何故か好評なので宇野維正先生の考察 第二弾

先日、宇野維正先生のPOD CASTでの発言をまとめて宇野先生について考察した記事が何故かいろんな方がリンクを貼ってくださったりしてアクセス数が多かったりして好評を頂きました。ありがとうございます。みんな好きが嫌いかは別にして宇野先生の言動が気になっているんだろうなと実感しました。宇野先生も「大嫌いってことは大好きってことだからね。あなたの事が気になってしょうがないって意味だからね」と言ってました。彼の事が気になってしまう時点で負けなのかも知れません。インターネットで誰しも「何でこの人について言及したわけでもないのに自分に対して何故かヘイトを発言をする」って人がいると思いますがその人に好かれてるんだなと思った方が気が楽ですね。
そんな大人気な宇野先生の最新の発言から今回も研究していきましょう。今回も三原勇希 × 田中宗一郎 POP LIFE: The Podcastの前回まとめた所から以降の回でまとめていきます。


#035 インターネット大好き!大嫌い! Guests: 柴那典&宇野維正 (2019.12.12)


『柴那典はあのやばいブログ書いてた奴が来たと話題だった』

※あのやばいブログはブログ文化がまだない時代にロッキングオンの入社試験を克明に描いてロッキングオンに入社前に怒られたブログ


『ほぼ社内は(やばいブログを)共有していた』


『(就職したロッキングオン)会社からあてがわれたらパソコンが最初のパソコン』


『津田大介、ナタリー大山、速水健朗 みんなブログからはじまった世代』


『パソコンは会社からあてがわれたからいやいや覚えた』


『原稿料が発生しない仕事はやったことない。原稿料がない仕事は考えられない。』


『原稿を待たせている物があるのにただで書くのはおかしいな話だからただで書かない』


『宇多田ヒカルは小学生の時にマックを貰って嬉しかったとインタビューで言っていた』
 
『投稿によって雑誌をつくるアマチュアイズムが元々のロッキングオンのコンセプト』


『今誰でも知ってる様なアンチロッキングオン的な著名人たちがみんな論評をロッキングオンに送ってきてしてた。それをロッキングオンで働いていた時に見ていた。音楽についての論評』

『ロッキングオンに送られてきた論評はブログが出来て明らかに減った。』『Hは出会い系本として出来た。だからH。如何わしいノリだったが渋谷系の受け皿に変容していった。』

『初期ロッキングオンにはアマチュアイズムがあったがそれから商業主義に流れていく』


『柴は政治臭を排除している、タナソーさんはバリバリ左翼』


『僕はクリスチャン、どちらかと言えば左寄りの家庭で育ったから左寄りだがタナソーと比べれば全然左翼じゃないと思った笑』

『90年代の終わりからインテルを応援してる。アトランタの人の様にラップはSouthだよと言っているがミラノにもアトランタにも住んだことない。不自由さを感じアイデンティティがどこかを他人に理解されづらい時代になっている。息苦しい。』


『ここ数年のポリコレの流れの中で白人の男性が被害者意識を持っているのも普通になって来ている。』


『ソーシャルメディアを見てるとみんなよくこんなマインドで日々を送っているなと思う。』


『基本みんな死んじゃえと思って生きている』


『東京、音楽、映画には帰属意識があり、それを脅かされる場合のみ表出している』


『オリンピックは東京の問題なので気になる』 

『帰属意識の中から出てくる嫌悪感があるがそれをなるべく少なくしようとしているが元々の根底にあるのが みんな死んじゃえと思いながらなるべく自分はぶっ飛んで生きていたのにそれが許されない、共感を得られない 社会になっている。この不真面目さのままどこまでいけるか模索している。』


『タナソーさん基本はマークフィッシャー的なんだけど任侠映画とかでエスケープしてるように見える。』


『オザケンは本当にピュア。いろんな人がニューアルバムについていろんなこと言ってるけど根底はピュア。ゾッとするほど残酷なことほどピュア。
少しお話しさせてもらったことはある。柴はインタビューさせてもらったが。』
『オザケンはジョーカーのような人物。ホアキンフェニックス版ではなく昔の。トリックスター。元々フリッパーズギターはアナーキックと言葉で出てきたアナーキズムのグループ。そこを乗り越えたが文章の中ではアナーキズムへの言及や憧れがある。それなりに乗り越えているが僕はその部分の憧れが今でも捨てられない。共感されないが。 』

※アナーキック・ロマンティシズム・オブ・ユース(Anarchic Romanticism of Youth)という言葉をフリッパーズギターとカメラトークのジャケットに書いてます。

