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2021年自キ活まとめ–エルゴノミックの上半期と反エルゴノミックの下半期
この記事は キーボード #3 Advent Calendar 2021 の8日目の記事です。
前日の記事はMachiaWorksさんの自作キーボードを(MIDI鍵盤として)作成しました。でした、MIDIコントローラーは僕も興味あるので、いつか作ってみたいです。
はじめに
エントリーしたのが遅くて、書き始めが締め切り直前になってしまったので、2021年の自キ活の振り返りを時系列でざっとまとめることにしました。
1月
在宅勤務と出社が半々くらいになっていて、メインキーボードになっていたDactyl Manuformを持ち運ぶのが面倒になってきたので、2台目を作ろうと思い立ちました。
同じものを2つ作るのも面白くないので、カスタマイズ版の設計をはじめました。
Dactyl Manuformのカスタマイズに手を挑戦してみる。
— アツユキ (@aaa_tu) January 18, 2021
Clojureのソースがちょっと読めるようになってきた。 pic.twitter.com/BjeSPlElAF
同じ時期、楽器のほうのキーボードにも手を出したりしていました。
2月
Dactyl Manuformのカスタマイズが順調に進み、この時点で形ができあがりつつあります。
アルミのシャフトはまだまだ届かなさそうなので、木の棒で仮組みしてみた様子。
— アツユキ (@aaa_tu) February 4, 2021
なかなかサイファイな佇まいで完成が楽しみ。 pic.twitter.com/eUX5V8m0h1
他に、QMK Firmwareを日本語環境で使いたいけど、QMKのビルド環境構築に挫折した人(僕です)向けの力技変換ツールを作ったり。
発売まもないRaspberry Pi Picoを購入(伏線)したり。
電子工作界のビッグウェーブを体感するためのチケット、#raspberrypipico の5枚綴りを手に入れた。
— アツユキ (@aaa_tu) February 6, 2021
なんか、界隈の盛り上がりを見てると黎明期的なエネルギッシュさと言うか、漠然としたワクワクを感じる! pic.twitter.com/oKpFZA15F2
あと、Dactyl Manuformからちょっと脱線して、ジョイスティックをマウスにする研究に手を出したりしました。
ジョイスティックをアナログ入力で読んで、CircuitPythonのHIDライブラリに突っ込むだけで簡単にマウスになった。
— アツユキ (@aaa_tu) February 11, 2021
案外このままでも使えそうだけど、少しチューニングしよう。 pic.twitter.com/yFlfvdLxBA
並行して楽器のほうのキーボードもいじっていました。ひとつのプロジェクトに集中できないタイプです。
音が鳴るうえにピカピカ光るなんて、もうそれだけで楽しい。 pic.twitter.com/BWQ5wUBSIR
— アツユキ (@aaa_tu) February 2, 2021
3月
Dactyl Manuformカスタマイズの途中経過をまとめました。設計がほぼ終わり、メインの構造が完成して、電気系統の組み立てに入ったころです。
ここからは根気のいる地味な作業が続きます。
列も結線した
— アツユキ (@aaa_tu) March 22, 2021
交差するところは何か絶縁を入れようかと思ったけど、空中配線でもけっこう安定しているのでとりあえずこのままいってみよう pic.twitter.com/WqI6zlSeVE
4月
またまた脱線して、初自キだったErgo42をカスタマイズして、エルゴノミックに尊師スタイルするためのケースを作ったりしました。
フィラメント不足という残念すぎるミスをやらかしたものの、運良くネジ穴のところまでプリントできてて機能的には問題なかったのでセーフ(?)
— アツユキ (@aaa_tu) April 7, 2021
軽く触った感触は、予想以上に使い心地素晴らしい!最高!!
