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【Recolor(リカラー)/革染め】レザークラフトバッグ

レザークラフトのバッグ
手作りの鞄で、カービングやスタンピングを施したトートタイプのバッグです。

カービングの部分は染色していますが、退色による色褪せで使えないとの事で染替えのご相談。

意外と重要な情報ですが、大概「仕上げ処理」や「染料の種類」は覚えていないことが多いです。
そうなると推測から作業を決めていくのですが、正直「あまりやりたくない修理」にあります。
理由は「結果が伴わない場合がある可能性が高い」、あとは時間がかかるために「修理料金も高い」…。

そのあたりの「免責事項」をお伝えした上で、ご同意をいただいた場合に限り実施します。
また後で揉めないために「完全前払い」になります⇦コレ重要‼

これもお伝えしておかなきゃですが、十中八九「失敗」すると踏んだ場合はお断りします。
逆に言うと十中八九とまでいかないまでも十中六七(?)wくらい「上手く出来る」場合のみ受付させていただきております。

なので自分のスキルでは上手く出来ないもしくは、相当時間がかかりそうな場合もお断りさせていただきます…。

さて、このバッグの作業について…
この様なリペア/カスタムの場合は作業時間より「分析・試行」時間の方が長いです。
●染替えの色
●革の種類
●縫製内容(ミシンor手縫い、接着剤の種類)
●染料の特定(水溶性かアルコール)
●仕上剤の有無と種類
●どこまで解体するか…etc
で、
<染替えの色>
黒に決定。黒以外だったら少し考える…カンジ…。
<革の種類>
胴オモテとウラはヌメ革、サイドはクロム革
<縫製内容>
手縫い、接着剤はゴム糊メイン
<染料>
退色の加減から水溶性と判断
<仕上剤>
ラッカー系の仕上剤を使用していると推測
<解体>
ハンドル・胴オモテ、胴ウラ、サイドはバラす(内張り(ライニングは付けたまま)
バラした画像は撮り忘れ…。

そして、ここまで確認して一番問題だったのが、「仕上剤」でした。
ラッカー系の仕上剤を使用しているので、染料だと色のりが悪い。
下処理するにもヌメ革なので強めに出来ない。

なので、顔料系のモノで実施しました。

色のりは完璧

Before/ビフォー
After/アフター

組み立て

縫直したので、コバ面も少し処理しました。
手縫いでステッチが少し乱れていたので、元穴を追うのがチョットだけしんどかった。

ライニング(内張り)は元の色
手縫いなのでステッチは黒になります。
サイドのクロムレザーは黒ですが、同じ黒でも濃淡が出るのは避けたかったので、色をのせてます。


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