『フリッパーズギターのアナーキックロマンシズムはジョーク。基本的にフリッパーズギターは全てジョークだから。』
『その後オザケンの沈黙期にアナーキズムに真剣に向き合うにようになった 』

『彗星の出だしの 「そして時は2020 全力疾走してきたよね」 は吉本新喜劇なら一斉に突っ込むところ。お前沈黙してたやん!って、でもあれは聴き手に対しても言ってるが自分にも言ってる。それに打ちのめされる。本当は見えないところで全力疾走してきたが言わないのが彼の美学だったのについにそれを言った。それを宣言したアルバムの冒頭でこのアルバムは全てを言うんだと言う心構えが出来た。』


タナソー談「あの歌詞は俺もお前たちもダラダラ生きてきたから世界はこんなに酷くなった」と言う皮肉 → 宇野「ああ、なるほどね。そう言う面もあるかも知れない」
『オザケンは怖いよ 』

『ソーシャルメディアで何千レベルでブロックしているので最近オザケンを揶揄する声が聞こえなくなった。何故なら僕を揶揄する人はオザケンを揶揄する人が多いから。揶揄は受け付けない身体になっている。意識的にね。たまに漏れてくるのを見るとファンの戯事だと思ってくれて良いけといまだにオザケン舐めてる人がいるんだなあと』


『俺は実はオザケンを神格化してるわけではない。でも、舐めてる人がこんなに多いんだなあと思う。』


『2010年代は2008年にはじまったレディガガが出てきたSpotifyがはじまった。マーベルシネマティユニバース、ブレイキングバッドも。』
『00年代は自分は悪く言いがち』
『タナソーさんと言えば世の中的にはradioheadのKID Aの助けて助けてレビュー』
タナソー談『たすとけ、おすけべえとか違う言葉が入っていることは理解されてない 』

【寸評】

この回での大きな発言は『基本みんな死んじゃえと思って生きている』と『SNSで何千人単位でブロックしている』でしょう。

基本みんな死んじゃえは後にも出てくるのでスルーしますがブロックの数。宇野先生と言えばブロックというぐらい宇野先生にブロックされている人は多いと思いますが具体的な数字が出ました。これは貴重な一次資料になると思います。

小沢健二の帰還の著者でもある宇野先生がオザケンについて語るという興味深い回でもあります。色々思うことはありますが『俺を批判する人とオザケンを批判する人は同じ人たち』発言はちょっと疑問はあります。個人的には反対でオザケンが嫌いな人は宇野先生も嫌いのが正しい気がします。

宇野先生が好きな人の中でオザケンが好きって人は多いかもしれませんがオザケンで好きな人の中で宇野先生も好きって人は・・・・と思いますが。

同意する発言はフリッパーズギターは全てジョーク。と小沢健二を舐めてる人が多いって発言ですね。フリッパーズギター時代の二人の発言は全てジョークだしレコ大で板東英二を怒らせて頭叩かれる物全てジョークです。あのレコ大以上のジョークはないと思います。最優秀アルバム賞を取ったこともあの場に二人がいたことも板東英二、和田アキ子との絡みもすべて。

小沢健二を舐めてる発言も同意で世間的な「東大出の優等生な昔のポップスター」なんてイメージは彼を知ればなくなりますがみんなそう思って舐めてます。宇野先生が言う通りトリックスターだしかなりの怖い男です。


#036 ディストピアと小沢健二がやって来た! Guests: 柴那典&宇野維正(2019.12.19)


タナソー談「これまさちゃんはアベンジャーズで言えばアイアンマンのポジションかな?」

『僕はDCなんでアベンジャーズにはアッセンブルしませんよ笑 アイアンマン要素ないしあんな立派な人間ではない』


西寺郷太氏の宇野先生評「宇野さんは勝ち馬に乗るではないけど常にカルチャーとして勝っていたい側に立ちたい人。だから今は黒人のラップが勝っているからその側に立って「いまは黒人のラップ以外聴けない」とか言う。違和感はあったがそういう人なんだと思う」

タナソーの宇野先生評 「これまさちゃんはアジテーターとして優秀 」

宇野先生の上記に対するアンサー『自己評価は全然違う。アートの秘密のヘルツを受信する事が出来る能力があるからこの仕事をしている。アジテーターや勝ち組に乗ってるのではなく秘密のヘルツを受信しているから最新のトレンド側に立っている。そして文章がめちゃくちゃ上手い。秘密のヘルツを受信出来て文章が上手いから結果アジテートされているだけ。その2つだけで食べている。秘密のヘルツを受信していていると自覚したのはこの仕事をしてから。みんな気付いてないヘルツも受信しているし、みんなが気付いてるヘルツの中かもみんなが気付かないシークレットメッセージを受信している。基本的には素晴らしいキラキラした物を受信している。
最近は壊れかけのラジオかも知れないが笑』


