丸山隆平考~私は彼の事を書く事を恐れていた~

私は丸山君の事を書く事を恐れていた


丸山隆平。通称丸ちゃん。

彼の事を書くことを私はかなり恐れていた。
基本関ジャニ∞は箱推し(*1)なのだけれど、彼だけは特別気になる存在で、気持ちが溢れすぎて読んだ人が気持ち悪い物を書いたらどうしようと思うからだ。

それは「素敵!かっこいい!結婚して!」みたいな感情では無く(アイドルファンとしてどうよ・・・)、彼の演じている明るいキャラクターの仮面から内面が透けるたび、見てはいけない物を見てしまったような、それでいて懐かしいような、同志のような何とも形容しがたい感情が生まれ、心がざわつく。

彼もまた村上君と同じで場面によって演じるキャラクターを変える人(「村上とひなちゃんの使い分https://note.com/cre8ter/n/na5565f216e82/edit)なのだけど、それが村上君より落差が激しい。

いったい彼は何者なのか。彼の本心はどこにあるのか。何をどう考えているのか。

彼が「関ジャニクロニクル」で2度笑っているような泣いているような表情を見せたが、もうその顔が気になって仕方ない。(*2)
横山君はその表情を「何笑ってんねん」と言ったが、私には泣きそうになるのを笑ってごまかしているようにしか見えなかった。(一緒に暮らしたことのある村上君はそれがわかっていたような気がする。その2回とも大倉君はいなかったけれど、いてたら大倉君はわかったかも)

しかしもう、この前書きの段階から文章が気持ち悪いな・・・。できる限り冷静に書きますので、どうか最後までお付き合いください。

もちろん彼の歌も演技も好きで、ファンクラブには丸山隆平に〇をして出した(ジャニーズってファンクラブに入るときに誰のファンか申告しないといけないんですね。びっくり!)ので、ここでは丸山ファンと名乗らせていただきます。

*1 特定のだれかでははなくグループ全体のファンの事
*2 怪談とラーメンの回

丸山隆平の落差


実は最初彼の顔と名前は一致していなかった。まじで誰やねん状態。

私は2020年からの関ジャニファンなので、彼がおそらく一番イケメンだといわれる時代(デビュー10周年前後?)をリアルタイムで知らない。
というか、知らなくて良かったかも。だってファンになった今が一番イケメンだと思えるから。

名前もちゃんと覚えられていない時に見たコンサート映像が「十祭」(*3)だったので、彼の事はガテン系のイケイケのお兄さんだと思っていた。

その後47(*4)のドキュメント映像⇒ツアーライブ盤と見たので、彼のキャラクター設定がブレブレで彼が何者かさっぱりわからなくなった。

というか、「十祭」と顔が違うんですが???
(もう一人かわいい男の子がジョニーデップに変身していてびっくりしたけど、その話はまた別の機会に)

ドキュメンタリーでは常識的な受け答えをする好青年な一方、コンサートのMCでは「ちょうちょ~、ちょうちょ~」と歌いだして意味不明なノリのヤバい人。
お薬入ってないよね?と本気で疑うレベルでドン引き。

なにこの落差。

いやあ、見る順番が逆だったらファンになってないね。

今思うと面白くしようとして滑ってるんだろうし、ドラマ収録、レギュラー番組、その他諸々の事があってメンタルぎりぎりだったんどろうけど、それにてもあのMCは関ジャニ∞初心者の人間には厳しいものがありました。
(主演ドラマ「大江戸グレードジャーニー」の特典で監督と対談で話している映像は大人の男性で、この47のMCと落差がすごい!どんだけ色々違うキャラを作っているのかって話)

*3 デビュー10周年コンサート「十祭」
*4 関ジャニ∞が2019年に行った47都道府県を回るコンサートツアー。通称47。シングル「Re:LIVE」の初回限定版Aにはツアードキュメント、初回限定版Bにはツアーライブが収録されている。

一発ギャグは彼の生きる道


歌も顔も演技も平均点以上な丸山君。
でも突出したところがない。本人の努力の賜物だろうけど、そこそこ何でも上手い。(ダンスの振りの覚えは悪いけど、覚えてしまえば綺麗に踊ってるように見える)

歌は渋谷君に、顔と演技は錦戸君に遠慮してたんじゃないかな?
彼らの売りを取ってしまうようで。

ファンのひいき目かもしれないけど、歌はいい声をしているし、色んな歌い方ができる。
甘い歌い方からがなりまで、彼のレパートリーは幅広い。

でも、関ジャニ∞のセンターは渋谷君と錦戸君だった。

MCには村上君、話担当には横山君。そのポジションを取るわけにはいかないし、まずもってガンガン回すMCは丸山君には向いていない。

グループである以上、キャラかぶりは避けなくてはいけない。

関ジミ(丸山君、安田君、大倉君)メンバーだった彼が個性を打ち出すにはお笑い路線にいくしかなかったけれど、アドリブが苦手な彼は一発ギャグしかやりようがなかったんじゃないだろうか。

しかし一発ギャグは本職の芸人でも面白い物は少なく、「すべりネタ」なものが多い。

というか、一発ギャグ自体すべるから面白いという謎現象をおこすもので、
一発ギャグ⇒すべる⇒突っ込まれる⇒笑いという構図で突っ込み不在だと成立しない。
だから彼はグループ外では一発ギャグを披露しない。

エゴサ=自己肯定感の低さ=熱狂的なファン?


