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宇野維正先生考察第六十五段 三原勇希 × 田中宗一郎 POP LIFE: The Podcast 映画監督 レオスカラックス監督回でレオスカラックス監督にかつての愛を語る宇野先生編

今回の宇野先生考察はお馴染みのPOP LIFE: The Podcastからです。レオスカラックス監督回。宇野先生がレオスカラックス監督のかつて大ファンだったことを語る宇野先生考察では興味深い回です。ではピックアップしていきます。


『はい、映画音楽ジャーナリストの宇野維正です』
『レオスカラックスのドンピャシャ世代は僕なんですよね』
当時、二十歳で大学のフランス文学科に通っていた宇野青年に一番好きな映画監督はだれ?って聞くと「そんなのレオスカラックスのに決まってるじゃん」と絶対言ってた』
高校生の時に汚れた血とボーイミーツガールが観て、大学のフランス文学科選んだ理由もレオスカラックスにあって人生狂わせた人で言えば5本の指に入る』
『でも、20代まででその情熱は過ぎ去った感はある』
『レオスカラックスはカッコいい。映画監督でこんなかっこいい人いるの?ってぐらい。トムヨークに似てるけど更にかっこいい』
何故俺はカラックスじゃないのか?と思った。でも、カラックスにはそう言うファンが多い
『女優と付き合ってその女優で映画を撮るそれがカラックス』
『銀杏BOYZの峯田くんは歌詞にカラックスのワードをよくだしている』
『レオスカラックスはややこしいファンダムがあるのでそれが気掛かりだなと。自分自身がまさにややこしいファンダムの一人だったので』


『レオスカラックスのトークショーでインタビューをしてた佐々木敦さんを批判するツイートを割と大人になってたのにリツイートとかしてたからね』
三原さん「こわっ!」


『そういうめんどくさいファンがいるからね』
三原さん「良いじゃないですか。今度はされる側で」
『まあそうなんだけどね』

甘酸っぱい話しても良いですか?当時は僕は好きな女の子がいて、その子とポンヌスの恋人を何回、映画館に観に行ったかを争ってましたね。』
『8回、9回ぐらいまでは数えてましたね。一緒には行かないの。あー、甘酸っぱい』

『俺もあまりレオスカラックスのを思い出したくないのよ』
思い出した。かつてロッキングオンで若い頃の写真を載せなくちゃいけなくてさ。俺、ポンヌフで浮浪者のように項垂れてる自分の写真を使ってたわ。キモいでしょ?全てのエピソードがキモいからさあ』
『カラックスはスターでありながらアンチスター。その辺りもトムヨークと似てる』
私はファッションシネフィルです。ファッションシネフィルであることにアイデンティティを持っている。ガチのシネフィルで食えなくなった奴らを山のように見てるから。学生時代に』
『自分は早くにカラックスじゃないことに気付いて良かった。そしてカラックスがしんどそうだった。それが自分の中では大きかった。そこでの誇りを持ってファッションシネフィルと言わせて貰います。あいつはシネフィル気取ってるけど、エセだとかファッションシネフィルだとか言われてもなんとも思わない。その見え方正しいです。俺はそこに足を踏み入れたらやばいのを避けてきた人生なので』
『サブカルはマウンティング文化というか斜に構えるポジショニング文化だと思ってる。カラックスは全くそういう所がない』
『ポンヌフの恋人を8回も9回も観てたのはストーリーじゃなくて映画を観ていたんだよね。言われてそんなストーリーだったかと思い出したぐらい』
『異常な勢いで観た映画は1回目はなにも入っていかない』
『しゃべると熱くなっちゃうなあ』
レオスカラックスだとポーラエックスが好き。小沢健二だとEclecticが一番好き。LIFEでバーンとぶちかました後、それのバックラッシュが自分が一番キツくなって10年かけて作りましたみたいな作品にグッと来るタイプなので』
『ポーラエックスが一番仕事したかな。パンフレットも書いたしそういう愛着もあるよ』

【寸評】

宇野先生の良いエピソードがたくさん出てきた回でしたね。若き日の宇野先生が思い起こされます。

個人的に一番興味深い話が宇野先生が一番好きな小沢健二の作品がEclecticと言う話ですね。なるほど、そうなんだってと言う感じでした。





『はい、映画音楽ジャーナリストの宇野維正です』
『アダムドライバーは気持ち悪いんだよ。最高だよね』
『アネットは冒頭は圧倒的じゃないですか』
『アダムドライバーのスタンダップコメディアンが全然面白くない』
『俺は最近、スタンダップコメディを意識的に観るようにしている』
Spotifyでもお騒がせ中のジョーローガンとか世の中を騒がせてるのはスタンダップコメディアンだったりしてるじゃん』
『現実か妄想か分からない映画を二時間。それは観客は選ぶよ』
『スタンダップコメディを沢山みてアネット的な世界観になってる』
『僕とタナソーさんがやってるトークイベントだってかそれの延長上にあるじゃん。茶番ですよ。あんなの。』
『自然に自分の体重が乗ってるのも含めて時代に取り込まれちゃってる所もあるのよ』
『エドガーライトのスパークスのドキュメンタリー映画は長いキャリアのバンドのドキュメンタリーとして素晴らしい。けど、アネットも含めてスパークスに俺興味ないなと思った』
僕は黒人音楽のインフルエンスがない音楽は聴けない。スパークスはけだこう、強烈に黒人音楽の影響がないバンド。自分の音楽のテイストに合わない理由は明確にそこ』
『カラックスは映画の特待生。日本に生まれたら絶対になれない。けど、そのカラックスがキツそうだぞと』


『僕とタナソーさんが一緒に本を出したように外部性と言うのは大事なんだなと。これ笑って欲しい所なんですけど』


『カラックスって面白いですよ。全然、素っ頓狂なことやってるようでいて何はちゃんとキャッチしてる人。それがカラックスの面白さだと改めて思った』
『俺が自己投影出来るのはおじさんのスタンダップコメディぐらいですよ』
『カラックスはカニエウエスト以上に予告されても出来るのかな?と思う』

【寸評】

ジョーローガン問題はUFCを愛する私としてはかなり気になる話なので詳しくやって欲しい所です。大阪のトークイベントでは詳しく話欲しい所です。

そのトークイベントが茶番と言うかプロレス的なのは毎回感じますね。双方がお互いのヒートを煽ってる感じで。


【最後に】

その記事自体は日曜日のトークイベント以前より用意していたので今回は公開しましたが、宇野先生から有料イベントの書き起こしの禁止の通達があったため今後は不透明です。POP LIFE: The Podcastなど誰でも聴けるコンテンツを書き起こしてしているのは正しい事を書いている証明として記事にして有料イベントでの内容の信頼性の担保として欲しい所もあってやっていたので。










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