『これを聞いてる知り合いはみんな三原さんを褒めてる』


『タナソーさんが苦手だって言う人も三原さんは凄い子見つけたねと食事をしながら言われる』


『ナップスターは必要性を感じてなかった。サンプルを山ほど送って貰える状況だから音楽に飢えてない状況だった。』


『インターネットの回なんで言いますけどインターネットで延々いまオザケンから声かけられてて、すいませんいまそっちに意識が持って行かれてて、一問一答しませんかって。。。インターネット回だから言ってもいいかと 。。。』

三原さん談「オザケンからのきっと優れた書き手だと思う」 

→宇野先生 『その言い方もすごいなぁ苦笑』

『宇多田ヒカルのThis is Loveの悪い予感がするとわくわくしちゃうなの歌詞は最高。恋愛関係においても悪い予感がするとワクワクしちゃう宇多田ヒカル最高。』


『ソーシャルメディアに対してみんな楽観的だったが俺は懐疑的だった。いやいや登録したのは震災の後、そのあと数年間はほとんど使わなかった
mixiは実質無くなった。2ちゃんなんて誰も見てない。名前が変わったって誰も知らない。本当に変な人しか見てない。』


『いまのTwitterはいつかのネット掲示板の匂いがする。特にTwitterはいつまであるのかな?みんなTwitterから逃げてる。』


『Twitterはやってないけどフランクオーシャンみたいにインスタだけやってるミュージシャンもいる。』


『Twitterからの逃げ場としてインスタに移行したがそのインスタも住みにくい状況になっている。』


Iot →『 聞いたことない!』


『SNSでつながっているからこそ500万人ぐらいフォロワーがいるタレントが問題を起こすとパージされる 』

『みんな死んじゃえは声高に言いたいわけではない。恥ずかしながら思ってる。』


『宇多田ヒカルの虹色バスにもeverybody feel the same くるりの曲にも結局みんな同じことを感じている。結局はそれはニヒリズムやシニシズムに近づいていく。』


『虹色バスは大好きな曲でもありめちゃくちゃ死にたくなる曲でもある。』


『星野源のsame thingも近い。アパシーに近い感覚。 』


『みんな死んじゃえはみんな死ねではない。可愛げがある。道化としてのね。』
『みんなTwitterをしなくなったのに自分は続けるのには明確に理由がある。』 

タナソー談 「30代40代50代のTwitterのプロフィール欄にアイデンティティとして政治的信条を書くそれはアナーキストであろうがリベラルであろうが左翼でも右翼であろうが自分のアイデンティティを政治的信条で示す人たちが俺の目の前に入ってくる。その馬鹿たちは何をやってもやってくる」

宇野先生  『 右でも左でもない普通の日本人ですみたいな オエッ!って感じですけど』
タナソー「 2010年代半ばからTwitterでそういう連中が増えた。そういう人たちはイデオロギーと関係なく本当に馬鹿。 」

宇野 『本当に馬鹿だよねえ 』

タナソー 「そういう人たちは街ではぶつからなかったし学校ならぶん殴ってた奴らが勝手にくる。そんなの嫌じゃん 」

『本当の馬鹿はわからないが使用してる人でもTwitterにフラストレーション、変な気持ち悪さを感じてしまうしている。変な状況』
『ジェミニマン、ホビットなどフレーム数を増やした物は映画には必要ない。3DもVRも映画には入らなかった。アートとは関係ない物』
『テレビ電話は誰でも使えるけど誰も使わない』 → 三原さん、柴氏「 使うけど?」 → 『仕事では使わないじゃん』 
『3年前より世の中悪くなってない?』
『ダウンワードスパイラルになってない?』
『テクノロジーの進化が世の中をよくしていたとするならばもういろんな分野で臨界点を超えている。映画もテレビもこれ以上の解像度は要らないしここ臨界点がいろんなところで出来た大きな分岐点ではないか? 』

【寸評】

今回は非常に重要な発言が多い。特に西寺氏の発言とそのアンサー。宇野先生が出てない前の回で

西寺郷太氏の宇野先生評「宇野さんは勝ち馬に乗るではないけど常にカルチャーとして勝っていたい側に立ちたい人。だから今は黒人のラップが勝っているからその側に立って「いまは黒人のラップ以外聴けない」とか言う。違和感はあったがそういう人なんだと思う」

