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【#ProcriarFilms】Vol.13 「2人のあゆむくん」 若杉俊介

クリアソン新宿プロクリアル副キャプテンの若杉俊介です。

せっかくの機会をいただきましたので、今日は私の人格形成に大きな影響を与えてくれた尊敬する2人のあゆむくんについて書きます。
長くなりますが読んでいただけると嬉しいです。


1.高校時代〜人生最大の後悔〜

まず最初に、高校までの私の性格をまとめると
①努力しない
②監督に反抗する
③すぐ不貞腐れる
最悪であった。

特に高校時代は副キャプテンでありながらチームの足を引っ張り、チームメイトにもたくさん迷惑をかけた。

高3の夏休みにイライラしてしまい、試合中にピッチから出てCチームに落とされることもあった。

そのような3年間を過ごしてきたため、最後の選手権でPK戦になった際に、自分には応援団の想いを背負ってPKを蹴る資格がないと思い、5番手の予定だったが拒否し、代わりに蹴ってくれた後輩が外して負けて引退した。

監督の「PK蹴りたくない人?」の問いかけに気付いたら自分だけ手を上げている光景、PKを外した後輩が泣きながら謝ってる光景、「悔しい」よりも「情けない」感情でいっぱいになったこと、泣くこともできず家に着きベッドに入った瞬間感情が溢れ出して朝まで泣いたことは頭の中にこびり付いていて、今でもたまに夢に出てくる人生最大の後悔となった。


2.大学時代〜2人のあゆむくんとの出会い〜

前置きが長くなった。
そんな私が今は多少ではあるが昔と比べて人として成長できていると感じている。その成長に大きな影響を与えてくれた2人のあゆむくんについて書きたいと思う。

2人とは大学時代に所属していたフースバルで出会い、現在はクリアソン新宿で一緒にサッカーをしている。簡単なプロフィールだけ紹介して本題に入る。

下小牧歩(以下しもこ)
私の3つ先輩
現:クリアソン新宿プロクリアル(セカンドチーム) スタッフ

大和田歩夢(以下わどぅー)
私の1つ先輩
現:クリアソン新宿(トップチーム)所属


3.下小牧歩

【しもこ】
しもこから学んだことは2つ。
「覚悟を決めるってかっこいい」
「本気でやるってかっこいい」

大学時代のしもこの印象はめちゃくちゃ強い人というものだった。チームのために体を張り、引退した後4年生でありながら誰よりも熱い気持ちでサッカーに取り組む。当時1年生の私にも声を掛けてくれて、困った人を助けるスーパーマンのように強くて優しい人だと思っていた。

社会人になり再び同じチームでサッカーができるようになって大学以上に密接な関係になって気付いた。
しもこは決して強いわけじゃない(良い意味で)。覚悟を決めて本気でやるってことの価値を誰よりも知ってるんだと。

それを気付いてからしもこへのリスペクトはさらに増した。私は目の前の快楽や面倒臭さに負け続けてきた人生だ。やらない理由を考え続ける弱い人間だ。

でもあんなにカッコよく見えるしもこにだってそういう気持ちはある。
ただしもこはその弱い気持ちとの勝負から逃げずに覚悟を決めて本気で取り組んで小さな勝利を積み重ねてる。

今まで弱い気持ちが出てくるたびに、努力してる人は強くて根本的に違うんだって言い訳を心のどこかでしていた。もうそんな言い訳はしない。

弱いしもこは誰よりも強くてかっこいい。

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4.大和田歩夢

わどぅーから学んだことは2つ。
「自分の心の声に耳を傾ける大切さ」
「裏表なく自然体でいる」

大学時代のわどぅーは人柄がよくみんながついていきたくなるという印象であった。

年もひとつしか離れておらず、同じ会長という立場を経験したこともあり、常に背中を追っかけてきた。わどぅーは誰からも好かれ、場の中心にはいつもわどぅーがいた。卓越したリーダーシップがあるわけではないが、チームは常にまとまっていた。自分自身もわどぅーを日本一のキャプテンにしたいという気持ちで頑張ることができた。

できれば私もわどぅーみたいな会長になりたかった。しかし、途中で気付いた。私はわどぅーにはなれないと。

わどぅーにあって自分にないものは何か。
「心の声に耳を傾ける」ことであると思った。

私は「どうありたいか」の前に「こうあらなきゃいけない」「リーダーとはこうあるべきだ」と自分で決めつけ、その姿を演じ、心の声を閉ざしていた。外側からの評価・見られ方だけを意識して生きていた。ただ、そんなリーダーには誰もついてこなかった。

きっとわどぅーもそう。
本当は誰よりも空気を読める。
けど、ブレたくない所は絶対にブレない。空気を読まないことができる。

芯のあるわどぅーは強くてかっこいい。

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5.壁と向き合う

長くなってしまいました。
社会人になって上手く立ち回って生きることもできるようになった。

高校大学で部活を辞めれば、コミュニティ内で逃げた奴って思われるかもしれないし、テストで赤点を取れば、坊主にさせられて練習に参加できなくなるかもしれない。そんな恐怖感の中で目の前の壁にぶつかるしか選択肢がなかった。

今目の前にあるのはどんな壁か。
おそらく、学生時代とは比べられないほど高くなった。
仕事の課題は学校の定期テストの何倍も難しくなったし、サッカーを続けることは食事や洗濯、遠征代など全て支えてもらってやっていた学生の頃より難しい。

学生時代に壁だと感じていたものより遥かに高い壁が目の前を覆うようになった。
ただ視野は広がった。
学生時代には気付けなかった脇道の存在に気付くことができるようになった。脇道を行けば二度ともとの道には戻れないが、それっぽい道を歩ける。

練習を休んでも何も言われないし、サッカーを辞めるタイミングも自分で決められる。
仕事ものらりくらりやり過ごすことだってできる。

そんな状況の時に2人の背中を思い出す。
彼らならどうするか。2人の背中を見て育った自分はどうありたいか。

答えは一つだ。
「どんな壁に当たっても自分が歩きたいと思う道を本気で突き進む」ことだ。

沢山失敗をして、沢山現実から目を背けてきた。

ただ、僕はもう逃げない。
倒れたって何度でも立ち上がる。

プロクリアルもその壁の一つだ。
仕事やプライベートとの両立。逃げる理由はあるし、やらない理由も簡単に考えられる。
でも、この組織と仲間たちは自分にとってかけがえのない大切なものだ。
この組織のためならどんな壁にだって挑めるし、この仲間とならどんな壁も乗り越えられると信じている。
「個々が挑み、全員で闘う」
この組織全員で昇格を決めて本気で喜び合いたい。

自分にとって何が大切で何を大事にするか。
心の耳に声を傾けて、覚悟を決めて今シーズン闘います。

この文章はおそらく5/21に出る。
明日は公式戦だ。
みんな、自信を持っていつも通り戦おう。
この仲間とならどんな壁も乗り越えられるから。

ご一読いただきありがとうございます。
これからも応援よろしくお願いします。

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