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インドのトイレ問題

はじめまして!私はSDGs目標10である「人や国の不平等をなくそう」に注目し、「インドのトイレ」をテーマにインドの社会、政策、トイレの問題についてお話していきます。

インドのトイレの現状


インドの農村部の住民の44%が依然として屋外で排泄していると推定されています。
ここで、インドの社会について説明します。インドに古くからある身分制度、カースト制度は生まれによって仕事などが決まる制度です。

インドでは、カースト制度を理由にした差別を禁止しています。しかし、現在でもカースト最下層の人々への差別があります。また、カースト制度により、他の仕事につけないために貧困にあえぐ人々がいます。

インドの政策

インド政府もクリーンインディアという政策でトイレ設置を行い、2019年には農村部でトイレを利用できる世帯は71.3%になったと報告されています。しかし、トイレを掃除したり水を管理する習慣がなく、一部のトイレは機能しないため、使われないという問題が出てきました。

インドのトイレの問題点

この他にも、インドのトイレには女性の性被害、そしてカースト最下層の人々が汚物処理の仕事に拘束されている問題があります。女性は共同トイレや野外でトイレをするために、性被害のリスクがあります。そのため、女性の中にはあまり水を飲まないようにしたりして1日1回だけトイレに行くようにしているという人がいます。上記のグラフは性被害の数を表していますが、上昇傾向にあることがわかります。
カースト最下層の人は汚物処理業が仕事であると決められています。彼らは、汚物処理業から逃れようとすると地元住民からの暴力や強制立ち退きの脅しのみならず、政府関係者による脅迫、嫌がらせ、不法な賃金不払いなどの困難があるようです。さらに、装備なしでこの仕事を行うために、彼らの健康被害も問題です。

最後に

インドでは、カースト最下層の人々への差別の意識が根深く残っており、トイレの設置がうまく進んでいません。インドのトイレ問題から、女性の性被害やカースト最下層の人々が自由にまた健康に生きることができない現状があることが分かりました。


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