茶葉が劣化する条件

お茶の味を悪くする要因。
茶を貯蔵する時にはまず、「茶は乾燥食品」ということを頭に入れておきましょう。茶葉も、他の乾燥食品の保管条件は同じです。また、茶葉は繊細な風味を味わうものです。また、味を吸収しやすいという特性もありますので、お茶を保管する条件は乾燥食品よりも厳しいです。
乾燥食品の茶葉ですが、乾燥度はどれぐらいでしょうか?水分を含んだ新鮮な茶葉は茶樹から摘んでから、一連の製茶工程を経て、次第に色や香りが形成されます。仕上げの工程で茶葉の水分も次第に蒸発して減少し、最後の製茶工程の「乾燥」が終われば、毛茶の「茶乾」は完成します。一般的に、毛茶の製法までが終わった後、茶乾の重さは新鮮な茶菁の重さの25%ぐらいです。つまり、新鮮な茶葉の中には約75%が水の重さなのです。
台湾の精良な製茶の品質で言えば、毛茶の製法が終わった後、乾燥した茶の含水量は大体4-5%ぐらいに落ちています。もし精製焙煎工程を経ると、軽焙煎や重焙煎にかかわらず、乾燥した茶の含水量は2%ぐらいまで下がります。きわめて低い水分量はお茶の風味を保存しやすくし、お茶の保存の安定度を高めます。乾燥した農作物の中で、お茶の水分量は一番低い部類に属します。いくつかの例を挙げると、乾燥した白米の含水量は14-16%ぐらいですし、市販の乾シイタケの含水量は13%ぐらいです。乾燥食品で繊細な風味を味わうジャンルに属する茶葉を保管する時に茶の品質が劣化する主な要因はおおよそ、以下の通りです。
台湾の茶葉の多くは半発酵茶に属します、半発酵茶の香気成分は発酵の途中に生まれるものが多く、残念ながら保存をすると購入時から減少していくものがほとんどです。

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