閉じた。
色々な感情が入り混じっていたが、結局最終的に自分が出した結論は、「しばらくサッカーはやらなくてもよいかな」というものだった。

この「やらなくてもよい」というのがふさわしい表現で、サッカーが嫌いになったわけではないので「やりたくない」という感情とも違うし、だからといって、日々の健康管理に気を遣い、社会人になる前の貴重な学生最後の時間をサッカーに捧げたいと思えるほどの目的を持つことは出来なかった。
 
その後1ヶ月間、高校の初蹴りを除いてボールに触れることはなかった。
正直、ほぼ毎日ボールを蹴っていた生活からの変化にもっと戸惑うかと思っていたが、特にサッカーがない生活にも違和感はなかった。自分の生活にとって、サッカーは無くてはならないものではないのだなと感じるようになった。

 
1月14日
ある社会人チームの監督をしている方に、ランチに連れて行って頂いた。
大学時代のエピソードや社会人サッカーについてなど、久しぶりにサッカーについて語り合うことが出来た時間だった。お話する中で自分が振り返って感じた疑問は、「サッカーを楽しんでやっていたかな?」というものだった。
 
プロを目指す人はまた少し話は違うと思う。お金をもらってサッカーをするということは、ただ自分が楽しむだけではいけなくて、自分の結果が求められる。確かに、大学サッカーでも間違いなく自分の結果は求められるし、自分自身も結果によって気持ちの浮き沈みは大きくあった。
 
ただ、プロではない自分達は、究極的に「ただ、サッカーを楽しむ」ということも可能にも関わらず、自分にとって楽しめた感覚が特に最後の方は無いまま引退を迎えてしまった。
 
 
ここから更に1ヶ月弱、サッカーをやることはないまま時間は流れた。
 
 
2月5日~2月18日
歩さん(下小牧 歩)や一樹さん(森 一樹)との面談を終え、初めてプロクリの練習に参加した。クリアソンの方々には、既に大学時代からお世話になっていたため、チームの雰囲気やメンバーの考え方について戸惑いは全くなかった。よく聞いていた社会人サッカーのイメージに比べ、「ここまで本気でやるのか」と、予想以上の驚きはあったが、その本気さを笑わない空気が自分にとってはとても心地よかった。
 
その後、複数回練習に参加させて頂いたが、とにかくサッカーが楽しかった。
 
なぜなのだろうと考え、大学サッカーとプロクリでのサッカーを比べた時に1つ仮説が生まれた。
 
これは自分の中でも確信を持てていることではないが、自分にとって何より楽しい時間は、「素晴らしい仲間と本気で1つの目標を追い続けている時間」なのではないかというものだった。大学サッカーで自分が楽しさを感じられなくなったのは、チームの仲間と共に結果を追い求めるよりも、自分1人が試合に出たいという気持ちが優先されるようになってしまったからだと今振り返ると感じる。これは1人のサッカー選手としては当たり前の感情だと思うし、誰もが持っている部分だと思うが、自分にとっての楽しさが、「素晴らしい仲間」と「本気で1つの目標を追い続けている時間」だとすれば、チーム視点でチームの勝利にどうコミットするかを考えることの方が自分にとって「楽しい」時間になるのではないかと考えるようになった。
 
 
上記を踏まえ、改めて思ったのは、サッカーじゃなくても自分が楽しむことは出来るということだった。でもこの時既にプロクリでサッカーをやりたいと心の中で思っていた自分は、これ以外にも「プロクリでサッカーをやる」意味を見つけようとした。
 
その結果辿り着いたのは、「サッカーを極めたい」というものだった。
 
4月から自分はモチベーションアカデミアという学習塾を運営する会社で働いている。
大学引退後の1月から内定者として働かせてもらう中で、大学までのサッカー人生で得た経験が塾の仕事でも転用されることを強く感じていた。社長にも、「本質は全て一緒」ということをよく言われるが、本当にそうだと心から感じる日々を過ごしていた。
 
そして、社長は更に、本質を捉えるために必要なことは「極める」ことだと教えてくれた。これまでの人生で自分が一番極めてきたことは間違いなくサッカーだ。このサッカーをもっともっと極めていくことが、何より自分の成長に繋がるという確信が持てた時に、プロクリでサッカーをする意味を見つけることが出来た。
 
 
 
2月19日~
2週間の練習生期間を経て、自分は入団を認めて頂いた。
 
プロクリは今シーズン東京都1部リーグ昇格を目指し戦う。
また同時に、サッカーを通じて世の中に感動を創造し続ける存在を目指している。

自分も含め新たなメンバーが加わっていく中で、まだまだ個人としてもチームとしても上記の目標や理念の達成には届いていないことを痛感している。(新人が偉そうに申し訳ありません…笑)
 
その中で自分がやるべきことは、「楽しみ、極める」を体現すること。
勝つために何が必要なのかを考え尽くし、本気でぶつかり、本質を追求し続けること。
 
それが出来るチームに巡り会えたことをとても嬉しく思います。
 
 
「楽しみ、極める」

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