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台湾の茶種 高山茶

高山地区は昼夜の温度差が大きいので、茶菁の含有物質が豊富に含まれていて、もし過度に若い芽を採取せず、萎凋が十分で、適度な軽発酵を行ってたならば、その香気と滋味は人を引きつけるものになるでしょう。
1980年代ごろ、台湾茶の市場は外国から内需に転向し、経済の高度成長の波に乗って大きく発展しました。この三十数年の間に、台湾の茶の生産区は絶えず拡張して、早期では海抜四百メートルから八百メートルぐらいの南投松柏嶺、凍頂茶区はすでに全台湾の最高でしたが、現在、次第に高海抜に向かって前進した結果、台湾の茶の生産区はすでに二千五百メートルまで高くなりました。これらの高山茶区は嘉義県の梅山、阿里山茶区があります。南投県には竹山杉林渓茶区、水里と信義の玉山茶区、仁愛郷の霧社、廬山、翠峰、翠巒、清境農場、華岡、台中県和平郷の新旧佳陽、武陵農場、福寿山農場、天府農場などの大梨山茶区もあります。宜蘭大同郷の南山茶区、桃園の拉拉山茶区、苗栗の雪覇、台東太麻里、金峰茶区などがあります。海抜はそれぞれ違いますが、大体千から二千五百メートルの範囲にあります。
内需市場が急速に拡大し、台湾茶市場にブームを巻き起こし、多くの人が目を輝かせましたが、専門の素養に欠けている人がお茶を売る専門家の中に紛れ込み、ぱっとでの茶行や茶館が雨後の筍のように現れました。
残念ながら、これらの新しく市場に参入した人はお茶の評価能力がなく、産地と海抜の高さを絶対的な評価基準にし、お茶の外形がしっかり締まっているかどうかを過度に強調しました。悪貨は良貨を駆逐し、彼らの煽りを受けて、高山茶の製茶過程と品質は劣化し続け、今の高山茶の生産、販売、消費者の三者が誰も得をしない状況になっています。

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