と発言していてなるほど!と思ったがそれについてのアンサーも凄い。秘密のヘルツを受信出来て文章が上手いとかこの仕事をしているとの事だ。本当になかなか自分のことをここまで自己肯定できる人は少ないだろう。流石だと思う。これこそが宇野先生が嫌われる理由の根底にあると思う。こんな人なかなか出会った事ないはずだ。多くの人は。だからこそ宇野先生を拒絶してしまう人たちが多いのだろう。

そしてオザケンファンの間で話題になったオザケンからのメッセージ。完全に宇野先生を挑発してる笑 これこそ小沢健二なんだよなあ。世間的なイメージのオザケンなんかよりこの意地悪さこそがオザケン。

あんまり宇野先生と関係ないかもしれないがTwitterをタナソーや柴氏があまりしなくなったという話。宇野先生は好きではないがある理由があって続けているらしいが。タナソーが言ってる話が重要なので宇野先生とは関係ないが書かせてもらった。若い子がTwitterからいなくなったとか日本人しか使ってないと最近よく言われるがあそこはとにかく生きづらい。タナソーの言う通り2010年代半ばから政治的な目的以外の使用用途がないのでは?と言うぐらいのツールになったと思う。なんとなく政府への不満を言えば政府の正しさが分からないお前が悪いとか話をすり替えて野党がどうとかマスコミがどうとか全く関係ないヘイトリプをしてくる連中がタナソーの言葉で言うならいきなり目の前にやってくる。すると普通の人は怖くなって政府への不満を言わなくなる。そうなれば言論統制の完成。奴らの思い通り。これは言論統制された場所だと思ったから私も使用をやめた。フジロックに政治を持ち込むな事件もそう。フジロックなんて根本は左翼的なイベントでそれでも良いと思ってきてる(別に奥のほうにいかなれば良いだけの話)人が大半なのに行ったこともこれから行くこともない連中が自分の政治思想を振りかざして「フジロックに政治を持ち込むな!」と意味不明なことをいう。フジロックの会場で言うわけではない。インスタでもないしブログでもフェイスブックでもない。Twitterで言うのだ。これがTwitterの生きづらさの象徴だと思った。関係ない連中が勝手に他人の聖域に入り込めで荒らすことのおかしさ。



#037 人類補完計画完成まで、あとわずか Guests: 柴那典&宇野維正(2019.1219)


嚼音を立てるタナソーにガチなテンションで

『ダメですそれは』


『ウーバーはディストピア』
『オザケンのツイートで前回は取り乱して申し訳ありません』
『小健二のウサギはエンデってぽいと言われていた』

『作家としては未だに未完成なままだが』

『映画や本も見て来たがそれよりもリアルライフを重視して来たみんな死んじゃえも言わないがリアルライフで起きた事が根底にある』

『ブログブームの時に悍しく思ったのはなんで日記なんて書けるの?言葉を選ばずに言うならなんてつまらない人生を送ってるの?』

『僕の20代の人生は書けない。異性関係とか本当のことなんて書けるわけない。柴の入社前のブログを読んでつまんねえ人生送ってるなと思った。』『10代の頃ロッキングオンを読んでいたスミスとかJDはとかロッキングオンの一条和彦氏の原稿から好きになった。影響を受けた。20代は読んでなかった』

『メディアの弱くなったから人々の声が世の中や作品にダイレクトに反映される。例えばゲースロのクリエイター二人は最終章で叩かれたからスターウォーズを降りた、そうやって歴史も変わっていく。』

『昔は人々の声よりメディアは力があったから音楽や映画は何か声が上がった時に守り力にもなっていた。芸術の価値とか。芸術の価値を見ないでキャンセルカルチャーが横行してるのはメディアの力の低下がもたらしている。』

『新聞はちゃんとしたものとタブロイドですぐ分かるがネットニュースはわかりにくい。全てが高級なニュースのように感じる。それがフェイクニュースに繋がっている。』

『加速主義は投げやりであるが故にある種共感を覚える部分もある。』

『メディアがちからを失ったのはいろんな必然だが批評家の力がない事がいろんな原因になっている』


『日本はポピュリズム以前に社会のキャンセル能力強すぎるから薬物で有名人が捕まると問題になる。映画の撮り直しが本当に必要か?問題とか』

『電気グルーヴはメディアや批評に守られている。イメージだけで売ってる芸能人ならそれで終わり。ミュージシャンはスタンドアローンで興行と物販で生きているから違う。』

『ネットは利用出来るから使用しているけど嫌い。クラウドファンディングは嫌い。』

『インターネッ党がネットヘイトのピーク。信頼してる知識人も乗ってるのを見て嫌だった。N国党と同じ』

『何で本田圭佑のことをあんなに嫌うのかと言えば彼はインターネッ党とかN国党とか同じ。仮想通貨とかクラウドファンディングの看板を自らの意思で背負う。あのネット界隈の嫌悪感がずっとある。』

