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宇野維正先生考察第六十二段 『真夜中乙女戦争』Twitter スペースでのスペシャルトークライブイベントでの宇野先生編

今回の宇野先生考察はこちら


MOVIE WALKER PRESSのTwitterのスペースで開催された『真夜中乙女戦争』のスペシャルトークイベントでの宇野先生の発言をピックアップしていきます。

基本的には監督の二宮監督と俳優の柄本祐氏に宇野先生がインタビューするような内容なのでそれほど発言は多くありません。

では、ピックアップしていきます。


『はーい、この踊ってるアイコンはどなた?柄本さん?柄本さんがいきなり入ってます。柄本佑さんが最初から参加していただくことになりました』
『はい、よろしくお願いします』
『合わせて二時間半ぐらいPOP LIFEで二宮監督と話してますのでそちらも聴いてみてください』
『質問に柄本さんにも答えて頂けると言うことでランダムで質問していきますね』
『真夜中乙女戦争は考察のし甲斐がある作品で既に何度も観られている方もいてあれはどうだこれはどうだと話している。映画って難しいんですけど、監督がこれが答えですと言ったのが全てではなく前提としてお客さんが感じたことが正解だと思うけど、とは言え監督の意見、柄本さんの意見もみんな聞きたいと思いますのでその前提ありつつ話していきたいと思います』


『コロナで撮影が延期になって二宮監督が脚本を推敲を大分やれたことで考察し甲斐のある作品になった事の理由の一つ』


『いまたまに音が途切れるのでBluetooth切りました。聞こえますか?』


僕は映画の批評とか書くんですけど、日本映画ってタイトルの出かたとかフォントとかが外国の映画と比べてもったいないなと思う映画が多い。外国の映画との一番の違いはそのデザインの部分だなと思うぐらい』
『最後タイトルはダークナイト以降めちゃくちゃ流行りましたよね。ノーランが流行られせた』
『ダークナイトのタイトルが出たシーンは闇の騎士になったことをタイトルで表してる』


僕がこの映画で一番好きなセリフはセンパイが主人公に言う「年上の女性には年下のように接して年下の女性には年上のように接するのが良いのよ」ってセリフでなるほど。あれ良いセリフですよね。モテる男はそうだなと』


『柄本さんの黒服は解釈のしようがあるキャラクター』


『映画に出てくる映画とか本に意味がないことはない。必ず意味があると思った方が良いというのは僕のからの大前提』
『アウトブレイクは95年の映画で普通に映画館で観てましたけど』


『Netflixの映画は全然宣伝しないから上映してるの気が付かないで終わっちゃう』



『僕は映画を観て日本で一番カッコいい俳優は柄本さんなんじゃないかと思った。男好きする感じはありますよ。こんなことをスペースだから言いますけどね。あとデカいしね。デカい役者は同性はおおっ!って思いますよ』



『ただの犯罪者はヴィランとは言いませんもんね』
『一応、解説をしておくとパピオンはラミマレクでリメイクされてますけど、元々はスティーブンマックイーンとダスティンホフマンの1973年の映画で僕が小学生の時は何度も日曜洋画劇場でやってて、定番でしたね。僕が最初期に感銘を受けた外国映画の一つですね』
『トラウマ映画ではないですけど、刑務所こわっ!って感じでしたね』
『映画には衣装も重要じゃないですか。真夜中乙女戦争はその辺りも行き届いてると思う』
『衣装とかちゃんとしてる映画としてない映画の差は大きいですよね』
『さっきのキスの話をしたらネタバレだって言ってる人もいて難しいなあと思いました』
『最近、悲惨な事件が起きるたびにジョーカーって言葉が独り歩きしてる。あのホアキンフェニックスが演じたジョーカーは複雑なキャラクターで単純なヴィランじゃないのにそれが独り歩きしてるのがあの映画が好きな人間としてはもやもやする』
何か事件が起きるたびにあの事件のせいでテレビでジョーカーが流せなくなったフェイクニュースがあがるけど元々、あの映画はR15指定なのでテレビではゴールデンタイムに流せない。そういうフェイクニュースが独り歩きしてるのを苦々しく思ってる』
『ファイトクラブに関しては99年公開で同時多発テロが起きた時に間に合って良かったねって感じなんですよね。あのラストシーンは同時多発テロ以降では描けない。アメリカ人にとっての最大のトラウマなんで。あの企画がだらだらしてたらぽっしゃっていたと思うんで』
『今回、真夜中乙女戦争もコロナ禍に撮影が延期されただけじゃなくて内容的にも影響されてる。社会に対しての破壊活動を描く時はどうしても繋がってしまう。そこら辺を線引きと言うか観る方のリテラシーもそうだし、作る側のモラルもそうだし難しいと言うか。そういう所でも色々と考えさせられる作品なのかなと思いますね。』
『本当にこの20年ぐらいの東京の街も駅前の再開発で多額の税金が投入されて、タワーマンションみたいになって、その足元の街並みは置き去りにされてみたいな。子供の頃の銀河鉄道777とかで見た風景がこんなリアルにこうなるんだって。横浜行っても思うし国分寺に行っても思う。そうなってくると破壊願望みたいな物は結構リアルになってくるんだろうなと。妄想のレベルでは。さっき柄本さんがゴッサムシティって言いましたけど、本当にフィクションの街に住んでいるような感覚になる』
『柄本さんのドラマ観てますよ』



柄本さん「ミステリというなかれは一昨年の12月から去年の1月ぐらい撮ってます」
『菅田将暉スケジュール恐るべしですね』


【総評】

読んでみての通り宇野先生のよそ行きモードなので特にキレキレ発言はありません。その中でもネットフリックスの宣伝に対して言いたい事があるのは相変わらずですね。少しの間だけネットフリックスの宣伝の仕事をしていたのに外されてからは結構、どこでも言ってますね。

あとたまに出る宇野先生の男性に対する好意。その最たる物は木村拓哉と小沢健二なんですが、今回は柄本祐氏に出ました。

ジョーカーの話も他でも良くされてますのでよほど伝えたい事なのでしょう。

ちょっとぶっこんでみたのは『ミステリというなかれ』と撮影時期に関して菅田将暉スケジュールと言った事ですかね。



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