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青い炎

甘い星の瞳孔に万有引力で引き寄せられて、暗闇の中呼吸の音を聴いている。規則正しいリズムの中で硬直していた筋肉が解きほどかれる。痛みや悲しみなんて忘れ、優しさの前に跪き、こうべを垂れて服従する。そうして互いが揺らぐほどに近づき、輪郭を重ねようとするその刹那に風が吹く。我に帰ればそんな幻影の中で安息しようとした自分が馬鹿馬鹿しく、一方で気付かぬまま飲み込まれていればとエゴが過ぎるけれど、やはり孤独に生きていかねばならないし、生きざるを得ないと思います。

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