丸山君は家庭環境が複雑だと言われている。そして家庭環境に問題があると自己肯定感が育ちにくいらしい。

あれほどのイケメンで生まれたのに、どこか不安定で寂しげで、過剰にファンサービス(彼はファンを妻とよんだりする。最近しないけど)をするのも、エゴサーチするのも自己肯定感の低さが根っこにあると思う。

常に人にどう思われているかを気にして無理をしていそうで心配になるが、本人はそれを悟られるのを嫌がりそうなので、触れてはいけない箇所なのだろう(なら書くなという声は聞こえません)

彼は元気で明るい「丸ちゃん」をファンに見て欲しいのだろうけど、たまに彼の闇が透けて見える。
しれっと毒舌を吐いたり、「彼のファンはどこにいるのか」(*5)と発言したり、ちょっとキャラが一貫していない時がある。
でもその不安定さがオタクの庇護欲をそそり、「彼を支えないと!」と熱狂的なファンがつくのだろう。

*5 日経エンタテインメント2021年1月

彼の仮面は何層あるのか?


おそらく丸山隆平は良い意味で普通の人だと思う。

そりゃあイケメンでスタイルも良い。一般人じゃない。そんな外見の話ではなく、内面的な感性的な話である。

それは自分でもわかっていて、だから
「『変な人に憧れ男子』だから変な人を演じているのかもしれないな」(*6)と言うのだろう。

変な人に憧れる=自分は変じゃない=普通という事。

四代目市川猿之助さんが襲名時のドキュメンタリー(*7)で
「反逆児になってやろうと思ってなる反逆児は大したことない。知らず知らずのうちになっているものだ」
と語っていたが、変な人になってやろうと思ってなる変な人はどこかおかしい。

だから彼の変な人キャラは痛々しい時があり、見ている方が彼が無理しているのではないかと心配になる。

おかしな行動も、それを受け止めてくれる人の前でしかやらない。その時点で彼が天然ではない事を表している。(天然だと自分がおかしいことにも気が付かないので、どこでも同じ行動をとる)

村上君は「村上」と「ひなちゃん」を使い分けていると書いたが、
丸山君はその場その場で無限にキャラクターを使い分けている気がする。

主演ドラマのインタビューに答える彼の姿は素に近そうだけれど、きっとインタビュー用に作った彼のキャラの一つだろう。
人間誰だって外では仮面を被るが、彼はその仮面が人より何層もあり、その下の素顔を見られることに極端に拒否反応があるように思える。

彼はひとりの時間も好むそうだが、そうしないと仮面をはずす時間が無くなり、精神が持たないのかもしれない。

*6 「GR8EST」ツアーメイキング映像
*7 2012年8月 NHK総合「新・猿之助誕生」

本気か、本気じゃないのか

あまりに冷静に書かなくてはと思いすぎて、一体私は彼のどこに惹かれてファンになったのか書いていなかった。

んー、なんだろう。自分でも明確なきっかけが思い出せないなあ。

とりあえず彼をちゃんと見たあの「クロニクル」では無かった。その後の「十祭」?いや、特別意識したのは47のツアードキュメントだった。

ドキュメント映像が始まってたった50秒。
「(さびしさが)ないと言ったら嘘になるかもな。夢にでてきたりしますよ2人とも」
そう言って彼は何とも言えない笑顔を一瞬見せ、真顔に戻る。そして彼の言葉はこう続く。

「でもだからといって考えても何も動かないかなって また新しく始まんねんなみたいな」

このたった10秒ほどの映像。それが強烈に印象に残っている。

なんてことない映像なんだけれど、彼の表情、しぐさ、声、何もかもが本心がどこにあるかわからくて、本気でそう思っていそうで、でもそう思い込みたいだけなようで、気になって仕方なかった。

ドキュメントを見返していると、彼は本気モード⇒なーんちゃってのような会話が多い。本心を悟られたくないのか、面白くしないといけないと思っているのか。またはその両方か。

実はどうなんだ!と気になりだすと、もう丸山沼で、彼の一挙手一投足、一言一句が気になってしまう。
気が付くと丸山隆平に〇をして関ジャニのファンクラブに入会してしまっていたんですよ。

駄目押しは彼のブログの中の一節。

自分を証明するために人の人生を削るくらいなら、いなくてもいい!
いる意味を自分でそれを肯定できる基盤をつくらなきゃ

TVで見せる明るいパブリックイメージと違った彼の姿。

かっこいいのももちろんだけど、いったいどんな人間なのか気になりすぎて、私にとって関ジャニ∞の中でも丸山君は特別な存在である。


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