〘名〙 (形動) 気を取り乱して理性を失うこと。転じて、多くの人が入り乱れて混乱した状態になるさま。

「乱痴気」の意味。納得。まさにそのような状態だった気がする5月30日、の話。

フラバルーとの出逢いのきっかけについてを書いた(日付で言うと)12日。そして、この投稿ですら、まだ「本編」ではないのが自分でも驚いている。

(※この記事の投稿予定、本当は12月17日だったので、それっぽく読んで下さい。)

2022年4月27日のサーキットイベントから、HULLABALOO(以下、フラバルー)予約で見に行ったライブは、約1ヶ月後の2022年5月30日だった。この日、やや意味深な、大きく振りかぶったツイートをしていることがまた今後のことを決定づけていたように思う。

当時は何の確証もなかったわけですが、ライブ終了後の充足感からか「今日は運命の日だったかもしれないな…」と高鳴る鼓動を押さえきれずに、勢いに任せて酒を飲みながらツイートをしていた様子がこちら。ここから先、フラバルー熱が青天井に上がり続けてしまうとも知らずに。2022年、本当にこの通りになってしまった。それがとても嬉しいし、上半期には全く予想していなかった展開だけに、喜びもひとしお。

気になるイベントをツイートし始めるのは”ハマる”初期症状だったりする。そして、なぜ5月30日がターニングポイントだったか。それは言わずもがな「Stand Up!!Venus」の存在。当然セトリに入ることを期待して会場入りをしたわけですが、この日は対バンもきっと良かったのでしょう(当方アイドルは詳しくない)、客入りも上々で楽しむ環境としては申し分なかった。

そして、フラバルーの出番前。フロア下手5-6列目くらいに立ち位置を確保。すると、会場には聞き覚えのアナウンスが響くことになる。あーりーさんだった。

思い起こせば、この日は事前情報で”声出し可”ではなかったようで、出番直前になって”主催”からGOが出たわけで。こういうときの「ありがたい偶然」はいくつも重なってくる。予約したライブの2本目とは思えないくらい声が出た。

フラバルーのセトリ<2022年5月30日(月)>

ゼウス。泣き喚いている声。いまでこそメンバーの声をサンプリングしたものとわかるが、この日ばかりは「フラバルーの現場、狂ってる人いるな…」と内心驚いていたりした。
アン・ドゥ・トロワ!。これは特に歌詞がぶっ刺さっていて、事前にサブスクでも聴けていたのが良さを増幅させていた。この時点でよくわからないが感極まっていたことは覚えている。(泣いてはない。
そして。MC。いまでこそ、何を話していたかすっかり忘れてる(忘れるな)だけど。そのフォーメーションは知っていると言わんばかりの、DNAに刷り込まれた記憶が呼び起こされるような、「Stand Up!!Venus」のイントロから、電流が走ったような衝撃に身を任せることになる。

ちなみに、自分は行くことはできなかった5月の大阪遠征の予約特典動画では、さすが衣笠アメリだなとニンマリしてしまう一幕もあり、より一層特別な曲になったことは言うまでもない。

体感で言うと、5月30日の乱痴気は、秒で終わってしまった。しかし、満足度は令和4年中盤戦にしてピーク。もうあの曲は絶対に聴けないと思っていた昔の自分に言いたい。聞けるぞ、と。過去のライブステージが記憶として重なる部分と、新しいパフォーマンスが記録として脳内メモリに刻まれる感覚が、最高以外の表現を見つけるに至らなかった。

続く、yikes!、懐かしのBreathe me、ジーニアスソング、といまの状態で聴いても相当満足度が高いセトリなのだけど、この日はStand Up!!Venusが別格。チェルホのフロアで一番上手に踊れていたと思う。というツイートをやはりしていた。

