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10年ぶりに大正池に行ってみた

私が始めて上高地に行ったのは1983年でまだ大学生の時でした。
それまであまり山に興味もなかったのですが、上高地の景色を見てこんな景色が日本にあったのかと驚きました。
最初に衝撃を受けたのは大正池でした。
焼岳や穂高連峰をバックにカラマツの立ち枯れた木々が大きな池にたくさんあって非常に幻想的な景色だったことを今でも思い出します。
それから何回か大正池には行っているのですが、上高地は穂高や槍ヶ岳の出発点で、わざわざ大正池に寄ることはありませんでした。
私の手元で残っている大正池の写真としては2013年のものです。
この時の写真を見ると、最初に行った時よりも立ち枯れた木が少なくなっているイメージです。
こんなに少なかったっけ、と思うほど少なくなっていました。
それから10年以上経った先日、久しぶりに行ってみました。

10年ぶりの大正池。穂高連峰をバックにした景色は相変わらず美しいのですが。

驚いたことに立ち枯れた木はどこに行ったのと思うほど見当たらないのです。
ぐるっと見渡しても1,2本しかありません。

立ち枯れた木はなく、池も小さくなっています。驚きの変化です。

しかも大正池自体が小さくなっています。
はじめて見たときは大きな池だと思ったのですが、先日見たときは大雨の翌々日というのに単に梓川の川幅が広がった場所のようにしか見えませんでした。

穂高連峰を望める場所からは、立ち枯れた木はまったっく見えません。しかも池は小さくなっていました。

大自然の景観は人間の時間スケールとは比べ物にならない長い期間で変化していくことは理解できるのですが、大正池の場合は驚くほどの短期間で変化しているわけです。
沢渡から上高地に行くバスに乗るとほとんどの乗客は大正池で降ります。
旅行ガイドブックなどでも必ず上高地で寄るべきところのように書いています。
初めて訪れた方はきっと感動するのでしょう。
でも昔を知っているとその美しさ、神秘的な景色がなくなっていてがっかりします。

大正池の全貌をiPhoneのパノラマ機能で撮影撮影してみました。
梓がの川幅が広がったという感じです。されに立ち枯れた木がありません。
驚きの変化です。

今年から10年後、大正池はどうなっているのでしょうね。


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