プリントのリベンジはしばらく使って改良点出てきたらにしよう pic.twitter.com/TuTW3PoO4c
Dactyl Manuformの方はキースイッチの取り付けまで進み、完成形が見えてきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1638894257661-0Om6wdBcD7.jpg?width=1200)
オリジナルとの打鍵比較してみたり。ちなみに打ち心地は全然違って、個人的にはかなり好感触でした。
打鍵の雰囲気動画です、前半がオリジナルで後半がスケルトンエディション
— アツユキ (@aaa_tu) April 21, 2021
両方ともGateron赤軸にDSAキーキャップ、なるべく同じくらいの力で少ししっかり目にタイプしています pic.twitter.com/5FF8GeCTYS
5月
Dactyl Manuformのカスタマイズが佳境をむかえます。このキーボードを「Dactyl Manuform Skeleton Edition」と呼ぶことにしました。
ひととおり束ね終えたら、長さをちょいちょいっと調節して結束バンドを締め、余分を切り取って完成 pic.twitter.com/GN4GvzDGy8
— アツユキ (@aaa_tu) May 12, 2021
6月
ついに「Dactyl Manuform Skeleton Edition」が完成、設計ファイル一式をGitHubに上げつつ、ビルドガイドを公開しました。
7月
2月に買って以来積み基板になっていたRaspberry Pi Picoを使ってみようと、軽い気持ちでPiPi Gherkin基板をポチりました。
ファームウェアがPythonベースのKMK Firmwareというのが惹かれポイントで、QMKのビルド環境構築に挫折した僕でも、Pythonファイルをテキストエディターで編集するくらいならできるぞと。
最近Raspberry Pi Pico版Gherkinが気になって仕方ないんだけど、ポチってしまおうかどうしようか🤔 https://t.co/aLzFvhGT2D
— アツユキ (@aaa_tu) July 6, 2021
当時まだPiPi Gherkinの情報が少なかったので、ビルドログを公開しました。この辺りで30%キーボードの沼にはまりかけていたようです。
PiPi Gherkinは日本語情報がまだ少なさそうなので、徳を積むためにビルドログを書いてみました。
— アツユキ (@aaa_tu) July 24, 2021
PCBは@TalpKeyboard さんで購入できるので、ぜひ軽い気持ちで買って一緒にこの深みにはまりましょう。
ラズパイPicoベースの30%自作キーボード "PiPi Gherkin" のビルドログhttps://t.co/zXBDgL7ogP
ついでにケースも作りました。シンプルに良い感じにできたので、これはわりと自信作です。
できたー pic.twitter.com/KjO1sbOPWp
— アツユキ (@aaa_tu) July 17, 2021
8月
8月は、とくに目立った進捗はありませんでした。
最小構成のMacbook Air+PIPI Gherkin、わりと普通に使えるかも pic.twitter.com/JyC2odmxQo
— アツユキ (@aaa_tu) August 17, 2021
9月
PiPi Gherkinのカスタマイズに興味が湧いて、キーを追加したりLEDを追加したり。この辺りからメインキーボードがPiPi Gherkinに切り替わりつつありました。
うごきました pic.twitter.com/k8Tifea1bv
— アツユキ (@aaa_tu) September 23, 2021
キーを増設するためのケースも設計しました。
できた、ゲーミングGHERKINだ! pic.twitter.com/TAa5G1caRg
— アツユキ (@aaa_tu) September 25, 2021
10月
PiPi Gherkinを34%にカスタムしたモデルが完成したので、ビルドログを書きました。自分的に34キーというのはとてもちょうど良くて、今の時点で最もエンドゲームに近いと言えます。
さらに、キー数が極端に少ないキーボード特有の、裏技みたいなキーマップへの心理的ハードルを崩せたことも、大きな収穫でした。
ビルドログ的なものを書きました
— アツユキ (@aaa_tu) October 21, 2021
使い心地かなり気に入っちゃって、職場でも在宅勤務でも使っています
30%キーボードPiPi Gherkinにキー4つとLEDを増設する話—これもまたひとつのエンドゲーム—https://t.co/pwhnnv2Qc5
あと、PiPi Gherkinをメインキーボードとして使うにあたって、KMK Firmwareを日本語環境で使えるように、キーコードの変換スクリプトを作ってKMK本体にマージしてもらいました。
kmk/extensions/keymap_extras/keymap_jp.py
11月
なんと、「Dactyl Manuform Skeleton Edition」のビルドに挑戦する人が現れました、ヨーロッパ在住の方のようです。自分のデザインを後追いしてくれるフォロワーが付くと、認められた気がして気分がいいですね!
about to build a cyberpunk variation of dactyl manuform design by @aaa_tu pic.twitter.com/HjdqgqbGc5
— Alex (@Alex86062934) November 23, 2021
12月
"Give yourself to the Dark Side" pic.twitter.com/5GFDDsGVgS
— アツユキ (@aaa_tu) December 2, 2021
まとめ
2021年の自キ活を総括すると、エルゴノミックに傾倒した上半期と、その対極(?)な30%キーボードにハマった下半期でした。
30%キーボードを経験したことで、キーマッピングの心理的制約が取り払われた今なら、もっとエッジの利いたエルゴノミックキーボードをデザインできるかもしれません。ここから先は2022年の課題にしようと思います。
※ この記事はPiPiGherkin+4で執筆しました。
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