翌日のエクストロメも、気づいたら足を運んでいた。行き始めて1-2ヶ月は、ライブ後の飲み会にも真剣だったのが良かった。何が良いって、好きなヒト・モノ・コトを思う存分語れるところにあり、オタクの飲み会はいつだって「好き」を増幅させる作用があると感じる。アルコールの勢いも手伝って、脊髄反射的に繰り出される自身の感想を脳内に反芻しながら、「…あれ?…好きなのかも?」となる瞬間は、いつだってオタク3日目のそれ。そこから先、たいていのライブには行くことになるけれども、その思い出語りは年末のツイート振り返りのnoteに託すとして、である。

「最近、ざ!(のツイート)すごいですね」

と周囲のオタクに言われるようになったのは、6月中旬頃だったろうか。なかでも秀逸だったのは「(ツイッター)ざ!ばっかりでうるさいです」という主張。本当にそうだなという自覚もあったし、それを止める手段もわからなかった。もちろん止めたいとも思わなかった。このあたりになると、オタクTLでも、ざ!×チャンのエピソードを見かけることになり、「…あれ?…好きなのかも?」となっていたりした。自分の気持ちを、より確かなものにしてくれるのは、いつだってオタクだった。

タイミングも良かった。1stワンマンを成功させるという、直向きな姿勢を感じる機会が多くなったから。初期のフラバルーから、コンセプトキーワードとして「ぽんぽこぱらぴっぽん系」と多用されていたように思うが、自身の第一印象はそういう”あほかわいい感じ”よりも、生真面目さや、実直であること、素直さ、みたいなところだった。もちろん本当のことは知らないし、知らなくていいのかもしれない。我々の知らないところで、涙なしには語れない努力もきっとしているだろう。でもそういうネガティブな印象を徹底的に排除するような、それでいて無理をしているわけでもなく、本当に楽しんでいる様子が、6月の印象だった。楽しんでいる様子につられて、こちらも楽しくなるというのが真理。1stワンマンを迎える心持ちとしては、抜群のオタクコンディションだったが、さらにそれを加速させたのが、この動画だった。未見の方は、ぜひご覧いただきたい。

冒頭、1分50秒に渡る、ざ!のMC。それを見守る二人。時が経てば経つほど、このシーンの重みが増してくるから不思議なものである。ここからまたさらに数ヶ月後、かのんさんが加わってガチ始動する流れも、もはや必然だったとすら感じてしまう。
アイドルは儚い。長い活動をしているアイドルも存在はするけれど、いつか終わりはくる。いつも、とても悲しい。だからこそ「いま」が大事で、たった1秒ですら見逃したくない、そういう気持ちが日々の原動力であることは間違いないなと、改めて思わせてくれるライブ動画だった。

明日の18日。ワンマン、否、単独(という表現にこだわる)。どんな表情を見せてくれるのか、どんな景色を見せてくれるのか、楽しみでならない。

HULLABALOOポイントカード特典一覧

最後に、マイルールとしていたことも添えておきたい。「ワンマンまではポイントを貯めない」だ。一覧を見てお分かりの通り、魅力的な特典がズラッと並んでいる。こんなの、好きに決まっている。だからこそ、ワンマンまでは貯めない、と誓った。限りなくフラットな条件下で、ワンマンを見届けたかったから。どうしても特典に惹かれて通ってしまうことに、どこか違和感があって、「本当に好きなら、特典なくても行くよな」という自分から自分への制約を誓約した。
結果的に、これは良かったと思う。約1ヶ月ほどの「貯めなかった期間」でも、十分にフラバルーが好きだということがわかったから。ちなみに、いまではポイントめちゃくちゃ貯めてる(なぜなら、推しメンとお茶会に行きたいので。)。もしかしたら、本当に興味がなかったら、ワンマンまで持たず、特典を貯めることはなかったかもしれないことを考えると、ちょっとだけゾッとする。

さて。いよいよ次の投稿が、アドベントカレンダーになる。この2回分の序章がなんだったかは自分でもよくわからない。けれど、突然始まる本編よりも、何か始まりそうなワクワク感が予告編にはあるので、後悔はない。
これもきっと誤字脱字があるので、こっそり修正をしたりする。約束。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?