『コンテンツの力が弱っている。』

『若い世代がピュアなのは良いコンテンツに触れてないからかも知れない、
ミーゴスやポストマローンが大好きだけどそれはこの歳でいろんな経験をして色々きいてきたからいま入れ込んでるだけで10代でミーゴスやポストマローンしか聴いてなかったら本当にピュアな拝金主義者になっていてもおかしくないわけじゃん』

『コンテンツの力が弱いからピュアでいられると思っちゃう』

『世紀末は俺は女のことしか考えなかった』

『若い子は出会ってないと言ったがいまの若い子にとっていいコンテンツは価値観を変えるような物でないのかも知れない。受け手を安心させるとか受け手のライフスタイルとか考え方を肯定させるとか。もっとインタラクティブなもの、ゲームとか。我々は浴びて来た我々は古い価値観かも知れない。君たちのコンテンツはレベルが低いよ、質が低いよと言ってるように聞こえたら本音はそこにあるとしても心外。』

『buzzはゼットンという名前のはずが許可が下りずにbuzzに。当時は誰も使ってなかった。』

タナソー談「BUZZの対義語snooze 1995年に始めたのがクラブスヌーザー」『リルナズXのオールドタウンロードはバズるの最終形みたいなところはある。』
『リツイートしたら100万円みたいにバズるがダサくなる時代になりつつあるのではないか』
『カニエが宗教化して来たりとかフランクオーシャンがアンダーグラウンドのクラブミュージックに向かったりとか匿名性のなかに埋もれていく』

『小沢健二のヤフーの記事にも書いたが何で音楽が好きかといえばアーティストはビジョナリー(予言者、頭のおかしい人)だから』

『バズる、ミームの賞味期限が来ている。フランクオーシャンやカニエはそっちに行くのなるほどなあと思う』

『僕はアート至上主義者。アートはテクノロジーから切り離される。Spotifyなアップルミュージックは最終形態、YouTubeも。どう考えてもあれが最終形でこれ以上の進化はない。これ以上アートとテクノロジーは結びつかない。アナログレコード愛好のような方向にアート全体が進んでいく。カルチャーが縮小するとは思わないが我々がカルチャーの中心だと思っていたものがどんどん狭くなる予感がある。それに携わっている人間としてはこれから10年続くとしてこれを見ていくのが仕事になるのかな?』

『アートやカルチャーに関わっている人は足場が狭くなっている感じがする。現状認識として。』

『ディズニープラスとHBOマックスが日本に来ることで映画からテレビに中心が移る。2020年代がはじまる。』

『今の若いミュージシャンはコアなファンベースは築いて長く活動できるかも知れないがビッグになる感じしない。こんなことを言うと西寺郷太さんにまた宇野さんは勝つ方にいたいんだと言われるかも知れないけど誰も勝つ気がしない』

『優れた才能があったときにそれをメディアや環境がアンプリファイしていった、でやっぱり増幅していくことによってアーティストは覚醒していく。米津玄師もボカロから出て来たと言ってもその後の彼のステップを見ればいろんな形で増幅していって覚醒していってというそういうサイクル
。そういうのが生まれにくくなっている。だからといってメディアの力は守り戻せないので個人個人で頑張るしかない』

『アートはこじんまりして欲しくない』

『柴の「うんざりしないようにしている」結構影響を受ける言葉』

『咀嚼音は咀嚼する人による 』

【寸評】

人のブログ読んで「なんてつまらない人生送ってるんだ」とか「最近の若いミュージシャンでビッグになる気がする奴はいない」とか流石の先生節です。

あと以前のN国党の話をしてましたがまた出てきました。色々と思う事があるのでしょう。

BUZZとスヌーザーの関係性、初めて気付いて鳥肌立ちました。確かにと。

あとこの回で一番興味深いのは本田圭佑を嫌う理由を公言した事でしょう。前からずっと嫌いだと公言してロシアワールドカップ前は代表から外せ外せと言っていました。しかし、活躍して宇野先生が謝るといういい話???もありましたが嫌っていたのはこんな理由だったとは。


【総評】

今回も宇野先生は自信家でした。そしてみんな死んじゃえism。これは宇野先生を形成してる大きな要素のようです。

しかし、一番のポイントはやっぱりオザケンに挑発されて挙動不審になる宇野先生でした。ぜひ音声で聞いてみてください。



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