見出し画像

スーパーラグビー中間雑感

kia ora. スーパーラグビーアオテアロア・オーストラリアの試合の1/3が終了しました。主に順位・代表戦未出場選手の紹介・ハイランダーズの話が中心になると思います。

1.スーパーラグビーオーストラリア

まず2月19日に南半球で最初に開始されたのがオーストラリアでした。現在、各チームが3-4戦終了している状況です。
大方の予想通り、ブランビーズとレッズが2強状態で、レベルズとフォースが2強に食い下がっている状況です。
レベルズはマット・トゥームアのゲームマネジメントとペナルティーキックで点数を稼ぐという明確な方針、フォースはディフェンスとフィジカルの強化によってしぶとい戦いを演じ、今年のオーストラリアのラグビーを面白くさせています。
ワラターズは主力選手がいない状態での戦いを強いられています。

その中で代表戦未出場で目に付いた選手をピックアップしてみます。


レッズ:アレックス・マフィ(Alex Mafi)

24歳の選手でパエンガ=アモサやタニエラ・トゥポウと同世代になります。
ポジションは2番(フッカー)、当たりの強さというよりは走れるフッカーという印象です。

パエンガ=アモサの怪我で先発出場、彼の復帰後はリザーブに回ることが多くなっています。(スクラムはパエンガ=アモサの方が強い)

レッズ:セル・ウル(Seru Uru)

フィジー出身の24歳の選手で、ポジションはバックロー(6~8番)を担うことが多いです。2017年頃から動画が出ている選手ですね。

第3戦のブランビーズ戦では動画での突破をきっかけに逆転勝利を演じています。ハリー・ウィルソンとポジション争いをしています。
また、フィジー出身という事でワラビーズに選ばれない場合、フィジー代表として出場する可能性もあります。

レッズ:スリアシ・ヴニヴァル(Suliasi Vunivalu)

2020年にワラビーズのスコッド入りしたものの、公式戦出場はならなかった選手です。25歳でポジションはウィングがほとんどです。

元々13人制ラグビーのプロ選手でメルボルン・ストームという強豪チームで活躍していました。その時の出場試合の勝率は90%程でした。
常勝チームのマインドを持った選手でもあり、観戦した印象もオールブラックスでも十分活躍できる水準にあります。

ブランビーズ:リアン・ローネガン(Ryan Lonergan)

22歳の選手で、2017年にU20オーストラリア代表で出場しています。ポジションはスクラムハーフ(SH)です。

上の画像では55mのペナルティーキックを成功させ、ブランビーズを逆転勝利に導いています。残りは本職のスキルアップ次第でワラビーズのスコッドに選出される可能性もあります。

フォース:バイロン・ラルストン(Byron Ralston)

20歳のフォースのウィング(WTB)の選手です。オーストラリアでは珍しいダーウィン出身で、もともと足が速い所を2021年はグラバーキックやディフェンス面の向上が見られています。

マリカ・コロインベテが日本のパナソニックと4年契約を結んだことにより彼のワラビーズでの出場の可能性が低くなった分、ラルストンにもワラビーズに名を連ねるチャンスが広がっているかもしれません。

2.スーパーラグビーアオテアロア

2月26日に開幕したニュージーランドのスーパーラグビーシリーズです。こちらは2020年は世界中がラグビー出来ない状況で名勝負をたくさん繰り広げ、世界の注目を浴びました。
それもあってか、今年は世界中でRugbyPass社を通しニュージーランドのラグビーを視聴できる環境が整えられました。

ただし、2021年は去年ほど面白くはない…というのが正直なところです。今週の注目は姫野選手のハイランダーズデビューとアーロン・スミスの154CAP目の節目の試合が重なった試合です。

20番としての出場、6,7,8番のどこかで途中で入る形になると思います。

ハイランダーズの選手の紹介については地元ダニーディン在住の方がブログで書いてくださっているのでリンクを紹介させていただきます。

ブログ後半にもありますがジョナ・ナレキ選手、フォラウ・ファカタヴァ選手にも注目しながら観戦すると良いかもしれません。


未来のオールブラックスの選手については過去記事引用になりますが、マオリオールブラックスvsモアナ・パシフィカでおおよそ挙げています。この時とあまり変わらない印象です。

上記記事に加えて、2人ほど気になった選手がいるのでピックアップしてみます。

チーフス:エティネ・ナナイ=セトゥロ(Etene Nanai-Seturo)

ラグビー7人制代表で東京オリンピックに出てくるかもしれない選手です。
ひとまずはチーフスのウィングとして実績を積むという趣旨の記事がありましたが、将来が楽しみな選手でもあります。


クルセイダーズ:レイチェスター・ファインガアヌク(Leicester Fainga'anuku)

ニュージーランドの強豪チームの新しいウィングの選手です。
元々セブ・リースやジョージ・ブリッジなどがいる中で今年台頭してきています。ジョージ・ブリッジが怪我で離脱している現状、彼にも出番が回ってくる可能性はあります。


3.最後に

Covid-19のワクチン接種状況が順調ではなく、伸びる可能性があるのでトランス-タスマン戦が実施されるかも不透明ですが、姫野選手のためにもぜひ実施してほしいところです。
NZのスピードだけでなくオーストラリアのパワーにも直面する経験が必要だと思います。

ただ、ブリティッシュ&ライオンズとのツアーの兼ね合いもあるので5月頃に彼は重大な決断を迫られることになりそうです。ここについても動向を追っていきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?