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【ラウンドファスナーウォレットのファスナー交換】ビーズ屋公ちゃんワニ革ウォレット

「ビーズ屋公ちゃん」のワニ革ウォレット
おそらくクロコだと思います。
型押しではない「腑(ふ)」がしっかりはいったラウンドファスナーウォレット…。
高そうです…。

作業前
ロゴとその上のステッチは番手の太い手縫いでした。

今回のファスナーの不具合ですが、あまりない症例で…
スライダ―の問題。

【スライダ―とは】
ファスナー(ジッパーが正式名称ですが)の開閉の際にスライドして動く部品。
まさしく「スライダー」ですが…

この「スライダー」と呼ばれる部品は大きく分けて2種類
「自由に動くタイプ」と「ストッパーが付いてるタイプ」があります。

■自由に動くタイプ➡ノンロック(自由スライダー)
プルストラップ(引手)がスライダー本体のどの位置にあってもロック(止まる)作用の持たない構造のスライダー

■ストッパーが付いてるタイプ➡オートマチックロック
主に上に向けて閉まるファスナーの取付け構造に適しているスライダーで、プルストラップ(引手)から手を離すと、プルストラップが下がる事によってロックがかかりスライダーが開かない構造になっていて、ストラップを引っ張るとロックが外れるという構造。

今回のウォレットは後者のスライダーが付いていました。

オートマチックスライダー

別にこのスライダーを使用しても問題はないのですが、財布なので開閉の回数が多いのと、ラウンドファスナーの特徴でどうしてもスライドする方向以外に上に引っ張ってしまう動きが発生する事。

更に今回のファスナーはメタルファスナーの8号という大きなサイズなのでスライダーにかかるストレスが大きいので、スライダー本体と引手のジョイント(柱と呼ばれる)部分が浮いてスムーズにスライダーが動かなくなってしまっています。

また、そのストレスによってファスナーのコマ(エレメント)も摩耗して、閉めても開いてしまう現象も起こっていました。

なので、ファスナーごと交換。
サイズは同じ8号のYKK「EXCELL®(エクセラ)」に…。
YKKのハイラインのファスナーです。

そして、交換したスライダーは「ノンロック(自由スライダー)」
ノンロックの方が構造がキャスト(鋳造)製なので、丈夫で壊れにくいです。

プルストラップは移植しました。


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