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大雨の翌日に上高地入り

私の年中行事の一つともなっている梅雨入り前の上高地散策。
今年は5月28日から2泊で春から初夏の上高地を楽しむ予定でした。
ところが、26日ごろから天気予報で台風1号ができ、その影響を受けて低気圧が活発化してその雨雲が通る時に大雨になるという予報でした。
そして28日は中部、甲信、関東はかなりの降水量になるとのこと。
これはどうしたものか。
28日は朝の上高地のライブカメラを見て、それほどひどくないなら午後にでも上高地に入ればいいか、と思い、早朝出発は諦めました。
その28日の朝、自宅でライブカメラの映像を見ていると、かなりの雨が降っていて木々が大きく揺れているので風もあることが分かりました。
その映像を見ている我が家でも雨の音が外から聞こえるほど強い雨です。
すっかりと行く気を失い、29日に出発することに変更しました。
しばらくして、上高地公園線が大雨で通行止めになったというニュースを知りました。行かなくてよかった。行っても沢渡で閉じ込められることになるところでした。
翌29日、我が家を出発するときは雨は降っておらず曇り空。
それでも晴れの予報もあったので、上高地に向かいました。
なにも調べていなかったのですが、上高地公園線は29日6時に通行止めの解除がったということで、何とか上高地に入ることができました。

河童橋には人がまばら。穂高は見えず。梓川はまだ濁流。

沢渡からバスに乗って上高地に向かう途中でも梓川がものすごい水量で怖いほどに速い流れで、大丈夫かなと思うほどでした。
バスが釜トンネルを抜けていよいよ上高地の景観が見えるようになると、まず気付くのが清流梓川がこんなに濁っているのかということです。
そして穂高連峰も焼岳も雲の中に隠れて見えません。
天気予報では天気は回復傾向と言ってましたが山はやはりダメかなと少し気持ちが塞ぎました。
バスがターミナルに到着し、河童橋まで行くとやはり人はまばらです。
さらに、私がこの時期の上高地で最も好きなコース、上高地から明神までの梓川左岸が通行止めで、明神に行くには右岸しか行けないのです。
それでも何もしなければ寒いので、歩き始めました。
岳沢湿原手前辺りからあちこちで水が流れていてそこらじゅうで湿原が出来上がっているみたいです。

水がたまり湿原状態になっています。水溜まりに写る青空に少し気持ちが上向きました。

岳沢から流れる沢の水量も多くものすごい音で湿原に流れ込みます。
少し怖い感じです。

岳沢からやって来る激しい水の流れ
上の写真と同じ場所をiPhoneのLIVEフォトで撮影してみました。ちょっと穏やかに見えますね。

この先も穏やかな上高地の表情とは違う景色ばかりかと思っていたのですが、その後天気は急速に良くなり、ガスもどんどん抜けていきました。
結局徳沢まで往復して来ました。
徳沢から河童橋に戻ってきたときにはすっかりと晴れて、きれいに穂高連峰と焼岳を望むことができました。
梓川だけがまだ少し濁っていましたが、徐々にいつもの清流に戻りつつありました。

河童橋から戻ってきて振り返ると穂高連峰がきれいに見えていました。
焼岳もしっかりと見えています。梓川だけがまだいつもの姿ではないのですが。


上高地の花や、10年ぶりに行った大正池などの話は、また別記事にしたいと思います。


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