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【婦人靴トップリフト交換】パンプスのカカト修理

婦人靴のカカト修理

ヒールのトップリフト
トップリフトとはヒールを形成している部分の地面と接触する4mm~6mm程度の厚みのゴム板の部分を指しますが

実はパンプスの場合、ゴムではなくほぼ「プラスティック樹脂」か「ウレタン樹脂」でできています。
しかし、この樹脂は劣化しやすく、約3年ほどで硬化したり粘化したり経年劣化を起こします。
特に慶弔用に購入したパンプスなどは、あまり履く機会がなく保管しておくと、いざという時に問題が起こることがあります。

歩いてて急に「カンカン」という音がうるさくて恥ずかしいと感じると、上の画像のように、トップリフトの部分がなく、金属のみが残っているという現象が起こります。さらに滑りやすいので危険も伴います。

他にはウレタン樹脂製」の場合は「加水分解」を起こしベトベトに粘化して床を黒く汚して自分の歩いた足跡を残すという恥ずかしい弊害が起こります。

よく履くパンプスは同じトップリフトの素材でも、履いているとその症状が起こる前に減ってきて、交換時期がくるので気づきませんが、保管時期が長い靴は履く予定日の数日前に確認した方が良いと思います。

確認する方法としては…
①目視
>>減っていたり、ヒールの金属が見えていたら交換時期です。

②ヒールの部分で床を叩いてみる
>>トップリフトが割れたり、破片が飛び散ったら交換時期です。
>>叩いた際にベタっとしたり、黒い跡がついたら交換時期です。

③トップリフトを指でこじってみる
>>割れたり、ベタつき感があったら交換時期です。

【注意】①の場合は減っていなくても②か③を試した方が良いです。

で、こうなった場合の修理として「トップリフト交換」を実施します。
素材は「加硫ゴム」というゴム製の素材

まったく経年劣化をしないわけではないですが、既成でついている「プラスティック樹脂」や「ウレタン樹脂」のモノより格段に寿命は長いです。
また滑り難くもなり、歩いた際の音も静かです。


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